「会社のお金を増やす 攻める経理」を出版いたしました。
私が考えている会計プロフェッショナルとしての一つの在り方を、Wantedlyのフィードにて、3回シリーズでお知らせします。
会計業界の現状
現在、会計事務所業界は難しい時代に入りつつあります。企業がどんどん減りパイの奪い合いになっているという話ではありません。テクノロジーの発展により会計事務所がこれまで売りにしてきたスキルの多くが「人間がやらなくてもいいもの」になりつつあります。AIの発展、RPAの技術、クラウド化による自動化が進み、将来なくなる仕事ランキングに会計関連が上がらない事はありません。これは遠い未来の話、または日本のような国には関係ない話なのでしょうか?
エストニアの事例
私は昨年エストニアに視察に行って現状を見てきました。実はお隣の韓国でも似たような状態です。
そこでは既に決算から税務申告まで半自動化されていて、「誰もが」「簡単に」「半自動で」作れる世界になっています。残念ながら両国では会計事務所の地位はとても低いです。「面倒な雑用を易くやってくれる所」くらいの扱いです。
日本では
一方日本の現状は、会計事務所は中小企業の経営者の相談相手ランキングでダントツのトップです。会社の数字を包み隠さず把握していて、経営者と月に一度あう、そういうポジションが相談ランキングトップの地位を作っています。
私達、会計に携わる人は、現在の信頼関係を大切にして、経営者の期待にしっかり答えて、仮に数字づくりが自動化されたとしても様々な相談を受ける立場にならなければならないと私は考えています。そのための最初の一歩として「攻める経理」が役に立つと考えています