こんにちは!ナンバーナイン採用担当の西村です。
今回のストーリーでは、ナンバーナインでの仕事を求職者のみなさまにより理解していただくべく、社員インタビューをお届けします。
弊社がメイン事業として提供している電子コミックスのデジタル配信サービス「ナンバーナイン」で漫画家さんと直接やり取りをし、作品をお預かりするデジタル企画編集チームでチーフを務める小笠原 圭吾さんにお話を伺いました。
※デジタル企画編集の業務内容はこちらへ
このストーリーを読んで、少しでも弊社の仕事に興味を持っていただければ幸いです。ぜひご覧ください。
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ーー簡単に自己紹介や、入社したきっかけを教えて下さい。
2019年4月に入社した小笠原です。好きな漫画は、日本橋ヨヲコ先生『少女ファイト』、魚豊先生『チ。ー地球の運動についてー』、杉本亜未先生『ファンタジウム』です。
ナンバーナインに入る前はIT企業で働いていたんですが、元々漫画がすごく好きで、以前弊社が運営していたマンガサロン『トリガー』という店舗に行ったこともありました。そんなとき、ナンバーナインが営業を募集していることをTwitterで見て、応募してみました。転職意欲があったわけではないので、純粋に面白そう、と思ったんですよね。
ーーではさっそくお仕事内容について教えて下さい。
ざっくり分けると以下の3つがあります。
①Twitterやイベントなどでの「漫画家さんへの声かけ」
②電子書籍化後の販売をサポートする「漫画家さんとのリレーション構築」
③漫画家さんから預かったデータを漫画家さんの希望通りにカタチにする「制作進行」
※詳しい業務内容は以下を御覧ください
それ以外にも、最近は法人向けの業務も増えてきていて、メンバーそれぞれが担当しています。例えば、僕は『妖怪ウォッチ』で有名なレベルファイブさんが運営する「マンガ5」に掲載されている作品の電子書籍ストアへの入稿を担当していますし、他のメンバーは出版社のゴマブックスさんからお預かりしている電子コミックスの販促をかけたり、作家さんの作品を預かっているエージェントとリレーションを築いて配信を行ったりしています。
法人様から依頼が来ることもあれば、「こんなことやってみたい」と自分から動いて法人様に提案することもあって、とにかく案件が増えているのが現状です。案件数に人手が追いついていません(笑)。
ーー本当に幅広いお仕事をされているのですね。
仕事の種類は違えど目標は同じなんです。とにかくデジタル配信サービス「ナンバーナイン」(以下、ナンバーナイン)をご利用いただいて、たくさんの作品を登録していただく。続刊も預かりながら売上を伸ばすことで、さらに読者・ファンを増やしていく。その目標のために、アプローチとして様々な仕事を担っています。
ーーなるほど。ではこのお仕事の楽しいところはどんなところですか?
ナンバーナインでの配信を通して、「電子化して初めて読者に手にとって読んでもらえた!」「これまでは売上がなかったけど、ナンバーナインで販促まで担ってくれたからまとまった売上が入った!」など漫画家さんに感謝してもらえることと、「この作品を電子化してくれてありがとう!」と読者さんに感謝してもらえることですね。
紙の同人誌は作りすぎると手元に残って赤字になってしまうので、自分で部数を決めて販売管理を行うのが本当に大変なんですよね。だから読者さんに行き渡らないことも多い。そんな中、電子書籍にすることで今よりももっと広い読者層に届けることができるというのは大きなやりがいですね。
ーー大事な役目ですね。小笠原さんの中で印象に残っている過去のお仕事はありますでしょうか?
