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テクノロジーの力で不動産業界を変える。ナカジツのIT戦略課長・橋爪幹人の挑戦。

名古屋から上場を目指す、不動産業界の風雲児、不動産SHOPナカジツの実態に迫る連続インタビュー。第4回となる今回は、ナカジツのIT戦略課・課長として、IT戦略をリードしている橋爪幹人さんにお話を伺いました。

ナカジツ入社に至るまでの人生ストーリーから、入社後に感じた「普通じゃない会社ナカジツ」の魅力、そして今後ナカジツで挑戦したいことに至るまで、橋爪さんが胸の内に秘めた思いに迫ります。

「安定志向」から「挑戦志向」に変えてくれた経営者との出会い

ーー本日はよろしくお願いします。まずはじめに、橋爪さんのこれまでの略歴についてお聞かせください。

橋爪:
よろしくお願いします!ナカジツには2017年2月に入社をしまして、現在はIT戦略課の課長として、ナカジツのIT戦略の立案から実行までをリードする仕事をしています。杉江さんと同じく、宴会事業部も兼任しています(笑)。

前職ではIT戦略コンサルティング会社のITコンサルタントとして東京で働いていたのですが、子どもの誕生を機に地元・三重に戻ることを決め、そのタイミングでナカジツに入社しました。

生まれも育ちも三重県で、小・中・高は地元の公立校へゆき、浪人を経て、大阪府立大学に進学して、航空宇宙工学を専攻していました。大学院まで進学して小型航空機の研究室で「モデルを用いた数値流体解析の研究」という、理系学生っぽいこともしながら、学園祭の実行委員をやったり、スノーボードサークルでひたすら飲んだり滑ったり飲んだり…といわゆる大学生らしい学生生活を送っていたと思います。

理系の院生なので、推薦枠があって、メーカー系を中心に大手企業に就職する人が多いのですが、実際にOB訪問をしたり、働いている先輩方の話を聞くと、大企業ゆえにどうしても分業にはなってしまうので、一人ひとりに与えられる役割の範囲が狭かったり、何をするにも上長の承認が必要で裁量が少なかったりして、自分がイメージしていた働き方とは違うな、と思ったんです。

大企業でコツコツ地道にキャリアを積み重ねていくよりも、小さくても成長している企業で若手のうちからある程度の責任と裁量のある仕事を任せてもらえる環境で成長して、自分の市場価値を高めていくような働き方の方が、自分に合っているなと思ったのと、小さい頃からパソコンやインターネットが好きだったこともあり、IT系のベンチャー企業を中心に就職活動をしていました。

ーー「安定」よりも「成長」を優先して就活をされたんですね!元々成長志向だったんですか?

橋爪:
元々は、どちらかというと「安定志向」タイプだったと思います。父親は会社員で母親は公務員という家庭で育ち、「いい大学に行っていい会社に就職すれば、いい人生を過ごせるはず」と漠然と思っていました。

そんな自分が「安定志向」から「成長志向」に変わるきっかけになったのが、大学三年生の時にやっていた「社長インタビュー」でした。大阪にある会社を中心に、いろんな会社の社長にインタビューをしました。いわゆる大手企業というよりは、まちのお店屋さんのオーナーさんのような方も含めて、中小企業の社長にお話をお聞きすることが多かったです。

トータルで100人行くか行かないかくらいの社長さんのお話を聞き続ける中で、「こういう生き方って素敵だな」と思うようになったんです。サラリーマンとは違う「社長」という生き方に触れたことで、できあがった企業に入るよりも、いろんな事にチャレンジできる環境で、失敗体験も成功体験もたくさん積んで市場価値を高める方がワクワクすることに気づきました。

本当にたくさんの方にお会いして、お話を伺ったのですが、中でも印象的だったのが「人生は、誰と出会うかで決まる」という言葉でした。実際に、社長インタビューを通じて、「社長との出会い」が自分の価値観を大きく変えてくれましたし、「何をするか」よりも「誰と働くか」が大事だと思い、前職のウルシステムズへの就職を決めました。

仕事は自ら創るもの。「〇〇と言えば橋爪」と言われるキャラづくり戦略。

ーー実際に入社してみて、いかがでしたか?

