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名古屋から、世界へ。不動産業界の風雲児・鳥居守はなぜIPOを目指すのか?

不動産SHOPナカジツ社外人事の西村創一朗です。僕は住まいも職場も東京なのですが、月に一回程度の名古屋出張が密かな楽しみです。

リファラル採用プロジェクトの立ち上げからご一緒しているナカジツですが、「普通じゃない会社ナカジツ」の異名の通り、全く持って普通でありません。控えめに言って「異常な会社」です。良い意味で。

これまで約6年半のキャリアを通じて、300社以上の採用のお手伝いをしてきましたが、これほどまでにほぼすべての社員が「熱狂」している会社は出会ったことがありません。

なぜ、不動産SHOPナカジツの社員はこれほどまでに「熱狂」できるのか?

愛知県の片田舎からはじまった「街の不動産屋さん」がなぜ、数年後のIPOを見据えられるまでに急成長できたのか?

その真相に迫るとともに、「普通じゃない会社ナカジツ」がいかに普通じゃない会社であるのかを、一人でも多くの人にお伝えしたいと思い、社長から役員やマネージャー、そして新入社員に至るまで、連続インタビューを敢行することにしました。

記念すべき第一回は、「熱狂の生みの親」にインタビューするしかない!ということでナカジツの鳥居守社長にお話を伺いました。

見た目はラオウ、中身はルフィ。

以前、ご挨拶はしていたものの、じっくりお話をする機会がなかったため、鳥居社長のお人柄を掴みかねていたところ、インタビュー前に複数の社員に「鳥居社長ってどんな人?」とヒアリングしていた中で、

共通していたのが「とにかくピュアで、前向きで、社員の夢を大切にしてくれる人」という声でした。

中でも一番印象的だったのは「見た目はラオウ、中身はルフィ」という社長室長、引地さんの表現。

社長について語る社長室長の引地拓さん

確かに、鳥居社長はオーラがあり、ものすごい迫力のある方なんです。ところが、いざインタビューでお会いしてお話していると、まるで少年漫画の主人公のような、「中身はルフィ」という表現がぴったりなお人柄で、良い意味で裏切られました。

他方で、単なる「甘え」は許さず、一定の緊張感のもとに、社員への信頼感が成り立っている、ということも言葉の端々からひしひしと伝わってきます。

そうした鳥居社長の「経営観」は一体どこから生まれたのか。その原点を探ります。

兄のような「カッコイイオトナ」になりたくて。

ーー鳥居社長がナカジツを起業したのにはどんな背景があったんですか?

鳥居社長(以下、鳥居):
ナカジツを創業したのは、実は私ではなく、私の兄なんです。さらにいえば、元々不動産業界に入るつもりも全くありませんでした。

「やりたいことは何か?」と問われても、取り立てて何も出てこない、ごく普通の若者でした。

そういうこともあって、本当は大学に行きたかったのですが、家庭の事情で大学進学は諦めざるを得なくなり、高校を卒業してすぐに就職をすることになりました。

就職先は地元愛知県にある、トヨタ系列の部品メーカーだったのですが、通常だったら高卒社員は生産ラインのスタッフに配属されることが多いのですが、なぜか営業部門に配属となり、大卒のエリート社員たちと肩を並べて働くことになったんです。

生まれつきの負けず嫌いだったので、とにかくやるからには1番になってやる!という意気込みで仕事に打ち込んで、その結果良い成績を残すことができました。ところが、どれだけ成績が上がっても、どうにもしっくり来ていない自分がいることに気づきました。

ーー営業成績も良くて順風満帆なのに、しっくり来ていなかったのはどうしてでしょうか?

鳥居:
その時の感情を言語化するのは非常に難しいのですが、一つのモノサシとして大きかったのは兄の存在でした。当時、兄は僕にとって憧れで、めちゃくちゃカッコイイ存在だったんです。それは見た目や容姿の話ではなく、彼の生き様であったり、仕事に対するスタンス・姿勢の話です。

飲み会で上司や他部署の悪口で盛り上がるのではなく、生き生きと仕事や人生のビジョンを語る。こういう兄の姿に刺激を受けて、自分も兄のようにかっこいい大人になりたい!という一心で、気づけば会社員を辞めて、兄と一緒にナカジツの前進となる有限会社を起業していました。

今でこそ社長をやっていますが、当時は起業したくて起業したわけでも、不動産業界が好きで不動産業をはじめたわけでもなく、単純に目の前にいる兄がかっこよく思えて、兄のように生きたい、働きたい、という思いに忠実に行動し続けた結果、気づけば起業していた、という感じです。

不動産業界=ブラックというイメージを変えたい

ーーご兄弟での起業から今に至るまでの道のりについてお聞きしたいです。

鳥居:
起業当初はビジョンも何もなくて、とにかく飯を食べるために必死になって毎日営業をし続けていました。

夜中に街中を歩いてポスティングしたり、妻と2人で駅前でチラシを配ったり、知人の紹介を頼ったりとか、不動産を売るためにできることはすべてやっていました。それでも、尊敬する兄と一緒に自分たちで事業を創っているという実感があったし、頑張れば頑張るほどお客様にも感謝をされるし、数字もついてくるので、会社員時代とは比べものにならないくらいやりがいがありました。

