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求められるのは「道しるべ」をつくる役割。mountのディレクターが「深く考え抜く力」を鍛える理由とは

mount inc. はウェブサイトの企画、制作をメインに事業を展開しています。

そのプロセスにおいて前提となる、ヒアリングから調査、そこから生まれる方針策定に十分に時間をかけ、必要があれば、映像・写真・文章を、システム・仕組み・モノなどの手法と組み合わせています。

時には自分たちだけで、時には様々な方と協業して、世の中で効くものをつくることを最低限の目標に、「よいものであり、明快かつ、心が動くもの」をつくっています。

今回は、クリエイティブディレクター兼アートディレクターの林さんとディレクターの堀江さんのクロストークを実施。mountのディレクターならではの特徴や、仕事のやりがいなどを伺いました。


【プロフィール】

林 英和(はやし ひでかず):印刷会社を経て、2008年にmount へアシスタントエンジニアとして入社し、ウェブ制作業界でのキャリアをスタート。現在はクリエイティブディレクター・アートディレクターとして、ブランドサイト、キャンペーンサイト、プロモーションサイトなどのサイト制作に携わっている。

★林さんの過去のストーリーはこちら

堀江 由利子(ほりえ ゆりこ):学生時代から編集者を志し、大学在学中から出版社・編集プロダクションでアルバイトをし経験を積む。宝島社に入社後、ファッション誌の編集業務を4年間務める。その後、アイルランドとイギリスに留学。帰国後に独立し、約9年間に及ぶ編集・ライターの仕事を経て、2023年にディレクターとしてmountへ入社。

――お2人は中途でmountに入社されています。入社後に感じた前職とのギャップがあれば教えていただけますか?

林:僕は前職が印刷会社だったため、クリエイティブに関する業界はmountが初めてでした。デザインやウェブも未経験で新たに学ぶことが多かったため、どちらかというと新卒に近い感覚でしたね。

堀江:私自身、これまでのキャリアで長く紙媒体を中心としたメディアの編集・ディレクション業務に携わってきたため、mountでの業務もスムーズに取り組めるのではと考えていました。ところが、求められるものがだいぶ異なる点に気づいたのです。当社のディレクター業務では、いかに論理的に思考を深められるかが重視されます。これまでは自らの感性や感覚に頼った仕事をしてきたため、ギャップを埋めるのに今まさに苦労しているところです。

林:当社のディレクターには、「道しるべ」をつくる役割が求められています。つまり、情報設計やデザイン、実装といった後工程の人たちへの道筋を示す、最も上流の仕事です。近年は規模の大きなプロジェクトも増えてきましたが、規模が大きくなればなるほど、その責任は増します。ですから、何が課題で、その課題を解決するためにはどのような手段が必要かを考える「ロジカルさ」が必要なんです。

もちろん、感覚や感性も大切ですよ。選択肢が複数あってどれも正しいときに、最終的に意思決定の基軸となるのは「感覚」ですから。

堀江:林さんは当社に入社して16年ほど経ちますが、どのように「考える力」を養ってきましたか?

林:自然と染みついていったというのが正しいかもしれません。僕らの仕事は、すべてが「課題解決」なんです。デザイン業務であっても、目的に対する課題を導き出し、課題を解決するためにどのような表現やUIが最適かを考えます。伝えたい相手や、伝えたい事柄に対し、どのように工夫をすれば伝わるのか。常にそのような意識で取り組んできたため、積み重ねの要素が大きいかと思います。

あと、僕がmountにジョインした数か月後に創業者2名と僕だけの組織になり、その体制が3年ほど続きました。彼らの仕事を間近で見ながら、自分だったらどう考えるかなと投影しつつ、考え方ややり方を学んでいった感じですね。

堀江:私は入社してまだ1年程度ですが、林さんのお話を聞いて、意識的に考える力を身に付けていかなければと感じました。プロジェクトが大きくなるほどいろいろな価値観の人がいますので、多くの人に伝わるような形に分解したり、掘り下げたり、チームメンバーに対してもロジカルに伝える力が重要なのだと思いました。


――mountのディレクターならではの特徴は?

