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ハラスメントに遭わない転職〜MAPのRAに聞いてみました〜

転職活動中の20~30代を対象にMAPが実施したアンケートでは、約半数の人が「何らかのハラスメント被害経験がある・または目撃したことがある」と回答しました。ハラスメント被害に遭わないためにすべきことは?また、企業側の対策は?多くの人事・採用担当者と接しているMAPのリクルーティングアドバイザー(=法人担当者、以下RA):渡邊竜三に、昨今の採用傾向や、入社前に企業のハラスメント体質を見抜く方法などを聞きました。

人事の関心トピックは「社内制度、副業、ハラスメント防止」の3つ

【アンケート調査】20代、30代の転職希望者の約半数がハラスメント被害・目撃経験あり 約3割の人が「退職・転職を検討する」と回答(MAP)

昨年ごろから人事の関心事は①社内制度、②副業、③ハラスメント防止の3つに集中しています。社内制度のうちの一つ、産育休制度は、特に女性を積極採用したい企業にとって必要不可欠な要素。様々なポジションで女性の活躍に期待する企業が増えていることも、社内制度構築意識の高まりに影響していると考えられます。キャリア形成段階にある年代の女性はライフイベントを控えている方もおり、産育休制度の活用実績について質問を受けることが多くあります。採用する側としてはライフイベントをどうしても意識してしまいますが、面接で「結婚の予定は?」などという質問をするのは言語道断。業務とは直接関係のないプライベートな要素で判断するのではなく、長く働き続けられるような社内制度を整えるほうが得策です。

働き方改革法案が4月より完全施行されることもあり、この傾向はさらに強くなるのではないでしょうか。

条件のよい企業様でも「お取引見送り」も

今年6月からは「ハラスメント防止法案」が順次施行されます。

参考:あかるい職場応援団(厚生労働省)

ハラスメント防止対策は職場環境を健全に保つために必要なものですが、同時に離職を防ぐ施策でもあります。

最近は現場に人事が介入するなどして、中途入社社員の定着率を意識している企業も多くあります。職場で生じた問題を直属の上司以外に相談できる仕組みを整えることは、安心して働きたい社員にとっても、健全な職場環境を整えたい企業側にとっても、有効な施策です。

健全な職場環境とは何か。例えばの話ですが、花形部署が絶大な発言力を有していてその他の部署が一切意見できない状態は、健全とは言えません。

私たちMAPのRAはあらかじめ、紹介先企業にハラスメント問題がないかなどのチェックを行っています。もちろん、双方の相性に左右される部分もあるので明確なNGというものはケースバイケースですが、社風に問題があると感じた企業様とのお取引は、仮に条件のよい求人を揃えていたとしても見送らせていただいています。

「ハラスメント体質」な企業の見分け方

私はRAという仕事柄「ハラスメント体質」な企業は感覚的に判断できますが、求職者の方はそうはいかないものです。しかし、選考時に「ハラスメント体質」を見抜く方法はいくつかあります。

まず基本的なことですが、社員の態度が横柄・オフィスが散らかっている等の企業は社風も乱れている場合が多いので要注意です。経営陣が根性論や精神論を押し付けてくる(適切な待遇を与えずに気合で乗り切らせようとする)、社歴の浅い若手の重要ポジション登用が異常に早い(社員の定着率が悪い)、アットホームな社風や仲の良さばかりをアピールする(表向きの良さを取り繕っている)といった企業も、慎重に検討したほうが良いでしょう。また、面接では以下について確認することをおすすめします。

反対に産育休を取得した社員が復職した事例が多数あり、女性が多数活躍している企業は環境が良く、働きやすい会社かどうかを見極めるひとつの指標となります。男性も「自分には無関係」と考えずに、確認することをおすすめします。

また、採用担当者だけでなく、配属予定部署の上司や社員と実際に話す機会を持てればさらに安心です。他の方とも直接話してみたい旨を採用担当者にお願いするのは、特に失礼にはあたりません。ぜひリクエストしてみてください。

MAPが紹介する求人についてはハラスメントなどのご心配は不要ですが、念のため求人票の内容にプラスして、ご自身で確かめられるのがベストです。

「ハラスメントに遭って退職した」…面接で伝えるべき?

ハラスメント被害経験が直接マイナス評価につながることはまずありませんのでご安心ください。ただ、何を持ってハラスメントとするのかは、受取側の主観によるところも大きく、線引きは難しいのが現状です。よって、面接の際に「こんなひどいことをされた」とハラスメント被害経験をアピールすることはせず、質問を受けた場合にのみ正直に答えるというスタンスがいいでしょう。他の退職理由を挙げた上で「ハラスメント被害はあくまで退職要因のひとつ」という表現ができればよいと思います。

もちろん、MAPのアドバイザーには諸事情をあらかじめ伝えても大丈夫です。お聞きした情報をそのまま応募先企業に伝えるわけではないので、ご安心ください。事実を把握した上で、面接でのベストな伝え方を一緒に考えていきます!

エージェントを頼って、ハラスメントに遭わない転職を。

ミスマッチを回避し、ハラスメントと無縁な転職をするためにも、転職エージェントのような第三者が介入する転職方法は有効です。

人生の中で仕事の占めるウェイトはとても大きい。だからこそ、MAPでは「転職が決まったら(サポートが)終わり」ではなく、求職者様、企業様双方に対して入社後のフォローも行っています。

現実的には100%満足のいく転職は難しいと思います。何事にも完璧なんてそうありません。満足度70%というのが現実的なラインです。ですが、あとの30%は入社後に自身で埋めて、100%に近付けていく…そう捉えてみると、転職の選択肢が広がるような気がしませんか?

あらかじめ何でも「用意されている」状態に飛び込むのではなく、自分が「作っていく」意識も、これからの働き方には大切なのではないでしょうか。何か困ったこと、相談したいことがあれば、入社後でも私たちをどんどん頼っていただきたいと考えています。

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