皆さまこんにちは!株式会社ナンバーナインのクリエイターリレーション局長(CR局長)の南川と申します。
これまでのキャリアでは、株式会社虎の穴、株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、株式会社ドワンゴ、合同会社DMM.comなどで働いてきました。
同人・カルチャー・電子コミックスあたりを渡り歩いてきた私ですが、2024年1月に弊社にジョイン。現在はデジタル配信サービス「ナンバーナイン」の事業統括責任者として働いています。
突然ですが、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」というものをご存知でしょうか?
漫画家のための電子書籍配信サービス「ナンバーナイン」ナンバーナインは、漫画家のための電子書籍配信サービスです。電子出版に関する知識がなくても、ナンバーナイン上で作品を入稿できno9.co.jp
一般的に、紙の書店に並べられる漫画は出版社が発行した商業作品だけで、個人の作家さんが自主制作・自費出版したもの(インディーズ作品)を売っていただくことはできません。
例えば一部の書店の中でも、とらのあなさんやメロンブックスさんなどのように同人誌を預かって販売している書店や、ZINEと呼ばれる自費出版本を取り扱う独立書店などもありますが、基本的には一般書店では商業誌のみを扱っています。
電子書籍の世界でも、多くの電子書店では商業誌のみを扱っていることが多く、デジタル同人作品を売るためにはFANZA同人さんやDLsiteさんといった同人専門ストアに預けるか、Kindleインディーズなど自分でも出せる一部のストアに限られてしまいます。
しかしながら、昨今では漫画家さんが個人で制作する作品が急増しており、それらを多くの読者に届けたいと思う方も同時に増加してきました。こうした要望を叶えるのがデジタル配信サービス「ナンバーナイン」です。
「ナンバーナイン」を通していただければ、商業誌のみを取り扱う書店であってもインディーズ作品をそこに並べることができます。あの世界的に有名な超メジャー作品の横に、自分の描いたインディーズ作品を並べて売ることもできるんです!
※残念ながら当サービスは現在デジタルのみのため、紙書籍を扱う書店には今はまだ直接お届けできません…ごめんなさい…ただ近々良いお知らせができるので乞うご期待
「すべての漫画を、すべての人に。」を叶えるデジタル配信サービスの仕事
そんなデジタル配信サービスの中の人は、ただインディーズの作品をお預かりしてそれを各電子書店へ送っているだけではありません。
電子書店は日本国内だけでも100以上存在します。紙の書店が7,000以上あることに比べればとても少ないように見えますが、紙の書店と違い電子書店は日本中どこからでも購入ができて、在庫という概念がないのでほぼすべての本の取り扱いが可能。品揃えだけ見ればA書店さんとB書店さんには大きな違いがない、そんな書店が100以上あるわけです。
ただ、紙の本はどこで購入したかは関係なくその本を持っていればどこでも誰でも読むことができますが、電子書籍の場合はその書店が提供する専用アプリなどでしか読むことができません。A書店さんで買った本はB書店さんのアプリでは読めないですよね。
でも、だからといってたくさんの書店で本を買っていると、その分だけ本棚ができて「あの本ってどこで買ったっけ?」というような有様になってしまうので、多くの読者は平均的に1〜2書店の利用に留まっています。
つまり、それぞれの電子書店にはそこでしか買わないユーザーさんが集まっているということなんですね。たとえ品揃えではほとんど違いがなくても、各電子書店にはそこを愛用するユーザーさんのニーズや性格に合わせた明確なカラー(特徴)があり、そこの書店を通してしかアプローチできないユーザーさんが各書店にしっかり繋がっているのです。
私たちデジタル配信サービスでは、現在130以上の電子書店でお預かりした作品を配信しており、更に新しい書店の開拓を続けています。その理由は、それぞれの書店にしかいない読者の皆さんに届けるためです。
さらに、ただ作品を配信してもらうだけだとなかなか皆さんに認知していただけないので、特にお預かりした作品の特徴に合わせて相性の良い書店さんに色々な施策を企画・提案しています。
日々作家さんと話し、作品を読み込んで、各書店の特徴を知るため毎日書店サイトを訪問する。書店や取次の担当者さんたちと情報交換や商談を繰り返して、ひとりでも多くのユーザーさんに届けられるように色々な企画や施策を作っていく。
お預かりしたデータをしっかり確認して、少しでも早く適切に取次や書店に納品できるように運用していく。
「すべての漫画を、すべての人に。」をサービスのミッションに掲げて、その実現のために中の人たちはこんなお仕事に日々邁進しています。
※ちなみにナンバーナインの会社としてのミッションは「漫画で待ち遠しい未来をつくる。」です
インディーズでもメジャーと同じ未来を描くための挑戦
デジタル配信サービス「ナンバーナイン」がどんなサービスなのか、ここまでである程度ご理解いただけましたでしょうか?
