あなたの"仕事哲学"教えてください~管理本部・佐藤部長~ | ★仕事哲学シリーズ★
今回の記事は不定期企画「あなたの"仕事哲学"教えてください」シリーズとして、メディクルードの管理本部/財務経理チームで活躍されている"管理本部の守護神"こと、佐藤 潤さんをお呼びしました!これま...
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今回の記事は不定期企画「あなたの"仕事哲学"教えてください」シリーズとして、Genki Groupの教育現場を"家族"として支える、熱血事務局長・牧野 博さんをお呼びしました!
これまでの経歴は?どんなお仕事をしているの?仕事哲学は?インタビューを通じて明らかにしていきます!
☝約15年間の営業職を経て教育の世界へ飛び込み、今では法人全体の運営を担うキーパーソンです。
就活イベントで社員の話を聞く時間は「どんな想いで仕事をしているのか」「会社のどんなところが好きで仕事をしているのか」「将来的に何をしていきたいのか」など、それぞれの人の”仕事哲学”を学べる良い機会だったのではないかと思います。人生の先輩方からキャリアのお話を聞いて学びを深める貴重なチャンスでした。就活中の学生さんたちがとても羨ましいです。
「じゃあ社内で改めて聞いてみればいいじゃん!」
という発想で始まったのが仕事哲学シリーズです。
前回のインタビューでは、メディクルードの管理本部/財務経理チームで活躍されている"管理本部の守護神"こと、佐藤 潤さんにお話を伺いました。これまでのキャリアと共に、携わっている業務や事業への想いを聞かせていただきました。
☝ご興味ある方はこちらからご覧ください。
仕事哲学シリーズとは?
1) これまでの経歴について
1-1) 営業から教育へ。異色のキャリアチェンジ
1-2) "5時から仕事"から始まった教育現場での挑戦
1-3) Genki Group会長との出会い。想いへの共感
2) 現在のお仕事について
3) 牧野さんの仕事哲学は?
3-1) 常に視点は「生徒のため」
3-2) "家族"のようなチームづくり
4) 今後の展望
牧野さんの温かい人柄が伝われば幸いです!では内容に入っていきましょう。
私の社会人としてのスタートは三菱自動車のディーラーです。大学を卒業してすぐに港区の販売店に就職して、約15年間ずっと営業職をやっていました。学生時代に野球をやっていた関係で、野球つながりの知人から紹介を受けての入社でした。
営業の仕事は楽しかったですが、とにかく大変でしたね。特に、当時は三菱自動車がリコール問題や事故の報道で揺れていた時期で、実際に自分たちが売った車に何かあったわけではないのですが、お客様からたくさんの厳しいクレームを受ける日々です。それで同僚も何人も辞めていきました。でも、私は「売ったからには責任がある」と思って、逃げずに対応してきました。そういう経験が今の自分の土台になっていると思います。
そんな中で転機が訪れたのは、母校である浦和学院高校の野球部時代の恩師から「一緒に働かないか」と声をかけられたときです。私はレギュラーでもなんでもなかったですし、「なんで自分に声がかかったんだろう?」というのが率直なところです。正直にいうと、最初は断りました。三菱の仕事が嫌だったわけではないし、むしろ好きでしたから。
でも、時には自宅に電話をいただくこともあるくらい何度もご連絡いただいて、恩師からの連絡だったので無下にし続けるのも心苦しく、一度学校に訪問して話をすることにしました。丁重にお断りしようと。
ただ、最終的には恩師からいただいた熱い手紙に心を動かされ、決意しました。「何とか後輩のために一肌脱いでくれないか」「あのとき一緒に3年間野球に打ち込んだ熱い気持ちを、今度は後輩たちに向けてくれないか」といった内容が書かれていて、それを読んだときに「やってみよう」と思ったんです。
もちろん転職には不安もありました。給料も若干ではありますが下がりますし、全く違う業界ですから。でも熱い気持ちに応えたいという想いが勝ち、今に至ります。
☝浦和学院高校野球部
浦和学院に入ってからの最初の10年くらいは、役職も何もなく、いわゆる裏方の仕事をしていました。具体的には総務や施設管理といった業務で、朝出勤したらジャージに着替えて、夕方5時までひたすら校内を走り回っていました。業者さんの清掃チェックをしたり、壊れた設備の修理対応をしたりして、デスクワークに取り掛かれるのはそれ以降です。だから、当時を知っている部下たちからは今でも「牧野さんは5時から仕事だよね」と冗談交じりに言われます。
当時の事務室は、今だから言えますがかなり厳しい環境でした。いわゆるパワハラが横行していて、毎年7割くらいの職員が辞めていくような状況でした。私も3回か4回は辞表を書きました。でも辞めなかったのは、やっぱり仲間の存在が大きかったですね。「絶対にいい時代が来るから」と何度か話してくれた方がいて、そのおかげで踏みとどまることができました。その方は今Genki Groupの株式会社サンガジャパンで常務取締役をしています。