ある程度事業が軌道に乗り始めた頃、不動産業界がブラックだと叩かれる機会が増え、違和感や悔しさを感じるようになりました。「住まい」という人の人生に大きな影響力を持った大切な商品を扱う仕事で、こんなにもやりがいに溢れているのになぜ?と。

ただ、実際に過去を振り返ったり業界を見渡してみると、お客様をお客様と思わないような態度を取っている営業がいたり、何千万とする高額な商品なのに、曖昧な説明しかされなかったり、或いは経営者が従業員をこきつかって疲弊させてしまっていたりと、客観的に「ブラック」といわれてもしょうがないという実情があったのも事実です。それならば、自分達で不動産業界の実態とイメージを変えていこうと思ったんです。

とはいえ、当時のナカジツはまだ社員は数名。僕と兄と、義理の妹と数人の社員。完全に家族経営です。

そんな中、新卒採用にもチャレンジしてみたのですが、そもそも不動産業界が「ブラック」というイメージが強く不人気業界であったことに加えて、超零細企業だったので、学生さんからの応募はほぼゼロ。

その時に改めて、採用の目線、学生の目線から考えると「人が来るようにしていくには、この業界で働く魅力、そしてナカジツで働く魅力をきちんと作り上げることが必要」ということを学びました。

社員の「生活のクオリティ」を上げたい


ーー事実、従業員の働きがいを数値化するeNPSという調査をナカジツで実施した際、出てきた数値は衝撃的でした。-70~-60というスコアが業界平均に対して、ナカジツのスコアは+16。僕がかつて見たこともない高スコアでした。どうしてナカジツには熱狂的な、やる気に満ち溢れている社員が多いのでしょうか。

鳥居:
不動産は、人生で一番高い買い物だからこそ「人こそが、競争優位になる」と思っています。「どの住宅を買うか?」ももちろん重要ですが、それ以上に大切なのは「誰から買うか」です。

お客様の視点で考えた時に「どんな人から買いたいと思えるか?」が重要なんです。せっかく買うなら、心から信頼できる人、この人が言うなら間違いない!と信じられる人から買いたいですよね。

では、どんな人なら心から信頼できるのか?というと、仕事に対して前向きに取り組んで楽しみながら、プライベートもちゃんと楽しんでいて、人生トータルで楽しんでいる人の方がオトナとしてカッコイイし、絶対に信頼できますよね。

僕の根底にあるのは、社員の「生活のクオリティを上げたい」という思いです。頑張れば頑張っただけ評価されて、それ相応の給与を得ることができ、プライベートも充実する。プライベートが充実すれば、エネルギーがみなぎってより一層仕事を頑張れる。これを繰り返すことによって社員の「人間力」が高まり、結果としてお客様への提供価値が最大化する。

この循環をつくり出すことが経営者である僕の使命であり、やりたいことですね。

ナカジツがIPOを目指すたったひとつの理由

ーーナカジツの今後のビジョンや、IPOによって実現したいことを教えてください。

鳥居:
いわゆる、世の中の経営者が掲げる「こんなことを実現したい!」という大きなビジョンは、実はあまりないんです(笑)

IPOを目指し始めたのはつい最近のことなんです。あの会社がやっているからIPOしようという価値観ではなくて、大切な社員のためにどんどん「成長機会」を提供できる器にしたい、という価値観のもとIPOに向けて準備をすすめることを決めたのです。

うちのメンバーはみんなものすごく成長意欲が高くて、どんどん新しいことにチャレンジしていて、ある程度できるようになったらまた新たなステージに行きたくなっちゃうんです。

そういう成長意欲の高いメンバーに対して、常に「さらなる成長ができる新天地」を作り続けることは、もはや経営者の義務です。そうした「新天地」の作り方の一つが、事業拡大・組織拡大・エリア拡大です。

毎年、高い目標を掲げて、全員で達成して全員で祝福して、また翌年高い目標を掲げて絶対達成するぞ!と全員で楽しみながら追いかける。そうやって、気づけば売上は120億円を超え、従業員数は3年で2.5倍になりました。

もちろん、業績を連続的に拡大させ続けることも重要なのですが、一方で今までやったことのないことにチャレンジして、非連続に成長機会を創っていくことが大切。

僕がIPOで実現したいことはたった一つ、うちのメンバーに成長機会を提供することです。

彼らはみんな優秀なので、そうした成長機会をつくることで彼らのポテンシャルが開放され、結果的に世の中から拍手されるような新しい価値を創っていくはずだと考えています。

ーー名古屋から全国、そして世界へ。今後のナカジツの展開が楽しみです。ありがとうございました!

ナカジツでは以下のポジションで絶賛採用中です。

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