インタビュー企画第四弾!
今回はデザイナー・コーダー・カメラマン・オタクとMaclogicでマルチに活躍し、みんなから「サムさん」の愛称で親しまれる澤村さんにお話を伺いました!
名前:澤村俊幸
現在の役職・仕事:Web制作チーム マネージャー(WEBデザイン・コーディング他マネジメント)
前職:フリーランス(個人事業主)
出身:熊本
趣味:カメラ・サブカルチャー全般・細い路地・食べ歩き
※サムさん撮影
【フリーターからアパレルメーカー販促企画、5回の転職を経て現職に】
ー サムさんはこれまでどのようなお仕事をされていましたか? デザイナーになるきっかけなどを教えてください。
かなり変わった経歴で長くなっちゃいますが、
一番初めは高校卒業後一般企業に就職し、サラリーマンとして働いていました。
それから一念発起して大学に通い、大学の仲間と立ち上げた会社でHP制作を任されたことがきっかけで、独学でWEBの制作やデザインを学び始めました。
ーえ!デザインの専門学校などには通われていなかったんですね!
そうですね。すべて独学です。もともと漫画やアートが好きだったので、デザインについては興味がありました。自分でもできるんじゃないかと思って初めて見たのがきっかけです。
ーそこからどのような経緯で今の職業にたどり着いたのですか?
立ち上げた会社を一生懸命やりすぎて大学は結局中退しちゃったんですよね。
そこからアルバイトしながら独学でデザインを学び、しばらく好きなことをしていました(笑)
その当時は路面でキーホルダーやちょっとした絵を販売するのが流行っていて、自分も現パルコの前の路上で自作のポストカードを販売していたりしました。(笑)
ー路面販売!懐かしい!私も幼いころ母にねだって買ってもらったりしてました(笑)
そこから実際にデザインのお仕事をはじめたのはいつですか?
1・2年くらい気ままに路面販売をして、その後縁あってウェブデザイナーとしてネット通販会社に就職しました。そこでは楽天市場の店舗デザインと運営を担当していて、当時は自分の持ってる店舗で月2000万くらい売り上げていました。
ーそれはすごいですね!しかもそれって楽天の市場が今のように大きくない時ですよね?大体いつ頃ですか?
今から15年くらい前ですね。まだ楽天ができて10年も経ってないころです。
なのでおそらく上田社長も知らない、発展途上の楽天市場を知っています。
当時は決済方法や流通のシステムが全然整っていなくて大変でした(笑)
でもその時デザイナーと店舗の運営をした経験が、今の仕事の基盤に役立っています。
ーなるほど。そしてMaclogic登場ですか?
いや・・・実はこの後まだ3,4回ほど転職しています(笑)
ーそうだったんですね(笑)続けてください!
そこから縁あって、レディースアパレルメーカーに転職しました。
ブランドの販促企画(店頭販促企画、カタログ作成、ノベルティー、ポスター、新店舗のネットワーク構築、VMD)やDTP周りをを担当したのち、(株)いつもの福岡事務所が開設されたタイミングで再転職しディレクター件WEBデザイナーとして働いていました。ここでコーディングを一から勉強しなおしましたね。5年ほどブランクがありましたので
【5回の転職を経て出会ったMaclogic】
ーそれからMaclogicに入社した経緯を教えてください。
正直なところ、最初はダブルワークが可能というところが魅力で応募しました。
その頃は(株)いつもを辞めて、フリーランスのデザイナーとして活動していました。
貯金を切り崩しながら、なんとかなるだろうくらいの精神でやってたら、いつの間にかなんとかならなくなって…!(笑)
そこで、フリーランスの仕事と兼業できる安定した仕事を探していた時にMaclogicに出会いました。
ー入社前の思い出はありますか?
これはいつも飲みの席で言われるのですが、面接時にこんな感じの見た目なので、丁度その時商談が入っていた取引相手のお坊さんに間違えられたのは思い出です(笑)
一次面接なのに、会社に入るやいなや、役員の方2名がいらっしゃって、そこで履歴書を渡したらすっごく不思議そうな顔をしていたので変だなと思っていたら…
商談に来たお坊さんだと間違えられていたらしいです(笑)
ーすごいタイミングだったんですね。(笑)実際にMacloicに入社して、ダブルワーク以外に感じた魅力はありますか?
風通しの良さですね。
Maclogicって平均年齢が30歳と若くて、自分は他の社員に比べると結構年齢差があるんですよね。なんですけど、ある程度気を使ってもらいつつも、必要以上に壁を作られてコミュニケーションが取りづらい、ということもなく、すごく仕事がしやすい環境です。お昼休憩には一緒にランチに行ったり、休みの日もゴルフやBBQを一緒にしたりと、本当に仲がいいですね。
ー現在のお仕事について教えてください。
元々はコーダーと店舗運営のディレクターとしての採用でしたが、今は全体マネジメントとディレクション、自社HPの構築や自社広報の写真撮影なども手がけています。
【デザインはビジネスの手段でしかない】
ーWeb制作チームの部長を務め、デザイナーとして長く活躍してるサムさんにお聞きしたいのですが、サムさんにとってデザインとはどういうものでしょうか?
