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エンジニアの立場からmountのものづくりを支える。本気で取り組む人たちが集う会社

mount inc. はウェブサイトの企画、制作をメインに事業を展開しています。

そのプロセスにおいて前提となる、ヒアリングから調査、そこから生まれる方針策定に十分に時間をかけ、必要があれば、映像・写真・文章を、システム・仕組み・モノなどの手法と組み合わせています。

時には自分たちだけで、時には様々な方と協業して、世の中で効くものをつくることを最低限の目標に、「よいものであり、明快かつ、心が動くもの」をつくっています。


今回は、テクニカルディレクター兼フロントエンドエンジニアの岡部さんにインタビューを実施。mountのエンジニアだからこそ経験できる事柄や、チームメンバーへの思いなどを伺いました。


【プロフィール】

岡部 健二(おかべ けんじ):デザイン会社やフリーランスでの活動を経て、2020年にmount inc.へ入社。現在はテクニカルディレクター兼フロントエンドエンジニアとして、WEBサイトの企画・制作を行う。Cannes Lions 2024をはじめ、数多くの賞を受賞。

思いも寄らなかったイム社長の一言

――まずは岡部さんのこれまでのキャリアを教えてください。

気づけばウェブサイト業界で17年ほどキャリアを積んできました。大学時代にHTMLの面白さに魅了され、flashを使う仕事に関わったのですが、自分で手を動かしてものを生み出すプロセスがとにかく面白くて。卒業後はデジタルデザイン系の会社に勤め、5年後に独立。5年間ほどフリーランスとして活動しました。

mountとの出会いはフリーランス時代にさかのぼります。2018年の「TOYOTA.jp」や2019年の「HOSHINOYA」のウェブサイト制作案件で、外部のテクニカルディレクターとして関わらせていただいたんです。そんなある日、突然当社代表のイムに飲みに誘われて。「mountの一員にならないか?」と熱く口説かれました。まさに青天の霹靂でしたし、二つ返事で入社を決めた自分に、自分が一番驚きました。


――いざmountへの入社が決まり、どんな気持ちでしたか?

学生時代から雑誌などでイムや(共同創業者である)梅津の活動を目にしていたため、ただただ恐れ多い気持ちでいっぱいでした。フリーランス時代にもmountのメンバーと一緒に仕事をしてきましたが、「こんな本気な人たちと一緒に仕事をしていくのは怖いな」と(笑)。それくらい、mountには”とんでもなくすごい人たちしかいない”印象を持っていました。

ただ、入社してみるとそこまで怖いというわけではなく、どちらかというとみんな黙々と仕事をしている感じでした。もちろん、仕事に関する会話は頻繁に飛び交いますし、雑談で盛り上がる場面も多々あります。ただ、一人ひとりのものづくりへの熱量が高く、よいものを作り上げることへのこだわりの強さはmountならではだなと思いましたね。



「ここにいていいんだ」と思えた出来事

――岡部さんが入社した際、エンジニアチームはどのような組織でしたか?

入社当初、エンジニアチームは梅津と僕しかいなかったんです。その後、徐々にメンバーを増やし、エンジニアチームも拡大していきました。現在は取締役の梅津の下に僕がマネジャーとして存在し、そのほかに3名のアシスタントで構成されるチームです。


――現在の業務内容を教えてください。

テクニカルディレクター兼フロントエンドエンジニアとして活動しています。

エンジニア業務に絞ってお話すると、コーディングが中心です。デザインデータを、htmlやcssで組み立てて、JavaScriptで機能や演出を作り込んでいく流れです。案件によっては動画や3DCGなどを使うこともあります。黙々とプログラムを書くというよりも、頻繁にディレクターやデザイナーとコミュニケーションを取りながら進めています。

ちなみに、一般的な制作会社では、ディレクターがワイヤーフレームを作り、デザイナーがデザインして最後にエンジニアにパスされるケースが多いのですが、当社の場合はエンジニアが上流工程から関与します。実装視点でアイデアを出したり、デザインより前にプロトタイプを作ったりと、かなり手前から関わる点が特徴であり、面白い部分でもありますね。


――岡部さんが担当した案件で、特に印象に残っているものは?

mountに入社して1年目くらいのタイミングで任された、POLA様のビジョンサイト制作案件ですね。通常の案件はアートディレクターを中心に進めますが、本案件では僕が企画と実装の双方を担当したんです。自分が決めたものを形にするプレッシャーが大きく、同時に責任の重さも感じました。だからこそ、できあがったときの喜びも大きかったですね。


当時の僕は、おっかなびっくりmountに入社し、”すごい人たち”に囲まれて自己肯定感が上がらない毎日を過ごしていました。本案件の成功を通じて、お客様に喜んでいただいたことはもちろんですが、社内からも「ようやく認めてもらえた」感覚が得られたことに安心しました。まさに「ここにいていいんだな」と思えた瞬間でしたね。



求めるのは「本質を考え抜く力」

――「よいものをつくる」うえで岡部さんが心がけていることは?