現場での経験は今の自分の働き方に大きく影響しています。たとえば今でも、トイレが詰まったと言われれば掃除に行きますし、文化祭では先生方に交じって一緒に生徒が楽しめるようにサポートします。どんなに役職が上がっても、現場を知らなければ本当の意味での判断はできないと思っているからです。
☝メディクルードの選考に進んでいる学生さんと、浦学の文化祭に訪れた際の様子。
ある日、突然、前任の事務長が退職することになって、私に「責任者をやってほしい」と声がかかりました。正直「自分には無理だ」と思いました。
そんな中、Genki Groupの会長と初めてお会いした日のことをよく覚えています。今でも忘れませんが、あの日は1月4日で、もう緊張でガタガタ震えていました。その面談の中で会長から直接「私はこんな学校を作りたい、そのためにあなたに全部任せる」と言われて、会長が話す言葉には不思議な説得力があって、「この人のために頑張ろう」と思わせてくれるんです。
実際、会長は365日休まず働いていて、「70歳を超えているのにあんなに働かれたら、自分も負けられない」と思うようになりました。私は特別な能力があるわけじゃなく、頭も悪いし、人望もなく、ただ運が良かっただけかなと思います。ただ、会長の想いを後輩や部下に伝えることだけは、自分の使命だと思っています。会長の優しさや生徒・職員への思いやりを、次の世代にしっかりと引き継いでいきたいです。それが、私がこのポジションにいる意味だと思っています。
現在は、法人の事務局長・理事として明星学園全体の運営に関わっています。高校の副校長・事務長、専門学校の事務長、Genki Groupのもう一つの学校法人の評議員など、いくつもの役職を兼任しています。何をやっているか一言では説明できないくらい業務は多岐にわたります。
ある程度のことは部下に任せていきつつ、ただトラブルなどの難しい問題は私が対処するようにしています。保護者や地域の方から厳しいご指摘をいただいた際などには、先生たちに負担をかけるわけにはいかないので、副校長・事務長として責任を持って私のところで解決していきます。と思いきや先ほど話したように、トイレが詰まったと言われれば掃除もやります。一方でたとえば英会話スクールの開設・中学校の新設・施設の建て替え準備など、未来を見据えたプロジェクトにも関わっています。まさに"なんでも屋"です。
あと会長の秘書もやっていますので、出張に連れて行っていただいたり、直接様々なご指示をいただいてその解決をしていったりします。
☝メディクルードの2Daysインターンシップにも役員フィードバックで登壇いただいています!
まず「嘘をつかないこと」は譲れない価値観です。それともう一つ、「それは生徒のためなのか?」は常に大事にしている視点です。たとえば何かミスがあったときに、自分のためにごまかすのではなく、「これは本当に生徒のためになっているか?」という視点で判断します。「生徒のため」と言いつつ自分のために動くと、必ずどこかで歪みが出ます。
だから私は、目上の人に対してであっても「それは違うと思います」とはっきり言います。会長に対しても、納得できないことがあればちゃんと伝えます。もちろん最終的には経営判断に従いますが、自分の意見を持たずに「はい、わかりました」だけでは組織は良くならないと思っています。だからおかしいと思ったことは言いますし、逆に私にも言ってほしいと思います。
今でも忘れられない失敗があるのですが、2020年のコロナ禍の時期に、会長から「女子トイレに生理用品を設置しなさい」というご指示がありました。実のところその意義が理解しきれなくて、「会長もそのうち忘れるだろう」と思って放置をしてしまいました。
1ヶ月後くらいに会長から「そういえば生理用品はちゃんと置いたのか?」と言われ、正直にやっていないことを白状しました。「いや会長、高校生もまだ子どもですし、必要なくてもいたずらで持っていかれますよ。予算も限られていますし。」と。
すると会長から「持っていかせるために置くんだろう?」「このコロナ禍で収入面も苦しい中、保護者の方々がどれだけ頑張って生徒を通わせているか分かってるのか?」と言われ、ハッとしました。自分もまだ100%は出来ていないことを気づかされた経験でした。
私は職員のことを、職員の家族まで含めて、本当の"家族"だと思って接しています。たとえば小さな子どもがいる職員が、預け先がなくて「でも終わっていない仕事があってどうしても出勤しないといけないんです」と言ってきたら、「私が面倒を見るから連れてきなさい」と言います。私だけヒマなので(笑)。
私たちの事業は子どもがいないと成り立たないですし、学校は子どもがいて当たり前の場所ですからね。
学校中を追いかけ回して遊んだり、日が落ちたあとの学校で肝試しをしたり、おかげさまで学校は広いので遊び場には困りません。
☝教育領域に興味があったメディクルード内定者にサプライズ動画を作ってくださったこともありました!