自分の中でデザインは、ビジネスを行う上でのひとつの手段に他ならないと思っています。
情報を目的に沿って適切に伝えるのがデザインの役割で、デザイナーに求められることだと思います。
例えば、 yahooのトップページではそんなに大層なクリエイティブを求められるかと言ったら、違うじゃないですか。
あそこってお客さんが情報を得に来る場所なので、おしゃれだったりハイセンスっていう要素は正直全く必要ないです。
じゃあ何が必要かって言ったら一目でどんな情報があるのか、検索のしやすさ、それくらいで、基本的には「情報閲覧のしやすさ」なんですよね。
ーなるほど。顧客目線に立って、デザイナーに求められていることは何かを考え、形にすることが大切なのですね。
そうですね。「目的」から逆算するのは重要です。
先ほどの例とは逆に、ブランドのコーポレートサイトの構築だったら、ブランドイメージを伝えなくてはいけないので、よりクリエイティブさが要求されます。
なので、 目的に沿って、情報をいかに上手く伝えるかっていうところは、デザイナーにとって一番もとめられてるところだと思いますよ。
【デザインはロジカルに】
ーありがとうございます。次に、仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
先ほどの話と重複しますが、「目的を理解して制作しているか」ですね。
自分、デザインする時は基本ロジカルシンキングなんですよ。
何のためにやってるのかっていうのをもうどんどん繰り下げてやってます。
目的は何なのか、掘り下げて掘り下げて、そこで初めてデザインってできるんじゃないかと思ってます。
部下にはいつも「何のために今この制作が発生しているか」を問うようにしています。
制作発注の意図を理解しないと、効果的なデザインはできないと思っているので。
何を伝えたいのか、そのデザインで伝わっているのかは特に重視して見ています。
ーなるほど。デザインのお仕事で大変だと感じる時を教えてください。
これは全デザイナーさんが共感できることかと思うんですが…
「まかせる!」
といわれるときですね(笑)経験上、事故が起きる可能性すごいですよ(笑)
なのでそういう時は、ヒアリングを本当にしっかりするようにしています。
ですが、出てこないときは出てこないので…
まずは何かアウトプットして、そこからフィードバックをもらうようにしています。
【デザインに真剣に向き合うと本質が見えてくる】
ーありがとうございます。それでは、これからMaclogicの事業が拡大していく中で、どのようなメンバーと働きたいか、教えていただきたいです。
今は女性が多いので、いじりがいのある男性が入って欲しいです!
というのは半分冗談で(笑)
真面目に話すと…
デザインだけの特化型ではなくて、コーディングの知識が多少はあるといいなと思います。
というのも、最近はデザインの段階で動的要素まで表現できるようになっていて、
その動的要素を表現するには、その「仕組み」=コーディングの部分を理解していることが結構重要になってくるんですよね。そんなに詳しく知っている必要はないですが、仕組みを理解しているとデザイナーとしての幅が広がってきます。
実際に数年前は、デザイナーとコーダーの職域が分かれてましたが、現在はコーダーとしての役割も求める企業が多くなってきてますね。
ー最後にデザイナー志望の未来のMaclogicメンバーにメッセージをお願いします!
デザインって、さっき言ったとおり、あくまでビジネスの手段でしかないと思っているんですね。
そんな中、専門学校でデザインを学んだ人たちやデザイナー志望と言われる方の中で「これからどんどん、お洒落・ハイセンスな制作をやっていきたい!」って夢みる人たちが、いざデザインの現場に入ると 「ビジネスの手段」ですってなった時に、理想と現実のギャップに結構打ちのめされちゃう事が多くあるんです。
自分の周りにも多かったです。
でも、良くも悪くも 「デザイン」にちゃんと向き合ってくると、本当の意味でのデザインの面白さというのが見えてくるんじゃないかなと思ってるんです。
芸術って、個人プレイで基本は自己満足の世界でしょ!もちろん認められたら凄い評価を得れるんですが、その評価を得れる人は一握りですよね。
ただ、デザインは少なからず目的があり、ゴールがあります。
そこに辿りつけたら一定の評価を得る事はできますよね。
そういった意味でも芸術とデザインは似て非なるところがりますね。
業務領域においても「ビジネスの手段」と言った通り、デザインは一人では完成しません。
ゴール(目的)を達成するために、様々な職域の人と連携をとりながら業務を行っていきます。様々な人と協力してゴール(目的)を達成した時の達成感などは違ったものがあると感じています。
現在デザインに取組まれてる方、これから始めれる方
ぜひ、デザインというものに向き合ってみてください!