【社員インタビュー】「好きなことでしかない」— 14年のキャリアで語る、カメラマンという仕事の魅力|利根川 公明 [Kimiaki Tonegawa]
こんにちは!人事担当の湊です!
今回は、モバーシャルに2010年頃から入社し、14年にわたってカメラマンとして活躍されている利根川さん、(通称とねさん)にインタビューしました。長年にわたる経験から見えてきた仕事の本質について、率直にお話しいただきました。
Q: まずは自己紹介をお願いします
モバーシャルに入社したのは2010〜2011年頃で、岡谷さん(営業部長)と一緒の時期です。元々他の会社で撮影部をやってきていたので、カメラマンとして入社しました。
Q: 映像業界に入ったきっかけを教えてください
テレビ、映画、ドラマなど、映像がシンプルに好きだったからです。学生時代にカメラをやっていてハマった記憶があります。サークルで8mmフィルムのカメラを使って、自主制作映画を撮ってましたね。
Q: なぜ撮ることが好きなのでしょうか?
なんでだろう?好きに理由はないんじゃないかな。続けているのは、楽しいからかな。
動画は仕事で撮りますが、写真は今はスマホで撮るぐらいです。写真と動画の違いについて聞かれることもありますが、ビジネスに関して言えば全然違うと思っています。
個人的に、趣味なら写真の方が面白いと思います。その時の一瞬を撮れるし、アルバムにして見返せるから。動画だと見て終了だけど、写真は家族や友達と一緒に「この時こうだったよね」っていう話ができる。1枚の写真でゆっくり思い出を振り返ることができるのはいいと思うんだよね。
Q: 良い映像とは、どんなものだと思いますか?
一番は映っている人が「生きている」ことです。僕は人を撮るのが好きなので、演者さんが生きている映像が良い映像だと思います。「生きてない」場合は、その演者が画面の中の世界に存在してない感覚なんです。
主人公だけじゃなくて、後ろにボケて写っている人たちも含めて、エキストラなのかリアルにいる人なのかわからないような、自然な表情を撮るのがプロだと思います。
Q: 仕事をする上で大切にしていることはありますか?
画としての1枚を綺麗に撮りたいという思いがあります。「綺麗って何ですか?」と聞かれると、それは感性の問題でもあるから難しいけど、撮った人が綺麗って思うなら、それは『綺麗』で良いと思うんです。少なくとも僕はそれでいい。僕が思う綺麗なものを撮っていきたいと思います。
例えば、〝奇跡の1枚〟を3人が出したときに、僕が勝てる確率は3分の1しかない。〝奇跡の1枚〟という限られた機会なら、他の2人の方がより良い画を撮る可能性もある。みんながいいと思う名画を撮るのではなくて、80点ぐらいのものをずっと撮り続けるのが大切だと考えています。一番勝負じゃ負ける可能性はあるけど、100回、200回勝負なら負けないような…それがたぶんプロの仕事だと思います。
Q: 後輩とのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
丁寧なコミュニケーションを心掛けています。世代が違いすぎるから(笑)
自分が生きてきた時代と若い子たちとは全然感覚が違いますよね。「十年一昔」って言葉があることを考えると、もう3世代ぐらい違います。デジタルネイティブの子たちと頭の構造も違う。
僕は自分の育ってきた環境を忘れることが大切だと思います。「普通は」っていう感覚をいかに抑えるかを考えているかな。できないことが当たり前と思うことが大事。教える時は、分からなければ何回でも教えようと思っています。
Q: 設立当初から変わったことと変わらないことを教えてください
変わらないことは「みんなで作ること」です。変わったことは、人が変われば当然会社は変わると思うので、いろんな考えの人が入ってきているから、幅は広がったと思います。
Q: これまでで一番思い出に残っているお仕事は?
とある自動車メーカー主催イベントのスポーツカーでの耐久レースの撮影です。長時間撮影し続けなければならなかったので、しんどかったけど楽しかった思い出があります。早いものをいかに捉えるか。とか、単純に会場が広いので移動距離が多くて大変でした。でも、レースに出ている人たちも楽しんでいたから、撮っている側も楽しかったです。
Q: モバーシャルの強みは何だと思いますか?
ワンストップでできるところですね。企画から納品まで。一般的な制作会社では、撮影や編集を外注することが多いので、モバーシャルのようにカメラマンと編集者が隣にいることはまずない。社内で制作過程を完結できるところがいいなと思って入ってくる人が結構多い気がします。
Q: あなたにとって「カメラマン」とはどんな仕事ですか?
「好きなこと」でしかないですね。仕事っていうよりも、好きなことをやり続けている感覚です。
14年のキャリアを通じて、一貫して「好きなこと」を追求し続ける利根川さん。技術的な向上心と人に対する温かいまなざしを持ちながら、プロとしての矜持も忘れない姿勢が印象的でした。モバーシャルの「ワンストップ」での制作体制の中で、長年にわたって素敵な映像を生み出し続けています。
あなたも私たちと一緒に、「好きなこと」を仕事にしてみませんか?