製造業の現場に革新をもたらすミスミのデジタルサービス「meviy」。
3Dデータをアップロードするだけで特注部品を短納期で発注できる仕組みは、ものづくりの常識を変えています。
その裏側で、パートナー(※meviy事業部では、サプライヤー企業を “パートナー”と呼んでいます)とお客様をつなぎ、供給体制を強化するのが「パートナーサクセスチーム」です。
今回は、異なるキャリアを持ちながらも製造業経験を活かしながら新しい挑戦をしている3人に、キャリアの転機・仕事内容・チームの働き方・雰囲気を聞きました。
キャリアの転機と挑戦
──皆さんのキャリアとmeviy事業部にきたきっかけを教えてください。
早坂さん:──町工場からミスミmeviyへ (TOP写真:中央)
「現場で15年働いていた自分が、ミスミで企画をしているなんて想像もしていませんでした。」
大田区の町工場で金属加工に携わり、現場で実際に手を動かしてものづくりをしていました。転職のきっかけはリーマンショック後の町工場の危機でした。仕事が一気になくなり、仲間の工場が次々と倒れていくのを見て、『売る側の仕事にも挑戦したい』と思った時に出会ったのがミスミ。2019年に入社後、現場と企画をつなぐ役割を経て、現在はmeviy事業部で供給体制の強化に取り組んでいます。
沢居さん:──人材業界から製造業へ (TOP写真:右)
「文系出身で、人材業界から製造業に飛び込んだ自分が、今では3DCADを使って商品企画をしているなんて、当時は想像できませんでした。」
新卒で人材業界の営業を経験し、『いつかは物売りをしたい』と思い、2015年にミスミへ転職。営業を担当した後、現在のmeviy事業開発にキャリアチェンジしました。主に商品開発とパートナー開拓を担当しています。市場調査でニーズを分析し、商品企画から商品リリースまでパートナーと調整しながら進める。開発と調達の両方を動かす仕事です。
落合さん:──新卒入社から課題解決へ (TOP写真:左)
「ミスミ独自のビジネスモデルに惹かれ、2019年に新卒で入社しました。」
入社後は仕入れ先対応を担当。問い合わせや出荷オペレーション対応を経験し、現場には非効率な業務が多く残っていることを実感。『もっと効率化できるのではないか?』と思い、2023年に社内の異動制度を活用してmeviy事業部へ異動。
現在はパートナーのキャパ管理や生産性向上に取り組み、現場のDXを推進しています。
パートナーサクセスチームの仕事内容
―どんな仕事をしていますか?
沢居さん:一言でいうと、供給体制を整える仕事です。meviyは短納期・特注品をデジタルで発注できるサービスですが、受注が急増するとキャパが崩壊するリスクがあるんです。だから私たちのミッションはキャパの確保。パートナーのキャパを確認して、必要なら交渉したり、新しいパートナーを開拓します。
──新しいパートナーは、どのように見つけますか?
沢居さん:ロングリストを見て良さそうな会社に電話して、条件を確認して、見積もりのやり取りをして、価格が合えば訪問して工場の実地査察をします。 また、納期遅延や品質クレームが発生しないよう、対策をパートナーと会話することが多いですね。
早坂さん:スマートに見えるサービスですが、実際は泥臭い仕事。まだまだ生産側は属人的な作業が多いので、信頼関係を築くのが大事です。だからとにかく通って、とにかく話す。現場の人と一緒に改善策を考えることも多いです。
──改善策とは、どのようなことをしていますか?
落合さん:例えば、『どうやったらキャパ増やせますか?』『発注内容をこう書いたら生産性上がりますよ』みたいな改善提案します。単なる管理じゃなくて、現場の課題を理解して、具体的な解決策を話し合って、供給体制を整える仕事です。
早坂さん:供給だけじゃなくて、需要のバランスを取ることも大事。パートナーが1日100件できても、受注が50件しか来なければ赤字になる。だから商品開発にも関わり、需要を獲得することも私たちの仕事です。
働き方のリアル
──普段どのような働き方をしていますか?
沢居さん:先月の残業は20時間くらい。繁忙期で40時間超えることもありましたけど、働きやすく、子供との時間も持てるのがすごいなと思っています。子育て中でリーダーを務めるメンバーもいて、残業少なめ&リモート活用で、家庭と両立できます。
落合さん:出社は週2回くらい。フリーアドレスですが、なるべくチームごとに集まって座っています。最近社内会議が減って、よりパートナーと向き合う時間が増えました。
沢居さん:勤務時間はフレキシブルで、早い人は8時に来て早く帰る人もいれば、ゆっくり11時から始める人もいます。自由度が高く、ライフスタイルに合わせて働ける環境です。
──出張は多いですか?
沢居さん:以前は急激にキャパが逼迫した時期があり、月の半分ほど出張することもありました。 現在は通常、多くても1週間程度で全国各地を訪問。スケジュールを調整しながら無理なく対応できる環境になっています。
現場で直接パートナーの声を聞けるのは、改善のヒントを得られる良い機会です。
早坂さん:国内出張が中心ですが、ベトナムに行ったこともあります。仕事後に同行者と食事をすることもあり、出張は学びと良い刺激を得られる機会です。
落合さん:私は担当パートナーが10社ほど。なるべく毎月訪問したいとは思っていますが、できない時はウェブ会議や電話でコミュニケーションを取っています。本当はもっと行きたいんですけどね。
チームの雰囲気は?
早坂さん:上長がとても穏やかなので、チーム全体も自然と柔らかい雰囲気になっています。
沢居さん:ほんわかしていますね。でも、仕事ではちゃんと緊張感あります。お昼休みにバカ話してても、翌日は鋭い質問で議論する。そういうメリハリがいいですね。
早坂さん:リモートが定着してハイブリッドでの会議も多いです。電話やチャットでもコミュニケーションを随時取っています。
落合さん:コミュニケーションに問題はありません。チャットで聞きにくいということもほとんどありません。出社日には隙間時間で談笑し、かなり盛り上がりますよ。
製造業DXを支える、パートナーサクセスチーム。数字だけでなく、人と人の信頼関係を築きながら、供給体制を守る仕事です。
変化を楽しむ文化の中で、経験を活かしながら、ものづくり産業の発展に向け、あなたも新しい挑戦をしていきませんか?
「話を聞きに行きたい」から、ぜひ気軽にエントリーしてください。
次回は、「パートナーサクセスチームが語る“やりがい”と“挑戦”──製造業DXの未来をつくる仕事」をお届けします。お楽しみに!
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meviyとは
製造業における「労働生産性改革」を実現 meviyは製造業の調達領域に対して革新的な進化をもたらします。従来型の紙の図面を中心としたアナログな調達のプロセスを変革し、設計データをアップロードするだけで、AIが価格と納期を即時見積もり、受注生産でも最短即日で出荷を実現するオンデマンド製造サービスです。従来型のアナログな調達のプロセスと比較して9割以上の時間削減をもたらし、ものづくりのスピードを劇的に変えることが可能となります。