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ECの裏側!海外から商品を運び消費者へ届ける【購買グループ社員紹介】

海外の取引先とやり取りし、商品を日本まで運ぶ「貿易業務」を担っている購買グループのコンドウにインタビューしました。ネットで買い物をしたとき、商品がどうやって消費者の手に届いているのか。普段知ることのない裏側を聞いてみました。

□自己紹介

コンドウ

入社9年目。前職でEC事業に携わった後、日昇に入社。管理部で経験を積み、現在は購買グループにて受注・貿易の業務をメインに活躍中。趣味はゲーム。

早速ですが、コンドウさんは普段どんな業務を行っているか教えていただけますか?

(コンドウ)

メインで担当しているのは、商品の受発注・貿易の業務です。日昇の商品を製造している取引先の多くは中国にあります。取引先に製造してもらった商品を中国から日本まで運ぶ手続きをするのが私の仕事ですね。

なるほど。お客様に商品を届けるための重要な部分ですね。では、具体的にどうやって海を越えて商品がやってくるんですか?

(コンドウ)

取引先に製造してもらった商品は、船に載って輸入されます。ただし、国内を移動するのと比べ、海外から荷物が届くため手続きは少し大変になりますね。

まず、取引先の工場に製造された商品は、大きなコンテナに積み込まれます。コンテナというのは貨物を輸送するための大きな入れ物です。よく車で走っていると、後ろに大きな鉄の箱を載せたトラックが走っていますよね。あれに日昇の商品は入って運ばれているんですよ。

商品が大量に積まれたコンテナは、生産工場を出た後、港に向かい船に載せられます。ここからが貿易の大変なところです。「パッキングリスト」というコンテナの中に入っているものの明細や、「インボイス」という請求書のようなもの。そして「B/L(船荷証券)」と呼ばれる書類などを事前にチェックして、運ぶものを船会社に申告する必要があります。

しかもこれらの書類は全部英語で書かれているんですよ。

船に積まれた荷物が日本の港に到着すると、事前に申告された荷物に間違いがないかというチェックがされます。チェックが終わり、運び込む許可が出るとやっと日昇の倉庫まで持ってこられるようになるわけです。

もちろんここまでの作業には、それぞれ期限があります。同時にいくつも発生する業務のスケジュール管理をすることが一番大変なんです。

海外から荷物を運ぶにはたくさんの手続きが必要なんですね。かなり専門的な内容ですが、コンドウさんはこれまで貿易関係の仕事は経験があったんですか?

(コンドウ)

いえ、全然ありませんでした。やり始めたのは日昇に入ってからですね。以前勤めていた会社でも輸入はしていましたが、当時はその部分に携わっていなかったので、貿易に関する知識は全くありませんでした。

また、私が日昇に入社してから今年で9年目ですが、貿易関係の業務をやり始めたのがここ2,3年くらい。まだ、わたわたしながら日々の業務を行っています。

そうだったんですね。では、今やっている業務の知識はどうやって身に付けたんですか?

(コンドウ)

そうですね、前任者から引き継いでやっている部分と、それでもわからないところは自分で調べながらやっています。あとは、普段から密に連絡を取っている船会社さんに貿易関係の書類で分からないところを「これってなんの意味ですか?」という風に聞いたりしています。

なるほど日々勉強しながら業務を行っているんですね。ところで、ここまで聞かせていただいた業務の中で大変だと思うことはありますか。

(コンドウ)

やはり海外との文化の違いですね。最初にも言いましたが、商品を製造している取引先はほとんどが中国にあるんです。中国の方とやり取りしていると感じるのが、「時間の感覚」の違い。

例えば海外の場合、3日以内にくださいといったら、4日後とか5日後に来ることは普通によくあります。日本だったら2日目ぐらいには来ていることが当たり前だったりしますよね。日本では余裕をもって進めることが文化であるように、海外では期日というものをそんなに意識しないことが文化としてあるようです。

ただ、こちらとしては商品を待っているお客様がたくさんいらっしゃるので、商品の納期というのはとても重要なポイントです。どうやって伝えれば、期日までに対応してくれるか日々試行錯誤しています。

確かに、日本人と外国人の時間感覚の違いというのは最近よく聞きますね。結果重視の海外に対して、日本人が少し時間に厳しすぎるという側面もあるかもしれませんが。

(コンドウ)

そうですね、確かに日本人と比べると時間に関してはルーズな面があるかもしれませんが、その分いつも朗らかに対応してくれています。ピリピリせず、心にゆとりを持つところは見習いたいですね。

また、海外とのやり取りということで「言語」についても大変なところはあります。多くの取引先は日本語が通じるんですが、一部は日本語が分かる方がいなかったりします。そんな時は英語でやり取りしていますね。もちろん、Google翻訳で訳しながらですが(笑)

英語でやり取りすることもあるんですね。でもいくらGoogle翻訳が優れているとはいえ、うまくいかないこともあるのでは?

(コンドウ)

なんとなくはこちらが言っている内容は理解していただけているかなぁ...という感じですが、固有名詞はうまく変換されてなさそう。

文章を送って返信がきたら、コンドウの名前が別人になっていたり、日昇(にっしょう)と送ったはずが、ニチボンってなっていたりして、「ニチボンって何?」となることもありますね(笑)。細かい違いはありますが、ほとんどは通じているかなと。


ECの裏側を熟知したコンドウさんは、日昇に入る前と比べてネットショッピングの使用の仕方は変わりましたか?

(コンドウ)

そうですね、「人」の存在を意識するようになりましたね。

「人」の存在ですか?

(コンドウ)

ネットショップでは、買い物自体はWeb上で行われますが、そのWebサイトを挟んだ向こう側には人がいるということです。

実際にお店に足を運んで買い物をするのとは違い、普段ネットショッピングを利用していると、接客をされないので人の存在を感じづらいですよね。でも、私が商品をお客様に届けるために業務を行っているように、ネットショップの裏側ではいつも人が動いているわけです。

確かに、画面越しだとなんでも機械的に捉えてしまうことは多いかもしれません。

(コンドウ)

もちろん、まったく画面の向こうには人がいるということへの認識がないわけではないと思いますが、やっぱり希薄ではあると思うんですよね。

私もたまに、間違えて商品を注文してしまいキャンセルをすることがあるんですが、その時はすごく申し訳ない気持ちになります。注文をキャンセルする手続きも、お店にとっては大変な作業ですからね。

ただ、ネットショッピングというのはほんとに便利なものだし、時間・場所関係なく注文もできるのでどんどん使っていっていただきたいですね。そうして利用者がもっと増えれば、よりECへの理解も深まっていくと思います。

なるほど、お互い姿が見えないからこそ思いやりが大切なんですね。

そうですね、それは裏側にいる私たちも例外ではありません。お客様の存在というのを日々意識しながら仕事をしていきたいと思っています。

私もしっかりと「人」を意識して仕事をしていきたいと思います。コンドウさん本日はありがとうございました! 

こちらの記事は2020.6に制作しました。取材時と現在ではポジションや組織編成が実情とは若干の相違ある場合がございますのでご了承ください。とはいえ、こちらの記事は会社や部署の雰囲気・業務内容の大枠を知る参考になると思います。より現状に即した内容が知りたい方は、お気軽に採用担当までお声掛けください。

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