選ばれる人材になりたい人必見!
新卒から差をつける!市場価値を最大化する企業選びと2つの秘訣
就職活動に励む中で、「将来も通用するスキルを身につけたい」「キャリアを自分で築きたい」といった思いから、「市場価値」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。
市場価値とは、あなたが転職市場からどれだけ求められているかを示す価値です。言い換えれば、社会から必要とされる「スキル」「経験」「実績」がどれだけあるかを示す指標と言えます。
昨今、キャリアアップを実現するためには、自分の市場価値を高めることが重要だとされています。しかし、なぜ市場価値を高めることが必要なのか、そして、どんな会社で働けば市場価値を最大化できるのか、具体的にイメージできていない人もいるかもしれません。
本記事では、
・市場価値の重要性
・市場価値を高めるための企業選びのポイント
を紹介します。
新卒から周囲と差をつけ、成長できるキャリアを築くためのヒントを見つけていきましょう!
市場価値が重要になった背景 ―終身雇用の崩壊と転職時代の到来―
現在、なぜ「市場価値」が重要視されているのでしょうか。その背景には「終身雇用制度の崩壊」や「大転職時代の到来」といった社会の変化があります。
【終身雇用制度が崩壊した3つの要因】
①成果主義・ジョブ型雇用の導入
年功序列から、能力や成果に基づいた成果主義へと評価制度が移行しました。
また、職務内容を明確にし、そのポジションに最適な人材を配置するジョブ型雇用が広まり、社員の「会社への貢献度」や「高い目標に挑戦する」姿勢が問われるようになっています。
②テクノロジーの進化と業務内容の変化
AIやDXの進展により、従来の業務が自動化されたり、新しいスキルが求められたりするようになりました。終身雇用制度では対応しきれないほどの速さで、職種や必要とされるスキルが変化しています。
③働き方や価値観の多様化
「会社に人生を預ける」という考え方から、「自分らしく働く」「キャリアを自分で選ぶ」という価値観が主流になりました。転職や副業を通じて、自身のスキルアップや自己実現を目指す若年層が増えています。
【転職が当たり前になった3つの理由】
①採用市場の活性化
就職エージェントや求人サイトが充実し、企業と求職者のマッチングが効率化されました。さらに、リモートワークの普及によって地理的な制約が減り、転職の選択肢が格段に広がっています。
②スキルアップ・リスキリングの環境整備
オンライン学習サービスや資格取得支援など、個人がスキルを磨きやすい環境が整っています。政府も「リスキリング(学び直し)」を支援することで、個人のキャリア形成を後押ししています。
③働き方の多様化
正社員以外にも、フリーランス、副業、パラレルキャリアなど、雇用形態の選択肢が増加しました。これにより、「一社に依存しない働き方」がキャリア形成の選択肢の一つとなっています。
このような流れになったのは、2019年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより社会情勢が大きく変わったからです。
引用元:マイナビ.「転職動向調査2024年(2023年実績)https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240312_71344/
コロナ禍は企業の経営不安を加速させ、大手企業さえも終身雇用制度の維持が困難になりました。これと同時にリモートワークや副業が普及したことで、個人の働き方の自由度が増し、転職に対する心理的なハードルが下がったことで、大転職時代が本格化したと言えます。
また近年、誰もが知るような大手企業でも大規模な従業員削減が行われており、リストラはもはや他人事ではなくなってきています。
● みずほフィナンシャルグループ:1万9000人の従業員削減(2017年末)
● 日産自動車:1万2500人の従業員削減(2023年)
引用元:
・文春オンライン.「“1万9000人リストラ策”の影響も…みずほ銀行「大規模システム障害」が繰り返されるワケ」.https://bunshun.jp/articles/-/45525
・読売新聞オンライン.「日産が国内リストラ着手へ...湘南工場の商用バン「AD」を生産終了、数百人規模の人員を削減.https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250120-OYT1T50147/
このようにコロナ禍をきっかけに業績悪化と働き方の変化が加速した結果、企業は人員の最適化を迫られました。これにより終身雇用の限界が広く認知され、「いつでもどこでも働けるスキル」を持つことの重要性が改めて注目されているのです。
これからの採用市場で求められる人材
VUCA時代(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が高く、予測困難な状態)と言われる現代において、企業が最も求めるのは、このような環境の変化に適応できる人材です。これからの社会を生き抜くには、変化に柔軟に対応し、継続的に成果を出せる「市場価値の高い人材」になることが不可欠です。
もしあなたが、理想のキャリアを実現したいと考えているなら、自分の市場価値を高めることは避けて通れない道です。新卒からこの意識を持ってキャリア形成を始めることが、未来の自分を形作る鍵となります。
市場価値を最大化する企業選びの秘訣
自分の市場価値を高めるためには、「会社選び」が非常に重要です。
もちろん、自身の努力も不可欠ですが、その努力が最大限に報われる環境で働くことが、より効果的に市場価値を向上させる鍵となります。
では、どのような企業を選ぶべきなのでしょうか?
