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可能性を諦めない。葛藤に向き合い、学生とともに自立を追い続ける。(CA/岩本美帆)

【挑戦者側から、社会をおもしろくする。】
ナイモノで活躍する社員インタビュー第9弾をお送りします! 大学時代から世界中を旅して、人材系ベンチャーを経てナイモノに入社。後輩からも上司からも信頼を寄せられ、入社3年目を迎えたCAをご紹介!
学生の人生に寄り添い、長期にわたって彼らの可能性を追いかけ続ける。枠にとらわれることなく、学生の将来を支えるCAのエピソードを御覧ください!

学生の人生にかかわる仕事

3ヶ月前から「その日」を、待っていた。
既に内定が決まった女子学生の配属先が決定する日。

岩本にとってはCAとしての就活支援やアドバイスのため、というよりも、どこか自分と重なる部分を感じていたからこそ、むしろ「彼女の可能性を捨てたくない」と思い続け、その学生をずっと気にかけていた。

その日のスケジュールをカレンダーに書き留め、9割の諦めと1割ほどの期待を込めて、3ヶ月の間いつも「あと何日……」と数えてきた――。

ナイモノのCAが担当する学生は年間数百人にのぼる。
深くかかわる学生もいれば、ただ企業との窓口やきっかけとして利用する学生もいる。学生にとってのCAの捉え方は多様でありつつ、CAにとってはどんな学生であっても、少なからず「彼らの人生に影響を与える」という責任が伴う。

学生の人生に寄り添う仕事でありながら、当然ビジネスとして個人の数字を達成することも求められる。深くかかわれば成功するともかぎらず、浅ければうまくいかないわけでもない。そのバランスの中で、学生、会社、CA自身にとって最適な道を選んでいく。

岩本が、2年間の仕事の中で最も印象に残っていると話すのが、その女子学生との経験。

順調に見えた「新卒初のデザイナー採用」

その学生は、最終的に複数の内定を獲得し、そのうちの2社で迷っていた。
かたや全国5ヶ所に拠点を展開しているA社。学生が生まれ育った土地にも拠点を広げている。もう一社が、岩本がジョーカツを通して紹介した、東京に本社をかまえるB社。両社ともに、Webコンサルティングやマーケティングの会社だった。

学生としては、大学で美術系を専攻していたことから、デザインのスキルを活かせるB社への興味が上回っていた。
B社では、これまで中途採用をメインにデザイナーを採用してきた中で、新卒でのデザイナー職の採用に初めて踏み切った。企業としても不安と期待が入り交じる中で、その学生は人事やマネージャーだけではなく、現場の社員からの評価も高かった。

当時を振り返って、岩本は言う。

「本当に彼女の評価が高かったし、面接をした社員の方々からの期待の高さをすごく感じました。
もともと最初のCA面談で彼女と話したときには、美術系ということもあって紹介できそうな企業の少なさに不安もあったんですが、彼女の変化もあって自信をもって紹介できるようになっていって。だからこそ、企業にとっても学生にとってもベストだと思えるマッチングができたと思えたんです」

しかし、その岩本の想いは予想外の展開となった。

父親からの反対……

学生から「B社は父親から反対されてしまって……。なので、A社に決めることにしました」と連絡があった。
詳しく聞くと、「自然災害や新型コロナのこともあるから、実家に近いところで働いてほしい」と、父親からの強い説得があったと言う。
本人としては新しい環境の東京で、自分の専攻を活かせるB社への志望が高いものの、親の言葉を振り切ってまで行くことはできない、と。

内定が出ている会社の中で、A社であれば地元に近い拠点に配属される可能性がある。その可能性を踏まえた上でA社への入社を決める、という話だった。

CAとしては当然、学生の意志を無視してまで、自分の期待や選択を押し付けることはできない。
ただ岩本にとっては、「それは本当に彼女が“自分で選んだ道”なのかな?」と、割り切れない想いがあった。