でも、実はさらに色々なことが今できるようになってきているんです!
突然ですが、「インディーズ(同人・自主制作)とメジャー(商業誌)の違いって何?」と質問されたらどんな答えを想像しますか?
・紙の単行本が出て一般書店に並ぶ
・海外で翻訳出版される
・メディア化される(アニメとかドラマとか舞台とかゲームになる)
・グッズ化される
ざっとこんな感じでしょうか。
実はこれ、ぜんぶデジタル配信サービス「ナンバーナイン」でもできるんです!
紙の単行本も、数十タイトルがすでに販売されています。さらに、海外で翻訳出版される作品も、今発売準備中のものも含めるとアメリカ・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・韓国・台湾・タイなど様々な国で100タイトル以上あります!
ドラマ化されアニメ化も発表になっている『原作版 左ききのエレン』や、ちょうど今年の4月から放送されている『ニートくノ一となぜか同棲はじめました』も、じつはデジタル配信サービスを利用しているインディーズ作品です。
ゲーム化はまだですが、他にもアニメ化・実写化・舞台化・ボイスドラマ化など色々な企画が進行中です。グッズ化についてもまだテスト段階ですが、こちらもどんどん強化していく予定です!
デジタル配信サービスでは「インディーズでもメジャーと同じ未来を実現する」をスローガンに、日々新しい事業に取り組んでいます。
インディーズの良いところは、内容・ページ数・締切などに気兼ねなく自由に作品を作れるところ。でも、インディーズだからここまでしかできない、メジャーだからできるということもこれまではありました。
ナンバーナインが、その壁をひとつずつ壊します!
もちろんメジャーの良さ、出版社の皆さんも編集・営業・ライツなどなど幅広い役割の担当者さんたちがプロフェッショナルとして日々全力を尽くされているので、彼らと作家さんとで生まれる作品はそりゃあもう素晴らしいものばかりです。
むしろそんな作品たちに人生をずっと支えてもらってきたので、メジャーとインディーズが時には協力し、時には競い合って、切磋琢磨して出版・エンタメの世界がもっと広がっていけばいいなと切に願っています。
おわりに
なにやら途中からすっかり熱弁モードに入ってしまいましたが、こんな私や、私よりもさらに熱量の高い仲間たちが運営しているのがデジタル配信サービス「ナンバーナイン」です。
こんな長文を最後まで読んでくださったということは、興味を持ってくださったと思って良いですかね?
そんなあなたがもし作家さんであれば、是非私たちにその作品を預けてください。すでに、私たちのサービスをご利用いただいている作家さんはなんと6,000名を超え、15,000冊以上の作品を幅広いユーザーへお届けしています!
もし作家じゃないけど「ミッションにとても共感した!」「自分もそんな仕事がしたい!」と思われたのであれば、当社ではただ今絶賛様々な部署で仲間を募集中なので、是非ご応募ください。
学生さんのインターンも絶賛募集中!
「すべての漫画を、すべての人に。」を実現したいすべての皆さまの力で、この果てない夢を追いかけていきましょう!