僕が入社後すぐに前任者から引き継いで担当させていただいた漫画家さんがいました。弊社から電子書籍化のお声掛けをさせていただき、自分で権利を持って販売できる電子書籍に興味を持ってくださったのが、その方がデジタル配信サービスを知ったきっかけだったそうです。その方は元々大手出版社の商業誌で週刊連載をされていたんですが、「もっと売れるようにするにはどうすればいいんだろう」と悩んでいらっしゃいました。当時はまだ、漫画家個人が漫画を電子化して電子書籍ストアに配信するデジタル配信サービスは今ほど知られていなかったため、サービスの仕組みに詳しくない漫画家さんも多く、その方もそんな一人でした。
「なんでこのストアは無料で読めるの?」とご質問いただいた時には、読者が無料で読める広告型の電子書籍ストアのビジネスモデルについてご説明して、仕組みから理解いただけるように努めました。率直にいただいたご質問にしっかりお答えするのも、企画編集チームの大切な仕事ですね。
そうやって数多くの作品を電子書籍化し、今では他社の仕事の相談までしてもらえるくらい信頼していただいています。その方がナンバーナインで配信してくださっている電子コミックは、電子書籍化してから数年経った今でもたくさん読まれているんです。
最近で言うと、『怪獣くん』という作品を描いている、るぅ1mm先生との仕事が印象に残っています。ナンバーナインの入稿システムに作品を登録いただいた後、入稿された漫画を読んで思わず涙しました。先生からの相談事項もあったので、私が担当として打ち合わせで詳細を伺い、現在配信のお手伝いをしています。
配信が開始された時にTwitterで先生が公開した1話目が3.9万いいねを超え、先生自身もここまで反響があったのは初めてとのことでした。
※るぅ1mm先生の『怪獣くん』はこちら>
電子書籍化したことでより多くの読者の方にも届けることができ、購入報告や感想が届いています。先生にもすごく感謝していただいたので、印象に残っています。
漫画の流行や雑誌・出版社の雰囲気が変わってしまっても、新規作品がどんどん生まれ続けても、ナンバーナインが配信することで名作は残り続け、たくさんの人へ届いていく。さらに売上も上がって先生も嬉しい。そんなサイクルを続けていく仕事ですね。
あ!あとは自分の好きな作家さんが登録されていたら自ら手を挙げて担当になれるのもこの仕事の特権です(笑)。
ーー反対に、この仕事の大変なところはどんなところでしょう?
先程仕事内容の部分で触れましたが、やってる業務の幅が広いところですね。あとは、ありがたいことに作家さんが増えているのも大変なことのうちの一つですね。現在ご契約いただいている漫画家さんは1174人(2022年2月末時点)おり、一人ひとりに割ける時間が短くなってしまったので、既存作家さんと密にMTGができなくなってしまったり…。歯がゆい部分が多いです。
ーーありがとうございます。本当に様々な仕事をされていると思うのですが、この仕事に向いているのはどんな人でしょうか?
募集要項には「漫画が好きな人」とありますが、僕は「漫画家さんに敬意を持ってる人」が合っていると思います。営業をやっていると分かるんですが、本職で忙しい時間の合間を縫って原稿を描いていたり、宣伝や販売など制作以外の業務に追われていたり…。漫画を描くだけでもすごいのに、それ以外のことまでやっていて本当に尊敬しています。漫画家さんが、漫画制作に専念できる環境を提供できたら嬉しいな、と思いますね。
ーーナンバーナインで活躍するメンバーはどんな人でしょうか?
全員漫画を愛していますね。漫画の可能性を信じているメンバーばかりです。
あとは主体的に行動できる人が集まっていると思います。弊社では、「漫画家さんから相談を受けて初めて取り組むこと」が多いのですが、今携わっているPOD (プリントオンデマンド)出版サービスも新たな取り組みの一つです。POD出版は、発注者の注文に応じて、少数でも必要な分だけ書籍を、スピーディーに印刷・製本・販売できるサービスで、個人で活動する漫画家さんにとってメリットが多いと感じています。
サービスを設計するにあたって、他社さんのPODサービスを利用したことのある中村たいやき先生と何度か打ち合わせをしました。印刷物を実際に確認しながら、品質チェックや入稿に関する段取り等の参考にさせていただいております。
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そんな中村たいやき先生の漫画『明日また会いましょう』が、弊社のPOD出版サービスのトライアルも兼ねて4月4日(月)から販売が開始されました。
※中村たいやき先生の『明日また会いましょう』はこちらから
昨年の10月にチームが発足してから半年という期間で実際の出版まで完了することができたのは、まさしくメンバーが当事者意識を持って行動したからだと思います。
ーー最後に求職者へメッセージをお願いします。
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