ブログ | 株式会社Minato
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こんにちは。株式会社Minatoの中明です。
先日、長年お世話になっているドリームサポート社会保険労務士法人の安中先生が主催する「経営計画セミナー」に参加しました。
安中先生とは、創業当初からの付き合いです。
立場を越えて議論を重ねてきた仲間であり、私にとっては“同志”のような存在です。
そのセミナーでは、さまざまな経営者が自社のビジョンを語り、戦略を磨き、未来の設計図を描いていました。その時間の中で、私は改めて自分自身に問いを投げかけました。
経営とは、何か?
企業の未来を描くとは、どういうことなのか?
2024年、Minatoは創業10周年を迎えました。
がむしゃらに走り抜けた10年。仲間と共に事業を築き、仕組みを整え、拡張してきた日々でした。
振り返れば、数え切れない挑戦と失敗の連続でしたが、その一つひとつが今のMinatoを形づくっています。そして、いま考えているのは「次の10年をどう生きるか」ということ。
経営とは、日々の業務をこなすことではなく、
“まだ存在しない未来を描き、それを形にしていくこと”。
それが、私がこの10年を経てたどり着いた答えでした。
経営者の仕事は、数字を追うことでも、会議を回すことでもないと思っています。
それらは大切な要素ではあるけれど、もっと根っこにあるのは「未来を考えること」。
どんな社会をつくりたいか。
その中でMinatoは、どんな存在でありたいか。
顧客、社員、そして社会にとって、どんな意味を持つ企業になりたいか。
未来を描き、その方向へ舵を切ることこそが、経営者の仕事です。
言い換えれば、経営者は“未来の設計士”であるということ。
経営では、現場の“具体”とビジョンの“抽象”を行き来する力が問われます。
数字や顧客の声、社員の想いを丁寧にすくい取りながら、
そのデータを理念や世界観へと昇華していく。
そして、もう一度それをチームの言葉に戻し、
戦略や行動計画として落とし込む。
この往復運動こそが、組織を成長させる原動力です。
経営者は“鳥の目”で全体を俯瞰し、“虫の目”で現場を見つめ、“魚の目”で時代の流れを読む。
この三つの視点を自在に行き来できるようになることが、経営の筋力を鍛えることにつながります。
私は「利益を上げること」は経営の目的ではないと考えています。
利益は未来を描くための“手段”にすぎません。
社員が誇りを持って働ける環境を整えるため。
顧客が「Minatoでよかった」と思える価値を届けるため。
関わるすべての人が、少しでも豊かに生きられる社会をつくるため。
その未来を実現するために、利益というエネルギーが必要なのです。
だからこそ私たちは、数字の向こうにある“意味”を見失わないようにしています。
私がいつもメンバーに伝えているのは「未来は行動によってつくられる」ということです。
人はしばしば“運命”という言葉を使いますが、
実際には今この瞬間の選択と行動が、未来を形づくっています。
短期的に見れば損に思える決断でも、長期的には価値を育てる行動もある。
逃げずに向き合う、誰かのために動く、学び続ける――。
そんな「良い行動」を選び続ける人が、結果として未来を変えていくのだと思います。
未来は、待つものではなく、つくるもの。
そしてその“最初の一歩”を踏み出すかどうかで、人生も会社も変わっていきます。
経営に明確な正解はありません。
業界も、市場も、人も、時代によって変わっていく。
だからこそ、私たちに必要なのは「姿勢」です。
自分たちが描く未来を信じ、誠実に、粘り強く行動し続けること。
社員を信じ、顧客と向き合い、社会とつながりながら、
何度でも問い直し、軌道修正していくこと。
その姿勢こそが、経営者の覚悟であり、Minatoという会社の根っこに流れる信念です。
最後に、この気づきを与えてくださったドリームサポート社会保険労務士法人の安中先生に、心から感謝を申し上げます。
経営計画セミナーを通じて、私自身も新たな視座を得ることができました。
そして、Minatoを支えてくださっている社員、顧客、パートナー、すべての方々へ。
この10年の積み重ねが、次の未来を描くための確かな土台となりました。
私たちは、これからも「未来を描き、行動で実現する」チームであり続けます。
ともに、新しい10年をつくっていきましょう。
株式会社Minatoのブログは下記より