橋爪:
想像していた以上にチャレンジングな環境でした。しんどい時も結構ありましたね。知識も経験も圧倒的に不足している中、何をしたらいいかわからないみたいな状態。

一番覚えているのは、2年目の冬ですかね、それまでは開発しかやったことがなかったのですが、はじめてプロジェクト全体をマネジメントする仕事を任されることになったんです。まだ2年目なのに。

元々は「この道何十年」というベテランの先輩が担当していたのですが、ご家庭の事情でプロジェクトから離れることになり、その方の代打として、当時入社2年目で新米の私が担当することになったのです。当初は「いつクビになってもおかしくない」という緊張感だったのですが、終わってみればそのプロジェクトでトータル2年ほどお世話になりました。

当時はがむしゃらに目の前のことをやり続けただけでしたが、振り返ってみると、その時の失敗体験や成功体験、その時に得た学びや気づきが今の自分を形作っていると思います。

例えば、まず自分から動かないと何も来ないということですね。仕事を待つのではなく、仕事は自ら創るもの、という考え方を学べたのは大きかったです。

2年目の冬、はじめてプロジェクト管理を任されたとき、とにかく自分で何をすれば良いかわからず、全然仕事がなくて、メンタル的に結構辛い時がありました。

その時に思い出したのが、学生時代にインタビューした社長の言葉でした。

「誰も気づかない小さいことを、誰もできないくらい真剣にできる人が成功する」

待っているだけではダメ。ならば、どんな小さなことでも良いから、自分なりに役割を見つけて、誰もできないくらい真剣にやろう。そう決めて、当時2年目で何もできなかった私が見つけたものが「ToDo管理」でした。

自分のToDo管理ではなくて、自分以外のプロジェクトに関わる人達のToDoです。まずは会議の中で上がってきたToDoをしっかりとメモをして管理する。ToDoの〆切が近づいてきたら、担当者にリマインドをする。

とってもシンプルで単純な仕事なのですが、意外と馬鹿にできず、ToDo管理が不十分だとプロジェクトの遅れに繋がりますし、ToDo管理がしっかりできれば、プロジェクトがスムーズに進んでいく。

「ToDo管理」って本当は誰でも出来る小さい仕事なのですが、誰でもできるからこそ、おざなりになりがちなんです。

そういう「誰でも出来る小さなことでも、誰もできないレベルでやり続ける」ことで、結果的に「ToDo管理と言えば橋爪」というポジションを確立することができ、未熟ながらもクライアントに頼られる機会も増えました。

仕事は自分から作り出して行かないとダメで、与えられた仕事をひたすらこなすだけの人は求められていない、ということをプロジェクトの現場で肌で感じることができました。

大手コンサルティングファームではなく、ナカジツを選んだ理由。

ーーそこから、ご結婚・子育てを機に三重に帰るタイミングで転職を決断されたんですよね。

そうですね。27歳で結婚し、2年後には息子が生まれました。しばらく東京で子育てをしていたのですが、私も妻も三重県が出身ということもあり、お互いの両親に子供の顔が見せられたり、子育てをサポートしてもらえたりするメリットがあるので、地元・三重に帰ることを決めました。

名古屋であれば、高速バスで1時間くらいで通えるので、名古屋の企業を中心に転職活動をしていたのですが、その時に出会ったのがナカジツでした。

前職ではコンサルティングをやっていたので、コンサルティングファームで働くか、ITの知識・スキルを活かして事業会社のITの部門で働くかの二択で悩んでいた中で、ナカジツで「IT戦略課」のポジションを募集しているのを知ったんです。ITが大切であるということは感じつつも、IT部門は実質的にはコストセンターという位置づけにある企業が多い中で、ナカジツは社長直下にIT戦略専門の部署を置き、経営戦略の一翼を担う部門としてIT部門を捉えていました。しかもまさにこれから本格的に戦略をつくって、カタチにしていくというフェーズだったので、これは面白そう!と興味を持ちました。

某大手コンサルティングファームとナカジツの2社で悩んだのですが、最終的にナカジツに決めた理由は、「人」ですね。

ナカジツは、会う人会う人、とにかくみんな若い。面接で会った北川さん(取締役)もそうですが、自分と同世代くらいの若い人が、重要なポジションを任されて、みんなイキイキ働いている。社長もとっても魅力的な人で、ITに対して本気で投資して挑戦していく、とコミットしている。この人たちと一緒に働けたら…と思ったら、ワクワクしてしまったんですよね(笑)。何をするかよりも、誰と働くか。

コンサルティングファームでコンサルタントとして働く自分は想像できるけれど、ナカジツのIT戦略課で働く自分は全然イメージがつかない。予想不能なんです。そして、予測不能な環境こそ、自分が成長できると思ったので、ナカジツへの入社を決めました。

ナカジツには、失敗しても大丈夫だと思える仲間がいる。だから思いっきり挑戦できる。

ーー入社されてからもうすぐ1年ですね。実際に働いてみて、いかがですか?