「自分で考えて工夫する」ことです。工夫をする、つまり「前提を疑う」ことで、新しいものやより効率的なやり方を生み出せるからです。

ちなみに、工夫できるのは作業面だけではありません。メンタル面でも、「こうやればこんな能力が伸びるだろう」と考え方を工夫することで、”やらされ感”ではなく自らやりがいを見出せるようになります。僕自身も会社員とフリーランスの両方を経験し、改めて会社のありがたみを感じるようになりました。悪い方向ではなく、まずは良い方向に考えようと思い至ったことから、メンタルを工夫する重要性を見出しました。

工夫をする姿勢は私自身も大切にしていますし、現在僕のチームで働くメンバーや、これから入社される方々にも期待をしたい要素です。


――mountのWebエンジニアだからこそできる経験を教えてください。

おそらく、当社で一人前になれば、どこにいっても通用する人材になれるかと思います。というのも、当社ではどの職種でもどの工程でも高い水準が求められるため、結果として身に付くスキルの量も質も高まるからです。

エンジニアメンバーについては、特に「本質を考える力」を磨くことを重視した育成をしています。フロントエンドの領域はトレンドの移り変わりが激しく、お手軽で便利なフレームワーク・ライブラリがどんどん出てきますよね。そういったものを寄せ集めれば一通りWebサイトを作れるのですが、ぼくはそれだけで済ませることを良しとしていません。

例えば、ある物体を意図どおりに動かそうと思ったときに、あるライブラリのコードをコピペすればいい感じに動きます。そうではなく、どういう理由でそのような動きをするのか。そこにはどんな力学が働いているのか。その動きをコードで再現するにはどうすればよいか。遠回りでも構いませんので、自ら思考し自分で作り出せるように働きかけています。

本質が理解できれば、あらゆる事柄に応用が利きます。とはいえ、もちろん時間の短縮につながるツールはどんどん取り入れつつ、「本当に大切なものに時間を使う」イメージですね。


――「本質を理解する力」はとても大切だとわかります。一方で、それらのスキルを磨くのには時間がかかりませんか?

たしかに時間はかかります。チームのメンバーには1から原理を理解して作ってもらうため、根気が求められることも事実です。

マネジメントの立場としては、なるべく本質的な部分に時間がかけられるよう、スケジュールや段取りの時点で時間をコントロールすることを心がけています。また、「ここは時間をかけるべき」「ここはライブラリを活用して効率的にやるべき」といった判断を誤らないよう、必要に応じてアドバイスをするようにしています。



焦りつつも焦らずに、長く続けてほしい

――エンジニアチームのメンバーに共通する特徴はありますか?

3名とも、未経験ないしはほぼ未経験で入社しています。ただ、共通するのは「本気でよいものを作りたい」と思っていること。世の中全体を見てみても、本気でやれる場所は少ないと思いませんか。「なんでそんな本気でやってるの?」「ポイント稼ぎじゃない?」みたいな風潮があるなかで、そのような姿勢を冷笑されない環境は珍しいのではないかと考えます。当社のビジョンに共感し、本気でものづくりをしたい人たちが集まっている印象ですね。


――岡部さんがチームづくりにかける思いを教えてください。

個人的に、"mount育ち"の人たちには、立派に一人前に育ってほしいと思っています。当社での経験をきっかけに、自らのキャリアを切り拓いてもらえれば嬉しいですね。

ちなみに当社には、本人の希望と会社の意向がマッチすれば、実装に限らず他の領域にもチャレンジできる環境があります。僕のチームのあるアシスタントメンバーも、次の案件でプロジェクトマネジャーに挑戦したいと手を挙げ、担当することが決まりました。

僕もこの領域に17年以上携わってきましたが、世間からSNSなどで反応いただけるような作品に参加できるようになったのはこの数年のことです。キャリアの可能性を広げるためにも、メンバーたちにはぜひ長く続けてほしいと思っています。焦りつつも、焦らずにやってもらえたらいいですね。


――最後に、求職者のみなさんへメッセージをお願いします!

僕自身もそうですが、当社では「本気」の人たちがたくさん働いており、それが居心地の良さにもつながっています。特に上のポジションのメンバーたちは、業界的に見てもとんでもないレベルの方々です。そのような人たちと普通に話せたり、一緒に仕事をできたりする経験は他では得がたいものですし、間近で思考・技を学べるメリットも大きいでしょう。

ものづくりに貪欲な方、本気で取り組みたい方にご入社いただけることを楽しみにしています!

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