岩本自身が、これまでの人生を通して「壁や制限は、自分で超えていく」という姿勢で経験を重ねてきた。
だからこそ、彼女の選択を自分と重ねながら、学生に対しても諦めてほしくなかった。同時に、自分が彼女の人生にかかわることを諦めたくなかった――。

「自立した女性になりたい」

岩本は、静岡で生まれ育ち、大学も静岡大学に進んだ。

「一般的に言えば、必ずしも“恵まれた環境”じゃないと思います。
今までの人生で、父親が3人いるんです(笑) 別に不幸だとか嫌だったという話ではないんですが、それで家庭環境は不安定だったので、小さい頃からずっと、自分は安定した人生を送るんだ、って考えていました」

ひとりの人間として「困っている人を支えられるような、自立した女性になりたい」と、幼い頃から将来を描き、その思いから教員を目指して大学では教育学部を選んだ。

大学では教育について学ぶとともに、自分の知らない世界、自分とは違う新しい世界を知りたいと考えて、アメリカに留学。そこで出会った人たちから多くの刺激を受けた。

「仲良くさせてもらってた人たちが、みんな仕事を楽しんでいる人が多くて、“仕事が嫌だ”という考え方の大人ってカッコ悪いな、と思うようになったんです。
あとは、安定を目指すだけの仕事への疑問も、そこで考えるようになりました。女性として自立していくならビジネスの世界に、って教員志望から民間に切り替えたのもそのタイミングでした」

飲み歩いて、出合った価値観。

大学卒業後は1年間、ヨーロッパ各国を回った。
14ヶ国、21都市、観光地を巡るよりも、日常に根づいた現地の人たちとの会話を通して、その土地ごとの宗教への向き合い方、過去の戦争に対する捉え方、季節の変化や食文化に至るまで、その価値観の幅広さに触れた。

静岡でもアルバイトや日常生活を通して、歳の離れた人たちとの交流は経験してきた。それに比べるまでもなく、欧米での経験は視野を広げるのに大きな刺激になった。

「別にむずかしいことを考えていたわけではなくて、ただ飲み歩いていただけなんですけど(笑) ただ自分と違う価値観や新しい世界を、見てみたかったんです。どの都市や街に行っても、とにかくバーやパブに飛び込んで、その土地の人たちと話すのが刺激的でした」

思考や価値観が変わることが、行動の変化につながる。逆に、行動の変化によって、思考や価値観も変化する。岩本は、身をもってそれを経験してきた。

「家庭の影響もあって安定を求めてきたんですが、もともとカッチリした人間ではないので(笑) 新しい環境や価値観に触れることが楽しいし、挑戦することでできることが増えることが楽しいんです。」

営業目標と顧客満足のギャップ

帰国後、通常の学生とは2年遅れで就職活動をして「若いうちから営業力をつけられる」と考えて、大手と称される人材系ベンチャーに入社した。

仕事のメインは、就活イベントの参画企業の動員。営業として成果を上げつつも、岩本の中には引っかかるものがあった。

「採用に苦労している業界を担当していたこともあって、目標数字はだいたい達成できていました。ただ、お客様がお金や労力を費やしているのに、期待をしていただいたことに応えられているのか……」

採用に苦労している企業であるほど、商談は順調に進む。あくまでも契約としては、「イベント参加」として金銭が発生する。しかし、契約が成立することと、成果が生まれることは必ずしも一致しない。イベントに参加したのに採用につながらない。そんな経験は幾度もあった。

「営業としての成果と、お客さんの成果を一致させたい……」

営業として成果を上げていくほど、その想いが募っていった。「営業力をつけることが自立につながる」と考えていた自分に、疑問を持ち始めた。
一方で、同時並行で任されるようになった中途採用の支援業務では「自分がかかわる意味」や「人の人生に影響を与えられる実感」のやりがいを見出しつつあった。

そして転職活動を始め、ナイモノに出会った。

3ヶ月を経て訪れた「その日」

「ナイモノに転職して、今のほうが成長している実感があります。
他のCAの人たちも自分とは違う魅力があるし、学生と直接かかわるのはもちろん、SNSでの発信もしたりと、これまで経験したことがない新しいことができています」