橋爪:
「普通じゃない会社」がナカジツのキャッチコピーなのですが、想像していた以上に「普通じゃない会社」でしたね(笑)

まず、レスが異常に早いんです。社内システムの導入など、いろんなシーンでアンケートを取るんですが、あっという間に皆さん回答してくれます。9割以上、ほぼ100%の回答率です。こういう「当たり前のことを当たり前にやる」って、簡単なようで難しいんですが、みんな嫌な顔ひとつせず、当たり前にやる文化が根づいているんですよね。細かいですし地味ですが、気持ち良く仕事ができる関係性ができているというのは、とっても大事なポイントです。

あとは仲間がいることです。失敗しても大丈夫だと思える仲間がいる。本当にナカジツの仲間はいいです。

ナカジツはベンチャー企業なので、責任の大きい仕事が任せてもらえるのはもちろんなのですが、ただ「裁量が大きい」だけでは不十分だと思っています。

自分がやったことがないこと、できるかどうか分からないことに「挑戦」するのは、やっぱり勇気がいることです。失敗したら怖いですしね。

でも、ナカジツには「失敗しても大丈夫」と思える仲間がいるんですよね。

例えば、何か新しいアイディアを投げかけた時に、仮にそのアイディアが未熟だったとしても頭ごなしに否定するような人は誰もいないんです。「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」と、ポジティブな意見をフィードバックしてもらえます。

「失敗しても大丈夫」と思える仲間がいるからこそ、安心して挑戦ができる。これはナカジツならではの魅力だと思います。

「橋爪幹人」に仕事がくるという状態を作りたい

ーー今後、橋爪さんがナカジツで挑戦したいことはありますか?

橋爪:
IT戦略課として挑戦したいことと、個人として挑戦したいことがあります。まずIT戦略課として挑戦したいことですが、一つは、今まさに進めている「IT戦略3カ年計画」を最後までちゃんとやりきる、ということです。その一環で、自社仲介管理業務システム「CHANPON」の構築や、社内コミュニケーションツールの導入・整備、リモートでも仕事ができるようにVPNの構築を行ってきましたが、ITを戦略的に活かせば、もっともっと生産性を高められます。

もう一つは、「IT部門の脱コストセンター化」です。ナカジツでは、ITを戦略投資領域として位置づけているので、コストセンター的な位置づけではありませんが、現場の営業メンバーが稼いだ利益を投資してもらっている、というのは事実です。

そういう立ち位置のままでは、今は積極的に投資をしてもらっていても、ある程度の仕組がができあがってしまえば、「何も生まないのに、人を抱えている」ということになりかねない。

そこから脱却するためにも、「IT部門で売上・利益をあげる」ことに挑戦したいと思っています。

具体的なアイディアはまだこれからなのですが、ちょうど先日社内ベンチャー制度がスタートしたなので、それにエントリーし、無事に一次審査を通過しました。

よくある制度で、社員が提案してそれを然るべき人が評価・ジャッジして、良ければそのビジネスがリリースされます。実際にリリースしてみて、1〜2年くらいの周期でみて問題ないようであれば、そのまま継続していきます。

私個人としては、「自分で仕事を取れるようになる」ということを新卒で入社した当時からずっと意識していて、「橋爪幹人に仕事がくる」という状態を作りたいという思いはずっと変わらないですね。

具体的にナカジツでやっている、挑戦していることが、メディアで取り上げられたり、記事を書いたりして、外部に発信していくことで、対外の影響力を上げていきたいし、それが結果的に不動産業界・IT業界の発展に繋がっていくと思っています。

まだまだこれからですが、「ナカジツにいるから橋爪と仕事をしたい」ではなく、「橋爪がいるからナカジツと仕事をしたい」と言われるような、会社を引っ張る人間になりたいと思っています。

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