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目次
はじめに
勉強会テーマは職種横断
他職種を学ぶことが、なぜ品質の底上げにつながるのか
フラットに、安心して学べる環境
これからの勉強会に込める思い
さいごに──学びが文化をつくり、文化が品質をつくる
はじめに
ノベルティでは、社内のマーケター・デザイナー・エンジニアが職種の枠をこえて学び合う社内勉強会を定期的に行っています。特定の人だけが知識を抱えるのではなく、全員で学び、全員で語彙をそろえ、全員で品質を上げていく──そんな“学びが日常にある会社”をめざして始めた取り組みです。
直近の回ではマーケターがSEOをテーマに登壇。学び合う姿勢がカルチャーとして根づいている様子をご紹介します。
勉強会テーマは職種横断
私たちがこの勉強会を制度として位置づけた背景には、「プロジェクトは専門性の総和ではなく、専門間の“つながり”で成果が決まる」という実感があります。専門の境界に立ち、相手の言葉を理解できる人が増えるほど、意思決定は速くなり、成果物の解像度も上がります。勉強会はその“共通言語”を育てる場でもあります。
ノベルティはカスタマーサクセス、マーケティング、デザイン、エンジニアの部署が集まるチーム。直近の勉強会ではマーケターが登壇し、SEOの基礎である検索アルゴリズムの仕組みやコンテンツマーケティングについて解説しました。一方で、今後の勉強会ではエンジニアからHTML基礎やアクセシビリティチェック講座が予定されています。
共通しているのは、「自分の職種の専門をわかりやすく翻訳し、他職種が明日から関与できるヒントにする」という姿勢です。こうして職種横断の理解が深まるほど、プロジェクトの会話は具体的になり、発散と収束のメリハリがついていきます。
画像は、今後予定されている勉強会の一例。社員から募ったテーマリクエストをもとに、各チームに依頼しています。
他職種を学ぶことが、なぜ品質の底上げにつながるのか
たとえばデザイナーがSEOの根本原理を理解していれば、情報設計や見出し階層を決める段階で検索行動を織り込んだ案出しができます。マーケターがUIの基本原則を知っていれば、KPIのためだけの要求ではなく、体験の連続性に沿った改善提案ができます。
さらにエンジニアがマーケの計測要件に明るければ、実装の優先順位を成果に直結する部分から考えられますし、デザイナーが開発の制約を理解していれば、実現しやすく拡張しやすい設計に寄せることができます。
こうした“相互理解の重なり”が増えるほど、プロジェクトの手戻りは減り、チームの議論は本質に近づきます。専門の深さはもちろん大切ですが、専門の“橋”をかける視野があることで、チームの生産性は跳ね上がります。勉強会はその橋を増やす訓練の場でもあります。
フラットに、安心して学べる環境
ノベルティの勉強会は、役職や所属年次に関係なく誰でも手を挙げ、誰でも質問できます。丁寧に学ぶには、丁寧に問い直すことが必要だからです。基本的な質問ほど価値があるという空気感を大切にしており、専門用語は都度かみ砕いて説明します。
講師役も「完璧に説明する人」ではなく「自分の実践を共有する人」。できたことも、うまくいかなかったことも、ありのまま話します。学びの場が安全であることは、挑戦の場が安全であることと地続きです。質問が増えるほど、現場でのチャレンジも増えていきます。
これからの勉強会に込める思い
創業10年目を迎えるノベルティ。勉強会制度はまだまだ発展途上です。勉強会を開くこと自体は難しくありませんが、難しいのは“続けること”と“現場に活かすこと”。私たちはこの二つを意識して企画しています。
ノベルティの勉強会は、これからも職種を横断して続いていきます。時流に合わせてテーマは変わりますが、根っこにあるのは変わらない姿勢です。自分の専門を磨きながら、隣の専門への理解も広げること。言葉をそろえ、判断の芯を共有すること。学びを持ち帰り、明日の業務を一つ良くすること。小さな改善が積み重なるほど、ノベルティの体力は確実に増していくはずです。
さいごに──学びが文化をつくり、文化が品質をつくる
私たちが勉強会を大切にしているのは、学びがカルチャーを形づくり、カルチャーが品質を形づくるからです。マーケター・デザイナー・エンジニアを含む全職種が同じテーブルにつき、互いの専門を尊重しながら、互いの領域へ一歩踏み込む。職種を超えた理解が、”丁寧な仕事”を生みます。
テーマは毎回違っても、目指している場所は同じ。学びを通じて当たり前を更新し続ける会社でありたい。そんなノベルティの空気が、この記事から少しでも伝わっていれば嬉しく思います。学び合うことを楽しみながら、働いてみたい──そう感じていただけた方と、一緒に働ける日を楽しみにしています。