ネクサスエージェントでは、【成長産業(企業)× 成長環境】の2つの要素が重要だと考えています。
いくら優れた成長環境が整っていても、その産業自体が衰退していれば、あなたの市場価値は上がりません。この2つの要素が揃っている企業こそ、市場価値を最大化できる理想的な環境なのです。
成長を促す産業(企業)・環境の見極め方
あなたの成長を加速させてくれる企業を選びたいですよね。就職活動で後悔しないよう、「成長産業(企業)」と「成長環境」を見極めるポイントを押さえておきましょう。
【成長産業(企業)を見極める3つのポイント】
①AIに代替されにくい
AIやDXによる自動化が進む中で、人間の創造性や対人スキルが求められる職種はAIに代替されにくいとされています。クリエイティブな仕事や対人コミュニケーションが必要な仕事は、今後も重要で安定した成長が期待されます。
②採用人数が拡大している
業界や企業が成長している場合、事業拡大に伴って採用人数が増加する傾向にあります。特に成長産業では積極的に人材を求めており、これは企業の活気と将来性を示す重要な指標です。成長を求める人にとって、このような企業は絶好のチャンスです。
③政府や自治体が支援している
政府や自治体からの支援を受けている業界や企業は、安定性と成長の可能性が高いと判断できます。補助金や税制優遇措置などの支援は、企業の事業拡大や新たな市場開拓、研究開発への投資を加速させ、長期的な成長を後押しします。
【成長環境を見極める4つのポイント】
①成長を支援する制度が整っている
個人の努力には限界があるため、会社として社員の成長をサポートする体制が不可欠です。福利厚生や研修制度など、スキルアップを後押しする制度が充実しているかを確認しましょう。
②成長意欲の高い社員が多い
アメリカの企業家であるジム・ローンが「長時間を共に過ごしている5人の平均値が、あなたである」と語ったように、周りの環境は自分の成長に大きな影響を与えます。向上心のある仲間と働くことで、自身の成長速度も加速させることができます。
③若いうちから発言権や裁量権が与えられる
やる気だけでは、十分な成長は望めません。自分の意見を反映させ、挑戦できる環境こそが成長を加速させます。
④周囲が協力的である
ビジネスの成果を最大化するためには、チームワークが欠かせません。周囲の協力やサポートがなければ、個人だけでなく会社全体の成長も停滞してしまいます。
就職活動では、今回ご紹介した「成長産業(企業)」と「成長環境」を見極めるポイントをぜひ活用してください。この2つの要素が揃った企業を選ぶことで、あなたの市場価値は高まるでしょう。
最後に|市場価値を高め、理想のキャリアへ
終身雇用制度が崩壊し、転職が当たり前になった今、自分の市場価値を高めることは、理想のキャリアを築くための不可欠な要素です。本記事で紹介した「成長産業(企業)」と「成長環境」を見極めるポイントを参考に、新卒の今だからこそできる企業選びで、未来の自分を輝かせる一歩を踏み出しましょう。