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滋賀出身・イギリス大学卒業の事業代表が語る"地域のよりよい未来"

みなさん、はじめまして。滋賀キャンプ事業代表を務めています、森雅貴です。私は2014年の1回目のサマーキャンプから留学フェローシップに関わり始めて、昨年からは自分の生まれ故郷である滋賀県で中高生に対して、主体的に学び、生きる力を育む場の提供をしています。

今年の7月にイギリス・サセックス大学の国際開発学部を卒業し、今はNPO法人ミラツクで研究員として、イノベーションを生み出すプラットフォームづくりや、未来潮流を踏まえたリサーチなどの取り組んでいます。リモートワークでも働ける環境なので、滋賀県と東京を中心とした多拠点生活をしながら、滋賀キャンプの事業運営をしています。

滋賀県だからこそ育める「主体的に生きる力」

中学生の時から、滋賀が嫌いでした。周りには田んぼと山と琵琶湖しかなく、参加したいと思うイベ ントやセミナーなどは全て大阪や東京の都市部に集まっている。高校生の時には 滋賀で生まれた ことに劣等感を抱くようになっていました。「なんで滋賀県に生まれてしまったんだろう」。そう思ったのは一度や二度ではありませんでした。

しかし、イギリスの大学に進学をし生まれ育った滋賀から数年間離れてみると、幼少期から身の回 りにあった環境が当たり前ではなかったことに気づきました。豊かな田畑、季節とともに変化する 山々、そして豊かな母なる琵琶湖。滋賀県を外から客観的に見ることで、滋賀が持つ価値に気づき 、私の考えや生き方の根本がそこにあることを再認識しました。

「滋賀県にしかない価値を体験し、滋賀県 だからこそ得られる学びの場があればよかったな」
滋賀キャンプは、私のそんな想いから始まったプロジェクトでした。滋賀「でも」ではなく、滋賀「だからこそ」得られる学びを気づきを大切にし、よりよく生きる力を身につけること。滋賀で生まれ育ったことを恥ずかしく思うのではなくむしろ誇りに思い、生まれ育った滋賀県の課題を解決し未来を一緒に創造できる人が育つ場にキャンプがなってほしいと考えています。

次の時代に求められる「動的な安定力」と「哲学」

私たちが生きている社会は加速度的に進化し、生き方や学び方もどんどん変化していくことが予測 されます。キャンプを軸に、これからの時代に求められる新しい学びの形を滋賀県だからこそできる 形で提供し、滋賀で生まれ育った人がよりよく生きることができるようになること、それが私が目指したい未来です。

滋賀キャンプでは、地域学習を起点にそれぞれの中高生が内発的な好奇心を育み、自分だけのプロジェクトを運営します。プロジェクト運営「ごっこ」にならないように、地域の人や大学生と共創することで、地域にとっても価値のあるプロジェクトを目指します。

内発的な好奇心の育成、そしてプロジェクトの共創を通して得られる主体的な力、それをもう少し僕個人の言葉で噛み砕くと「動的な安定力」「哲学」だと感じています。社会が急速的に変化するからこそ、どのような国、組織、環境であっても自分らしく価値が提供できること。どっしりとした土台の上で止まっているのではなく、高速回転する駒のように常に変化し続けること、それが「動的な安定力」。そして、ただがむしゃらに取り組むのではなく、自分のありたい姿や、描きたい未来をしっかりと見据えること。自分だけが持つこだわりを大切にして、前に進むためのコンパス、それが「哲学」です。主体的に生きることとは、哲学を持ちながら前に進み、そしてどのような環境でも変化を受け入れ、進化し続けることです。

あってほしいと思う未来はまだそう近くありませんが、少しづつ近づいています。だからこそ、今年の滋賀キャンプを一緒に進化させ、未来を作ってくれる人を僕たちは探しています。大切なのは、スキルでも経験でもなく、想いです。中高生と向き合い、地域と向き合い、一緒に未来を作っていきたいと思う気持ちが一番大切です。少しでも興味を持ってくださったみなさん、まずはお話ししましょう。

滋賀の未来、そして中高生の未来を共創するみなさんからの応募を楽しみにしています。

NPO法人 グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップ 滋賀キャンプ 事業代表 森雅貴

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