また、私は部下に対しても厳しいことはきちんと言います。小さい話ですが、たとえばゴミが落ちていたら「これ誰でも拾えるよね?」と。誰でもできることをやらないのは、きちんと注意します。
ただ、厳しいことはもちろん言いますが、必ずその日のうちに解決して笑顔で家に帰ってもらうようにします。これは私自身が過去にハラスメントで苦しんだ経験から学んだことでもありますが、職場で嫌なことがあって家に帰ると、やっぱり家族には表情でバレて心配をかけます。だから部下に対して厳しいことを言ったとしても、最後は笑って終わるようにしています。
もちろんそうやって部下に厳しいことも言いますが、守るべきときは全力で守ります。上の方から理不尽なことを言われたら、私が前に出て「それは違う」と言います。一度「辞めさせろ」とまで言われたことがあったので、「いい加減にしてください」「じゃあ私の責任なので私が辞めます」と対抗したこともあります。
事態が収拾した後にご本人には謝って、会長にも「こんな出来事があって、目上の方に生意気な口を叩いてしまって申し訳ありませんでした」と一報入れたところ、会長からは「部下を守ろうとしてやったんでしょ?じゃあ気にしなくていい」と言われました。正しいことをすればきちんと守ってくれる方が自分にもいるんだなと思えましたし、部下にもそう接していきたいと改めて思えました。
足元で言うと、自分が現役のうちは若い世代を担う皆さんが困った時には前に出ていきたいと思っています。特に学校現場で困ることの一番は何かというと、クレームへの対応ですが、これは三菱時代の経験が活きているなと思います。もちろん私たちに非がある場合には真摯に対応しますが、そうでない場合には戦います。
あとは、これからの時代は先生にも選ばれる学校にしていかないといけないので、先生たちの給与も上げてあげられるように頑張っていきたいと思います。
学園全体で言えば、今後の目標は明星学園を"100年続く学園"にすることです。
現在、校舎の老朽化が進んでいて、建て替えには100億円規模の資金が必要です。また目先のこととしては、幼稚園老朽化への対応や中学校設立もありますし、この先のことだと小学校や学生寮を作るといったことも、アイデアの一つとして検討が必要なのではないかと考えています。とにかくお金がかかります。
営利企業でもないので資金調達は簡単なことではありません。でも、次の世代が困らないように、今のうちに道筋をつけておきたいと思っています。
また、"100年続く学園"にするには、後進の育成にも力を入れていきたいと考えています。会長の想いを一人でも多くの人に受け継いでいきたいです。たとえば会長は、招待状をもらった浦学職員の結婚式には予定を調整して出てくださるくらい職員のことを想っていますし、先ほどのエピソードのように本当に子どもたちや保護者のことを想っています。そういった想いを引き継いでいくためにも、上手く出来ているか分かりませんが、会長の見よう見まねでいろいろやっていきたいです。それこそ時には一緒にご飯を食べたり飲みに行ったりも、みなさんが良ければしていきたいですね。
以上、あなたの"仕事哲学"教えてください~明星学園・牧野事務局長~でした!
Genki Groupの経営幹部の方々がどんな想いで事業を動かしているのかが伝われば幸いです。
今後もこのシリーズを継続して更新していく予定なので、どうぞおたのしみに✨
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