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【エンジニア志望学生必見!】ベストエンジニア賞の裏側──若手エンジニアが切り拓いた、変革の1年

マイクロアドでは半期に一度、最も活躍した社員やグループ・プロジェクトを表彰する “全社総会”を行っています。その中でも、技術的インパクトが最も大きかったエンジニアに贈られるのが「ベストエンジニア賞」。

今回は、新卒3年目でこの栄誉を受賞したサーバサイドエンジニア・高橋唐樹(たかはし とうき)さんにインタビュー。
受賞に至るまでの努力や葛藤、自身の成長に寄与したエピソード、そしてこれから一緒に働く未来の仲間へ贈るメッセージをお届けします。



■ ベストエンジニア賞とは?

マイクロアドでは半期に一度、セレモニーという形で各分野において最も活躍した社員を表彰する制度があります。その中でも「ベストエンジニア賞」は、社内で最も技術的なインパクトを与えたエンジニアに贈られる栄誉ある賞です。高橋さんは、大規模データ基盤の刷新プロジェクトにおける貢献が評価され、この賞を受賞しました。



自己紹介とキャリアのはじまり

── まずは簡単に自己紹介をお願いします。

高橋唐樹です。東京農工大学の大学院を修了し、新卒でマイクロアドに入社しました。現在はシステム開発部のマーケティングプロダクト開発ユニットで、サーバーサイドエンジニアとして働いています。

── 学生時代はどのような分野に興味をお持ちでしたか?また、エンジニアを目指したきっかけを教えてください。

大学院まで人工知能(AI)、特に「交渉するAI※」を研究していました。しかし、研究テーマの実用化には時間がかかると感じ、また、もっと自由に開発に携わりたいという思いが強くなりました。元々プログラミングが好きで「コードをたくさん書きたい」という気持ちがあり、AI研究よりもコードに触れる機会が多いバックエンドエンジニアの道を志望しました。

※交渉するAI:何らかの合意や取り決めを目指して対話や意思決定を行うAI

── 就職活動ではどのような企業を見ていましたか?その中でマイクロアドを選んだ理由は何だったのでしょうか。

就職活動では、ゲーム系や同規模のベンチャーを中心に、自分の仕事の成果や影響が実感できる規模感の会社を探していました。最終的にマイクロアドを選んだ一番の理由は「人」です。面接でお会いした社員の方々の雰囲気が最も自分に合っていると感じ、「一緒に働きたい」と思えたことが決め手になりました。

現在の所属部門と役割

── 現在所属されているチームのミッションと、高橋さんの主な担当業務を教えてください。

私が所属しているのは、マーケティングプラットフォーム(DSP:Demand-Side Platform)側の開発を担当するチームです。主なミッションは、広告配信に関わる様々なデータを処理し、活用しやすい形に整えることです。例えば、機械学習チームがモデル開発に使うためのデータ、請求処理に必要なデータ、分析チームがインサイトを得るためのデータなどを作成・蓄積しています。

── チームの雰囲気はいかがですか?

開発部の中でも、比較的若いメンバーが集まっているチームだと思います。そのためか、新しい技術や取り組みに積極的にチャレンジする空気がありますね。年齢が近いメンバーも多く、和気あいあいとしていて、とても働きやすい雰囲気です。

「ベストエンジニア賞」受賞の舞台裏

── 昨年、ベストエンジニア賞を受賞されたとのこと、おめでとうございます!受賞されたときは、率直にどんなお気持ちでしたか?

ありがとうございます。素直に嬉しかったです。目標の一つではあったので、達成できて良かったという気持ちが大きかったですね。ただ、受賞理由となった「大規模データ基盤刷新プロジェクト」は、表彰された時点ではまだ道半ばでした。なので、「これからも頑張れよ」という激励のメッセージなのかな、と身が引き締まる思いもありました。

── その「大規模データ基盤刷新プロジェクト」について、どのようなプロジェクトなのか教えていただけますか?

