弊社は、大手や一流企業のお客様から入社式や採用イベントのお手伝いをさせていただくこともあります。
その中でも今回は、みなさんご存知あの“ANAグループ”様の事例を紹介したいと思います。
2018年の入社式ではグループ36社から約2700人の新入社員が参加されました。
ANAグループの入社式は例年、格納庫でもあるANA機体メンテナンスセンターで実施されます。
2018年はB777のオリンピック特別塗装機「HELLO 2020 JET」が駐機されているなかで行われました。
入社式は人生で一度。
やり直しがきかない緊張感の中で開催される式典
新入社員にとって、社会人として初めて迎える入社式は人生で一度きり。絶対に失敗できないという緊張感の中で入社式準備を進めなければなりません。
失敗をしないためには、事前の準備段階において、徹底したシミュレーションによるリスクの回避や対処法の検討、関係先との入念な調整が必要になります。
特にANAグループの入社式は複数の関連企業と部署が複雑に関係しあうプロジェクトです。準備段階から各社とも綿密に連携を取る必要がありました。
チームANAの一体感を醸成した新コンテンツ
実はANAグループには、入社式で使われる伝統のプログラムがありました。
しかし、慣例にとらわれることなく、より良いものをという想いから改めて入社式の本来の目的を見つめなおすための議論の場を設けることになりました。
その結果、社内アンケートをもとに伝統のプログラムに加えて「自由な発想」「挑戦」といった要素を取り入れたコンテンツを企画しました。
そのコンテンツの一つが、社内の取り組みを伝える報道番組のような動画《ANA TV》 です。この動画を場内に流した後に画面が切り替わり、入社式がスタートします。動画の中から飛び出したようにアナウンサーに扮した女性社員が新入社員にインタビューを行い、その様子をライブ中継します。
各グループ会社の社員が出演した《事業所紹介動画》はそれぞれの職場の魅力を、ユーモアを交えて伝えることで、新入社員の緊張を解きほぐして、全グループ社員の歓迎の気持ちを伝えた有益なコンテンツでした。
また、ANAグループの歴史や社員の仕事に対する姿勢・想いが凝縮された《ANA's Way動画》は、新入社員にANAグループ全体の「あんしん、あったか、あかるく元気!」という コーポレートスローガンと「チームスピリット」と「努力と挑戦」 というグループ行動指針を浸透させることに成功しました 。
それでは実際の様子を動画でご覧ください。
<弊社担当者の声>
グループ会社36社による歓迎動画や中継レポートといった新しいコンテンツを実現するため必要な素材や機材の手配はもちろん、環境の準備、現場との調整、シミュレーションを徹底しました。「新しいカタチの入社式に挑戦し、成功させたい!」というご担当者様の思いを実現するため、他のイベントで培った経験や知識を今回のプロジェクトに還元しました。結果、お客様とともにANA入社式リニューアルに成功することができました。
このように大きな規模になればなるほど、複雑で失敗の許されないオペレーションが求められます。
そんなときに弊社がいままで培ってきたプロジェクトマネジメントのノウハウが必要とされるのです。