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廃業のどん底をベンチャーで経験。それでもなおベンチャーを選ぶ理由。

オンタイムデリバリージャパン株式会社
安田暁彦(2020年11月入社/カスタマーサクセス)

中途入社。大学院を卒業して大手の自動車販売会社に就職。その後、人材派遣ベンチャーに転職し、突然の廃業を経験する。次に選んだ会社は、廃業のリスクが少ない大手ではなく、ベンチャーのオンタイムデリバリージャパン。現在は、企業の採用選考を支援する「カスタマーサクセスチーム」のリーダーとして13名をマネジメントしている。

獣医の道をおり、人材ビジネスへ。

子どもの頃から動物や昆虫と触れ合うことが好きで、大学では農獣医学を専攻。大学院に進学したものの、研究職を続ける苦労や生活の実態を知る教授のアドバイスは「普通の生活がしたいなら研究職を辞めたほうがいい」。安田は自分の将来をじっくり考え、一般企業への就職を選択した。

大学院を卒業して選んだ仕事は、自動車の接客販売。もともとモータースポーツや人と接することが好きで、自分の能力が最も生きる道を選んだ。その一方で、個人として人材紹介の仕事を手掛けていた。

人材紹介の仕事とは、獣医同士を引き合わせるもの。大学院で地方を回りながら研究を続ける中で、世界的に活躍している獣医と出会ったことがキッカケだ。「あいつと引き合わせたら面白いだろう」と大学院時代の仲間を紹介したことで、普通では手が届かない研究所に就職が決まったのだ。その面白さに魅了され、人材紹介を継続。いつしか「本業にしたい」と強く思うようになった。

「廃業」という、どん底を知る。

安田は人材ビジネスを本格的に学ぶため、社員数30名の人材派遣会社に転職した。職種は営業。自社で雇用した派遣スタッフと雇用先をつなぐ仕事だ。営業主任としての仕事にやりがいを感じていた矢先、ある問題が起きた。そして経営者は、廃業を決定した。

「最後まで自分の責任を果たしたい」。

安田は残った。仲間はバタバタと辞めていった。でも安田は最後の一人の雇用先が見つかるまで責任を果たし、転職先を探した。そして、このどん底を乗り越えた後、安田はオンタイムデリバリージャパンと出会うことになる。

オンタイムデリバリージャパンは、ベンチャー企業。廃業を経験すれば、安定した大手企業を志望する人は多いだろう。しかし、安田は違った。「廃業にならないために何ができるか」を自分に問いかけた。むしろ、その努力が面白いと思えた。

そして最も心を動かされたことが、経営理念の「顧客の業績に貢献し、日本経済の発展に寄与する」だ。「お客様の在りたい姿を実現するための一番の相談役」であろうとする安田のスタンスと重なり合ったのだ。「オンタイムデリバリージャパンなら、ありのままの自分が発揮できる」。

ベンチャーの魅力は、大きな衝撃波。

「逃げずにマウンドの上に立ち続ける楽しさがあります」。

ベンチャーの廃業を経験しても、またベンチャーを選ぶ。安田が価値を感じていたのは、社長との距離感の近さだ。大手であれば社長に会えるのは全社的なイベントだけ。運よく言葉を交わせても挨拶どまりだ。ベンチャーは、社長がいつも目の前にいて、そのマインドと熱量を感じることができる。

小規模の会社だからこそ、自分の一言で組織が動くこともある。見たくないものまで見てしまうことはあるが、最前線の情報がいち早く手に入る。社員一人ひとりの存在感が大きく、一人の売上が大きなうねりとなって経営に衝撃を与える。会社を動かしている実感があるのだ。

会ったことのない経営者に指名される。

「クライアントの採用戦略を練ることができる」。

人材ビジネスを経験してきた安田が考える、オンタイムデリバリージャパンの魅力だ。安田の仕事はカスタマーサクセス。企業が求人広告を掲載した後のスカウト配信や応募者の対応、採用戦略や選考基準の策定、採用課題の改善を担い、採用活動を成功に導いている。

企業の採用担当者や経営者と顔を合わせることはない。だからこそシンプルに仕事の精度で評価される厳しさがある。それでも、安田を指名する経営者がいる。安田が関係すれば、採用が成功するからだ。

ルーティンワークはしない。

安田は採用が充足したタイミングでも、採用活動を終わらせない。「応募者全員と会ってください」と経営者に電話で伝える。多くの応募者と会えば、新しい気づきがあるかもしれない。優秀な人と出会えるかもしれない。応募者もチャンスが広がる。たとえ選考基準を満たしていなくても、生かせる能力を見極めて経営者に推薦する。安田の流儀は、ルーティンワークをうまく回すことではなく、その場で感じたことを仕事に反映し、企業と応募者両者のチャンスをつくることだ。

現在、安田は代表の関口と共に、より深く採用戦略に踏み込むための体制づくりに取り組んでいる。「今が楽しい」という言葉は、ベンチャーで働く喜びを意味している。


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