私たちのチームが担っているデータ処理の根幹となる「データ基盤」、つまりデータを蓄積・処理するためのソフトウェアやハードウェア群を、全面的に新しいものに入れ替えるというプロジェクトです。現在使用している基盤が古くなってきたことによる課題解決と、よりモダンで効率的な技術スタックへの移行を目指しています。マイクロアドが扱うデータ量は非常に大きいので、基盤の刷新も大規模になり、チームの主要メンバーが約2年がかりで取り組んでいる一大プロジェクトです。

── このプロジェクトが完了すると、会社にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?

まず、既存基盤の老朽化に伴う不具合や使いにくさが解消され、開発効率や安定性が向上します。また、導入する技術は現在コミュニティが活発で、進化のスピードも速いものです。これらを大規模データ環境で活用しているという実績は、技術的なアピールポイントになり、社外に対してもマイクロアドの技術力を示すことができると考えています。

── この大規模プロジェクトの中で、高橋さんはどのような役割を担い、どんな技術的な挑戦をされてきたのでしょうか?

プロジェクトが始まった当初は、導入する技術が非常に新しかったため、技術調査や検証をメインで担当していました。どうすれば私たちがやりたいデータ処理を実現できるのか、どうすれば開発やテストがしやすくなるのか、といった点を事前に徹底的に調べ、検証を重ねました。

── 特に苦労した点や、それを乗り越えるために工夫したことはありますか?

1番苦労したのは、やはり技術が新しすぎたことです。日本語の情報はほとんどなく、英語のドキュメントを読み込んでも、類似の事例が見つからないこともしばしばでした。問題が発生した際に、それがバグなのか、自分たちの使い方が悪いのかを切り分けるのにも苦労しましたね。

乗り越えるためには、とにかく手を動かすことを意識しました。ドキュメントを読み込むだけでなく、実際にコードを書いて様々な方法を試し、挙動を確認する。使っているライブラリのソースコードを直接読んで、内部の仕組みを理解しようと努めました。その過程で、ライブラリ自体のバグを発見することもありましたね。

── まさに「技術調査・検証・開発を主導した」という評価に繋がったわけですね。チームをリードする上で工夫したことはありますか?

新しい技術なので、メンバーがどこで躓いているのかを把握することが重要だと考えました。そのため、どんな些細なことでも気軽に質問してもらえるような雰囲気作りを心がけました。質問を受けたら、できるだけ丁寧に解説するようにしていましたし、特に分かりにくいと思われる部分については、チーム内で説明会を開いて、メンバー間の知識レベルを揃えるように努めました。まず、チーム全体で基礎知識を共有することが、プロジェクトを円滑に進める上で不可欠だと考えたんです。

── 他のチームとの連携で印象に残っていることはありますか?

データ基盤は、機械学習チーム、広告配信チーム、分析チームなど、様々なチームが利用するものです。そのため、各チームとの連携は非常に重要です。現在も、各チームから「こういうデータがあると便利」「こういう集計方法に変えてほしい」といった要望を聞き取り、それを新しい基盤に反映していく作業を進めています。多くのチームの協力があってこそ、このプロジェクトは成り立っていると実感しています。Slackでのコミュニケーション量はかなり多いですね(笑)。

── このプロジェクトを通じて、どのような成長を実感されていますか?

技術面では、新しい技術に触れる際の「触り方」のようなものが身についてきたと感じます。どのように情報を集め、検証を進めていけば効率的か、勘所が掴めてきた気がします。ドキュメントの読み方も上達したかもしれません。

また、最近は技術調査だけでなく、プロジェクト全体の進捗管理や方向性の決定といった役割も担うようになりました。メンバーにいかに気持ちよく、効率的に動いてもらうか、といったマネジメント的な側面は、技術とはまた違った難しさがあり、まだまだ勉強中ですが、大きな成長の機会だと感じています。

──受賞の副賞で、ラスベガスで開催された技術イベント「CES」への海外研修にも行かれたそうですね!いかがでしたか?

