主な事業は「スマホ家庭教師 manabo(マナボ)」アプリ。「いま聞ける、すぐわかる」をコンセプトに、東大・早慶・国公立・各大学医学部などの現役生を中心とした講師陣(登録人数は約2万人 ※2022年8月現在)から、1対1の個別指導が受けられるサービスを提供しています。
2018年5月から駿台グループに参画し、予備校や塾へのサービス導入を進めてきました。
さらに2019年3月には「AI事業部」を立ち上げ、駿台グループのAIの研究開発を推進しています。
そして2022年4月、社名を「SATTAIラボ」から「manabo」に変更。それに伴い社内も方針や体制を刷新し”よりよい”サービス開発と展開を見据える中、若き旗手2名にその狙いを伺っていきます。
ーそもそもお二人はなぜmanaboを選んだのですか?
小林さん(以降”こ”):元はメーカーのエンジニアでした。転職を考え始めたのは、ざっと以下のようなことを感じ始めた時期でした。
- 大企業(成熟産業)の中で、開発しているサービスの発展性が限定的になりつつあった
- 個人の能力に対して、自由裁量度合いが少なく感じ初めていた
- 開発の現場からユーザーとの距離が遠く感じられ、さらなる「手触り感」が欲しかった
転職活動から5社ほど内々定をもらっていた中、manaboを選んだ理由としては他社と比較して以下の点を評価したからです
- 市場の中で自らのスキルを最も高く評価してくれた
- 自身のキャリア向上のため学習環境が最適で、裁量度も高かった
- サービスとしてユーザーとの距離が近く、やりがいが感じられた
ゆくゆくは事業家として独立を目指す中、自らの技術力を高めつつ組織運営も学びたかったので、自身の成長軸にぴったりの環境と思える会社でした
東さん(以降”ひ”):転職前は事業家で、以前から社会課題を”教育”により改善したいと考えていました。様々な会社が存在するなか、ベンチャーだとどうしても資金的な悩みが尽きず、また社会的に生み出せるインパクトが小さい。かといって大企業だとややもすると独善的で自由度が低い。その点manaboは、「駿台(駿台予備学校)」という100年の伝統や絶大なブランド力を地盤にしつつ、その外側で時代を広く自由に捉えて展開できるという両面を持っていた点を、大きく評価しました。事業展開時からお付き合いが深くとても好印象だったので、社名変更のタイミングで合流することにしました
ーさてその後実際働いてみた感想を、goodとbadの両方で教えてください。
こ:badも正直に話しちゃっていいんですか笑?
まず2年間働いてみてgoodだと思う点、他社でも最近じゃ当たり前かと思いますが「フルリモート」ですね。一部じゃ監視がキツイとか人間関係が構築しづらいとか聞きますが、ここではそんな悩みはありませんでした。個々人の自由裁量にざっくりと任せてくれる中、個々人が楽しみつつしっかり責任は果たす。そんな「大人」なチームだと感じられることが多いです。
一方、最近ではオフィス出社も一部解禁されつつあります。そこで思うのは「”いい人”が多い」という点。オンラインだとわりと「クール」に感じていた人が、オフィスで実際にお会いすると「ホット」な雰囲気だったり。その意外なギャップに癒やされています(笑)
ひ:確かに、オンラインでも”すぐに対応”してくれていい人が多いなと感じますが…オフィスに出社して実際に話してみると、その”間合い”も含めて人間味が感じられたり。そんなわけで、最近はオン/オフラインの二項対立でなく「ハイブリッド」。そうやって最適な環境をチームで選んで、自ら文化を作っていけるところが良いですよね
こ:badな点は…正直ベースで言っちゃいますよ笑?
- 部門連携ができていない
- 駿台に依存してしまう
- 人手不足
「部門連携ができていない」はまあ、これまでずっとオンラインで、「Slack」の各チームチャンネル中心に集まっていたから仕方ないかな?と。
ひ:たまに他のチームチャンネル覗いてみたりしますけど…全然雰囲気や間合いが違いますもんね笑
こ:だからこそ今後は自らがプロダクトマネージャーとして、その見えない障壁を取り払って行きたいと思っているんです。
ーなるほど!3年目を迎えたこのタイミングで自らキャリアアップを決意された背景には、そんな課題意識があったんですね
こ:なので後任に迎えるエンジニアは、個人の成長軸だけでなく、オフライン交流にも積極的に参加してくれるような「チーム力」がある方がよいですね
ひ:運営チームも同じ意識です。皆が違うからこそ、組み合わさると大きな力になる。それを自ら体現する生き方でありたいし、社会にもっと広げていきたい。
ー社名は変わっても、掲げるミッションは変わらず「すべての人が自分のやりたいことに対して、 エネルギーを爆発させられる環境にする」でしたね。私は、この文言に惹かれてこの会社を選んだのでした。お二方、ぜひ実現をお願いしますね!
こ:つい「駿台に依存してしまう」のも、そんな多層なチーム文化が構築されてこそ達成できると思うんです。どうしても技術ドリブンで開発を進めてしまうから、サービス方針や品質基準は駿台に”おうかがい”してしまうことが多い。
ーなにせ「100年の伝統」ですからね。知見や経験の多さが全然違う笑
ひ:ですが今後は”今そこにある”市場とその課題を自分で見てしっかり掌握して、よりユーザー目線で開発を進めていくことで、「内なる方針や基準」が生まれてくる。それを駿台にぶつけに行くことで、対等に議論していきたいですね
こ:最後の「人手不足」はまあ、永遠の課題かと思ってますが
ひ:人が多すぎて困っている現場なんて、めったに無いですもんね笑
こ:一方で少ないからこそ個々人の”よりよい”が引き出せる。遠慮し合って”そこそこ”で収まっているチームより、成長を前提としたいい意味の”空白”があるからこそ面白い。だから日々ワクワクしながら乗り越えていきたいところ、大変ではあるけれど笑
ー次回に続く