特殊な家庭環境で育ち、仕事に安定を求めてきた。
そこから世界に目を向けたことで、多様な価値観や可能性に出会った。
リアルなビジネスの中で、顧客にとっての価値に向き合ってきた。

だからこそ、親の意向でA社を選び、地方に留まる選択をした学生に、過去の自分を重ねた。

本当の気持ちは「自分に期待してくれているB社に行きたい。けれど、父親の心情を考えたら、A社にするしかない……」 身内とはいえ他者の制限で、自分の可能性を諦めてしまうことが悔しかった。
彼女の内側から生まれるものに向き合い、それを実現したい。自身の経験があったからこそ、外側に振り回される選択をしてほしくなかった。

「A社の配属先が地元じゃなければ、まだ可能性はあるはず……!!」

そう考えていたからこそ、3ヶ月にわたって配属が決まる日を待ち続けた。運任せではありつつも、彼女が望む道に近づけるチャンスがあるなら、諦めたくはなかった。忙しい日々を送りながらも「その日」が近づくたびに、気にする回数は増えていく。
そんなある日、学生からのLINEが届いた。

「配属先、地元じゃなかったです……。決めた内定先で頑張ります!」

……動く瞬間が訪れた。

想定外、時季外れの採用プロセス。

もともと「地元就職なら、親御さんにとっても本人にとっても、それなりに納得ができる就職になる」と自分を納得させていた。それでも、本人と話してきた過程を考えると、岩本にとってはそれが「ベスト」だとは思っていなかった。

すぐにB社の人事に連絡を入れて、確認をとった。

一度内定を断ってから既に3ヶ月が経ち、年末が迫ってきたタイミング。多くの会社は採用を終えているどころか、翌年の採用活動が始まっていてもおかしくはない時期だった。

「デザイナーの件、もしかしたら可能性があるかもしれません。今からでも可能性はありますか!?」

B社に確認をとると、もともと評価が高かったことに加えて、初めての新卒でのデザイナー採用ということもあって、採用枠を厳密に設定している訳ではないという。
人事からは、「むしろ、ぼくもずっと気になっていたので、状況が変わったのはうれしいです。彼女のために、ぼくも社内でかけあってみます!」と反応があった。

すぐに面接の場が設けられた。

「感情移入型」のCAとして。

年が明けて数週間後。その学生の内定が決まった。
当時を振り返って、「本当にめちゃくちゃうれしかった」と岩本は言う。

何度も彼女と話をしてきて、その学生のポテンシャルの高さを感じていた。他社への入社を決断した後も、「どうにかできないか」と、常に気にかけ続けてきた。

「やりたいことがあって挑戦したいことがあるのに、親や家庭の状況でフタをされてしまうのって、すごくもったいないし悔しくて……。
だからこそ、他社への入社を決めたあともずっと気になっていました。最終的にB社に決まったのは本当にうれしかったですね」

既に進路を決めた学生に対しても、そこまでの想いをもって3ヶ月にわたって追い続ける……。その理由について、岩本はこう話す。

「良くも悪くも、感情移入型なんだ、と思います。
学生と話していて、彼らの状況や環境を聞いていると、何かしら彼らの葛藤があって、そこに共感してしまって動いている部分はありますね。
とはいえ、ハンター気質みたいな部分もあって、あんまりホスピタリティ精神はないんです(笑) 人のために、というよりも、自分が成長したい。人の役に立てる自分になりたい、という感じです」

学生の成長や機会の獲得のために、自分が成長していきたい。自分が成長することで、学生の成長や機会の獲得につながっていく……。

自身を「ホスピタリティはない」と捉えながらも、学生の葛藤を掘り下げ、彼らの感情に共感する。ナイモノ入社時から抱いている「人の人生に寄り添い、背中を押す仕事をしていきたい」という想いを実現し続ける。




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