はい、今年の1月に行ってきました。CESの会場は本当に広大で、自動運転技術や最新のディスプレイ技術など、世界最先端のテクノロジーに触れることができ、非常に刺激的でした。巨大な球体型スクリーンの「スフィア」の中に入って映像体験をしたり、もちろんカジノにも挑戦したり(笑)。仕事面でも、プライベートでも忘れられない貴重な経験になりました。

働くうえで大切にしていること

── 日々お仕事をする上で、大切にしている考え方やスタンスがあれば教えてください。

常に意識しているのは「レスポンスの速さ」です。チーム内外問わず、問い合わせには早く反応し、自分がボトルネックになって他の人の仕事を止めないように心がけています。入社当初から続けており、信頼にも繋がる大切なことだと考えています。

── 成長し続けるために、意識している習慣や学習法はありますか?

最近は、書籍よりも公式ドキュメントを読むことを重視しています。技術変化が速いため、新しいバージョンの変更点を確認したり、既存技術のドキュメントを読み返したりすることが多いです。公式情報やコミュニティのチャットも常にチェックし、会社の学習補助制度(半期7万円)※も活用しています。

※学習補助制度:学習のための書籍等の購入を補助する会社の福利厚生です。マイクロアドのエンジニア職には、半期ごとに7万円の補助が適用されます。

マイクロアドという環境について

── 実際にマイクロアドで働いてみて、面白いと感じる点や、魅力だと感じる社風を教えてください。

一番の魅力は「挑戦させてもらえる環境」であることです。難しい仕事にも積極的に挑戦できる機会があり、それが自身の成長に繋がったと感じています。若手でも意欲を示せば責任ある仕事を任せてもらえる、この裁量の大きさがマイクロアドの魅力ですね。最初は自ら仕事を取りに行く姿勢が大切ですが、主体的に動けば必ず応えてくれる環境だと思います。

これから挑戦したいこと

── 今後、技術的に取り組んでいきたいテーマや分野はありますか?

まずは、現在進行中のデータ基盤刷新プロジェクトをしっかりと完了させることが最優先です。それが終わったら、社内にまだ残っているこれまでの技術で動いているシステムを、新しい技術を用いてメンテナンスしやすい形に整備していきたいと考えています。私たちは新しいものを開発するだけでなく、既存システムを安定稼働させるための保守・運用も重要なミッションなので、その効率化や近代化を進めていきたいですね。

── マイクロアドの中で、今後どのような役割を担っていきたいですか?マネージャーやテックリードといったキャリアパスがあると思いますが。

個人的には、テックリードのような役割に興味があります。今回のプロジェクトを通じて、新しい技術を調査したり、検証したりすることに面白さを感じました。今後は、そうした技術的な探求を続けつつ、これまでの経験で培ってきた社内システムに関する知識を活かして、メンバーからの技術的な質問に答えたり、新しく入ってくる人に指導したりすることで、チーム全体の技術力向上に貢献していきたいと考えています。

未来の仲間へメッセージ

── これからエンジニアを目指す学生さんたちへ、メッセージをお願いします。

就職活動では、技術や事業内容も大切ですが、私は「人間関係」が一番重要だと感じています。エンジニアは社内でのコミュニケーションが多いので、人間関係が良い環境は働きやすさに直結します。マイクロアドは、技術的な挑戦ができるだけでなく、人が良く協力し合える文化があります。面接などを通じて、ぜひその雰囲気を感じてみてください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

趣味の話

── 実はうどん作りが趣味だと聞きました!趣味の話をぜひ聞かせてください。

趣味はうどん作りと登山です。うどんはコロナ禍で始めましたが、粉からこだわり、生地を踏むなど本格的に楽しんでいます。気候で味が変わる奥深さもありますね。登山も時々しており、以前は同僚と富士山にも登りました。自然の中で体を動かすのは良いリフレッシュになります。



【編集後記】

AI研究から開発へ転身し、3年目でベストエンジニア賞を受賞した高橋さん。彼のストーリーは、若手の挑戦と成長を後押しするマイクロアドの文化を映し出しています。技術への真摯な姿勢やチームへの配慮からは、誠実な人柄とプロ意識がうかがえました。彼のように技術と仲間を大切にするエンジニアがマイクロアドには多くいます。この記事を通して、当社の雰囲気や働き方が少しでも伝われば幸いです。


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