堀江:私の場合は雑誌などのディレクション業務との比較になってしまいますが、当社のディレクターは、感覚的な事よりも、1つの事柄を論理的に深く掘り下げる力が重視されていると感じます。

林:たしかに、論理的に深めることは大事だよね。でも、それだけではよいものは生み出せないはず。論理的な課題解決は、あくまでもゴールに到達するまでの過程であって、そのプロセスでは「感覚」も求められると思っています。つまり、両方の要素があってこそ、強いものがつくれるんじゃないかな。

堀江:総合力の高さが求められるということですね。

林:そうです。裏を返せば、感覚的に「なんかいい」をスタートに、それが本当に課題解決につながるのかを考えていく方法もあるということです。僕自身は「課題があるから解決したい」思いのほうが強いため、「感覚」や「直感」に優れた人に憧れる部分もあるんですよ。両方の考え方を併せ持った人がいれば最強ですよね。


――mountのディレクターだからこそ得られるやりがいは?

堀江:企画や構成、チーム編成も含め、大きな方向性を決めて上流工程から関われる点が大きなやりがいですね。クライアントや外部パートナーとの交流機会も多くあるため、良い刺激をもらい、それを社内に還元できる面白さがあります。

ただ、社会的責任が大きな仕事を任せてもらえているのも、林さんをはじめ先輩方が積み上げてきてくださった実績や信頼のおかげだと思っています。今の状況に甘んじることなく、もっと信頼をされるディレクターになれるよう努力をしていきたいです。

林:実際、一緒に仕事を進めるパートナーのみなさんも第一線で活躍している方々ばかりです。そのような人たちをディレクションするにあたっては、強固な道しるべを示せるようにとてつもない準備が必要です。その準備こそが、自分自身の成長につながると考えています。加えて、一緒に仕事をするなかで「こんなやり方や考え方ががあったのか」と学ぶ機会がたくさんあります。そのような成長や学びを得られることが、当社のディレクターならではのやりがいと言えるのではないでしょうか。


――お2人はプロジェクトで関わる機会もあるのでしょうか?

林:そういえば、大規模なプロジェクトではまだ一緒に仕事をしたことがないよね?

堀江:そうですね。早く林さんとご一緒したいなと思っているんですよ。

プロジェクトを一緒に進めたことはありませんが、社内では席が隣ですので、メンバーへの指示の出し方や判断の仕方などを横で見ながら勉強しています。林さんは判断が早く、言葉に説得力があって、とても尊敬しています。

林:当社に中途で入った多くのメンバーが「ものづくりへの向き合い方」に悩んでいたり、イメージとのギャップに苦戦している印象です。堀江さんも今まさにその壁に直面しているように思います。でも、それは全員に共通することですし、その壁を乗り越えた先に新しい景色が見えるはずです。

先ほども「考える力」という話がありましたが、僕らがやっていることは、まさに体幹を鍛え基礎筋力を付ける作業です。堀江さんのように、「表現すること」や「新しい着想でものを見ること」などの素晴らしい筋力を持った人が、体幹を鍛えればもっと強くなりますよ。


――どのような人がmountのディレクターに向いていると思いますか?

林:ものづくりに真剣に向き合うのは、実はとても大変なことです。途中で灯が消えてしまいそうになることもあるでしょう。ですから、心の灯を強く燃やせる人や、熱い魂を持った人に向いている仕事だと思います。それを実現できる環境が、当社にはあると自負しています。

堀江:強い精神力と体力が必要ですよね。よいものをつくることに全力で取り組める人や、自分なりの哲学や美学を持った人が活躍できると思います。

林:美学がある人はいいよね。「こんなものをつくりたい」という気持ちの原動力にもなりますし。僕自身はあまり美学が見つからないけれど、堀江さんは持っているのでは?

堀江:そうですね。自分の美学に即したものをつくっていきたい気持ちはあります。今は道半ばですが、自分なりの美学も大切にしながら、できることを増やしていきたいですね。

林:当社としても、まさにその部分を期待して堀江さんに入社してもらいました。ぜひ根幹となる力を鍛えながら、堀江さんならではの味のあるものをつくっていってほしいですね。

堀江:ありがとうございます、頑張ります!一緒に切磋琢磨しながら、相乗効果を生み出しつつ取り組める方に入社していただけたら嬉しいですね。



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