小出孝雄 Takao Koide
大学在学中3年次に公認会計士試験合格。有限責任監査法人トーマツにて、会計監査やIPO支援業務に従事。その後、カウモ株式会社に参画し、コーポレート本部長として経営企画・管理領域全般を管掌。フリーランスを経て、2017年マイネット入社。投資・M&A・アライアンスの推進及び戦略策定・事業計画策定・KPI設計等の経営戦略業務を牽引。
2019年3月マイネット・ストラテジックパートナーズ取締役に就任。2020年3月マイネット取締役に就任。
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「年齢は関係ない」成果で証明したかった
小出さんのキャリアは変則的な印象を受けます。
歩んできたキャリアの裏にはどんな背景があったのでしょうか。
大学3年次に公認会計士試験に合格し、学生インターンとしてベンチャー業界のシンクタンク的な役割を担う会社で1年間働きました。
大学卒業後は監査法人トーマツに入所したものの、すでにベンチャーやスタートアップへの興味の方が大きくなっていて、定時後や土日はSNS経由で知り合ったスタートアップの立ち上げを手伝ったりVC主催のビジコンに出たりしていました。
結局1年ほどで監査法人は辞め、次に選んだのは当時平均年齢24歳のスタートアップ企業だったカウモ。ちょうど私の年齢が24歳だったこともあり、若いメンバーで成果を出したくてジョインしました。高校時代の部活動と監査法人に共通する「強烈な縦社会」が私にとっては苦痛で仕方がなかったんです。そんな原体験から「年齢とか関係なく、個人としても集団としても成果を出せる」というのを証明したかったんです。
最終的には人間関係の悪化も含む様々な理由で、私が入って半年でほとんどの社員が退職することになり、そのタイミングで私も退職することになったのですが、一つの会社の盛衰を知ることができたのは良い経験となりました。今でも当時のメンバーと仲良いですし、本当に良い半年だったなと思っています。
ただ結果として、若い力で世界を変えることにやりがいを感じていたはずが、若さゆえに組織が崩壊してしまい掲げていた想いは宙ぶらりんになってしまいました。転職してから半年しか経ってなかったこともあり再就職する気になれず、フリーランスの道を選びました。
その後再度マイネットという組織にジョインされています。
フリーランスを辞め、また会社に入ろうと思ったのはなぜですか?
フリーランスってすごく楽しいんです。幸いすぐに依頼もいただけましたし、金額以上の成果を出せばすごく感謝されたので、めちゃくちゃやりがいがあったんですよね。一方で、24歳でフリーランスをやっていても、その時点でのスキルの切り売りにしかならない。そこで、新たなスキルのタグ付けをするために、尊敬できる優秀な人と一緒に働きたいと思ったんです。
新たなスキルを身に付けるため、選んだ次のキャリア
身に付けたかった新たなスキルとは何ですか?
ざっくり職種でいうとフロントサイド。BizDevになりたかったんです。
その中で身につけたかったスキルは「営業力、交渉力、巻き込み力」です。
何か物事をなす時は、ロジカルシンキングや構造化力、仮説思考等の基礎能力と、営業力、交渉力、巻き込み力などの人を説得し動かすスキルが必要です。前者はこれまでの経験で培ってきていたので、一定の規模の仕事の中で後者を経験できる環境に行きたいなと思っていました。
マイネットでのM&Aは、小規模から2桁億円までの案件を経験することができます。当然ですがプロジェクトの遂行には、社内外での営業力、交渉力、巻きこみ力全てが必要です。私が培いたいスキルを養うにはぴったりでした。
何社か比較検討された中でも、マイネットを選んだ決め手を教えてください。
最終的な決め手は、社長の期待と熱意です。
ベンチャーには優秀な人が裁量権を持つという特徴があります。なので、もともと社長にどれだけ期待されて入るポジションなのかで、場数を踏める回数が違うと考えていました。機会を増やすことは、自身の成長の8割を作る「経験」を増やすことと同じだと思います。
休日の昼間に私の家の近くまで来て、ランチに誘ってくれる社長の熱意に「そこまでしてくれるなら」と入社を決めました。
結果的にマイネットに入社してからは短期間で望むスキルを身に付けることができました。そして、勿論紆余曲折を経て、今年の3月に27歳で一部上場企業の取締役に就任することになりました。
一緒に働くなら、想像力があって熱量が高い人
今後どんな人と働きたいですか?
想像力があって熱量が高い人です。
成果は想像力、技能・力量、投下時間・熱量がかけ合わさって生み出されます。技能・力量はあるに越したことはないけれど、ある程度経験で身につけられます。
しかし、想像力や熱量は「持ってください」と言ってもなかなか持てるものではない。だから「世の中をこうしたい」「こうなったら面白いな」といった想像力を持ち、それを「やりきりたい!」と考える熱量がある人と働きたいですね。