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ゼロから作る楽しさとモダンな仕事。ヤフーとエムスリーは違うからこそ成長できると思った

こんにちは、人事の友永です。今回は2020年12月にプロダクトデザイナーとしてエムスリーに入社した金綱 優弥さんをご紹介します。

もともと大手web企業であるヤフー株式会社で「ヤフオク!」のプロダクトを担当していた金綱さん。なぜ前職からエムスリーに入社しようと思ったのか、デザイナーを志したきっかけや前職との違いについてもお聞きしました。

―― こんにちは!今日はよろしくお願いいたします。

金綱:よろしくお願いします。

―― まずは、自己紹介をしていただいてよろしいですか?

金綱:2020年に入社し、今はプロダクトデザイナーとして、クリニックの業務をトータルでサポートする「デジスマ診療」をメインに、全般的なデザインの仕事をしています。



―― デザイナーになったきっかけは何だったんですか?

金綱:直接的なきっかけは、電車の中などにある広告を見て「誰が作ったんだろう」と気になったことですね。

もともと音楽が好きなのですが、特にPerfumeが好きなこともあって、本当は打楽器奏者になりたかったんです。でも打楽器奏者になるって、現実的じゃないですよね。だから、別の道を考えないといけなかった。高校で進路を決めることになったとき、ふと通学中の電車で見た広告を「誰が作ってるんだろう」って気になって、そこでデザイナーという仕事を知ったんです。

―― もともと絵を描くのが好きだったとか、そういうわけではないんですね。

金綱:絵とかは全く描かなかったですね。ただ僕、パソコンが好きだったんですよ。祖父がハードウェア関連の仕事をしていて、その関係で子供のころからパソコンに触れてたんです。小学校のときに友人の家でパソコンゲームを覚えて、そこからパソコンにのめり込みました。高校も情報理数科に進んで、パソコン組み立てたり、秋葉原にパーツ買いに行ったりして。

デザインだったら、絵を描けなくてもパソコンが使えればできる。好きなパソコンで食べていけたら幸せだなと思って、デザイナーを志しました。

―― それで美術系の大学に進んだのですか?

金綱:そうです。最初は音大志望でしたが、多摩美術大学情報デザイン学科に入学しました。でも入ったら入ったで刺激がたくさんあって、やりたいことが変わっていったんですよね

―― やりたいことが変わっていく、というのは具体的にどんなことがありましたか?

金綱:最初は広告をやりたいと思って大学に入ったんですよ。でも在学中はちょうどスマホアプリがすごく盛り上がっている時期だったんです。ニュースアプリから個人が作っている名前のないアプリ、ゲームアプリまで山ほど。僕の周囲にもたくさんアプリの開発者がいました。

「自分の作る広告で、誰かに影響を与えたい」と考えていたんですけど、アプリってすぐに人の生活を豊かで便利にしますよね。もちろん、広告も人に影響を与えるものなんですけど、アプリの方がより直接的でスピードも速い。ちょうどUI/UXという言葉ができて、目指す方向がそちらになっていったんです。

―― なるほど。金綱さんはエムスリーに入社する前は、ヤフーで働いていらっしゃいましたけど、ヤフーに就職したきっかけは何だったんですか?

金綱:きっかけはインターンですね。当時、UI/UXを現場にいるデザイナーから学びたくて、頻繁にインターンに行ってたんですよ。その中のひとつがヤフーでした。

ヤフーは大きい会社なので、その分影響力も大きい。「自分の作ったもので誰かに影響を与える」という想いを、1番実現できる会社だと思ったんです。

―― ヤフーではどのような仕事をしていたんですか?

金綱:ヤフオクのプロダクトを担当していました。具体的には、UI変更、新規機能の追加、機能改善、キャンペーンのバナーやLPの作成、これからの売買や海外の状況についての調査など……幅広い仕事をしていましたね。

―― 転職を意識し始めたきっかけは?

金綱:社会人3年目くらいから漠然と転職は考えていたんですが、大きなきっかけは新型コロナウイルスの流行です。僕はヤフーの「人が多くて、色んな人と直接話して学べる」という環境が好きだったんですけど、コロナの流行でその機会がぐんと減りました。

ただその代わり、目の前の仕事にじっくり向き合う機会ができたんです。そのときに「ヤフオク、ヤフー以外にも色んな仕事がある」と考えるようになりました。

―― 転職活動はどのようにしていたんですか?

金綱:転職活動ってほど、活動はしていなかったんです。友達から仕事を紹介されて、良いなと思ったものは直接話を聞きに行くという感じ。特に期間を決めていたわけでもなかったので、タイミングさえあえば、いつ転職しても良いかなくらいの気持ちでゆっくりやっていました。

―― エムスリーを知ったきっかけは?

金綱:友人からの紹介です。当時、男4人でルームシェアをしていたんですが、その中にリクルートに勤務している友人がいて、彼から「エムスリーがデザイナーを募集している」と聞きました。全く知らない会社だったのでネットで調べたら、山崎さんとか古結さんの記事が出てきた。時価総額も伸びていて、とても面白そうな会社だと思ったので、1回話を聞いてみたいと思ったんです。

―― 面談で話してみていかがでした?

金綱:正直、初回面談でデザイナーの働き方の詳細までは見えませんでした。ただ、ゴリゴリのプロダクト開発をしている、スタートアップみたいなスピード感の会社という印象が残りましたね。

―― 入社の決め手は何だったんですか?

金綱:自分が成長できそうだと思ったことです。ヤフーでの仕事は、すでにあるものに改良を加えていくものだったので、いわば70%~80%のものを100%にする仕事でした。でもエムスリーは、ゼロから作るという全く真逆の仕事です。これまでに経験したことのない仕事をすることはとても面白いし、自分が成長できると思いました。

またエムスリーは、プロダクトで成功している会社でもあります。その勝ち方を学びたいとも思いました。

―― では、今の業務を簡単に教えていただけますか?

金綱:メインで行っているのは「デジスマ診療」です。これまでのクリニックでは、予約、受付、問診、会計はそれぞれ別のプロダクトを使用していることが多かったのですが、デジスマ診療はクリニックのすべての業務に関わるプロダクトをオールインワンで提供します。

―― 金綱さんは開発の中で、どのような役割を担っているのでしょうか?

金綱:役割はプロダクトデザイナーです。コンセプトの考案、ペルソナ設定、ロゴ作成、LP、広告、POP作成、アプリ、WEBサイトなど、プロダクトに関わるデザイン全般を担っています。




―― 先ほど前職のお話をお聞きしましたが、前職と今の仕事はどう違いますか?

金綱:もう、すべてが違いますね。以前は大企業、かつサービスが大きいこともあって、仕事は基本的に分業でした。機能をデザインする人、ページをデザインする人、広告をデザインする人……このほかAndroidとiOSもそれぞれ担当がいました。今はすべてを自分でやらなければならないので、以前とは全く違う仕事をしている感覚です。

―― 今の働き方と分業のデザイナーだったときで、意識の違いなどはありますか?

金綱:最初のころは時間配分や工数の割き方を意識していました。前職と違って「自分が止まれば全部止まる」という状況なので、とにかく前に進めることを重視しています。なるべく無駄を省いて、リリースに間に合わせるにはどう進めるべきかを考える。とてもアジャイル的ですね。

―― そうなんですね。エムスリーのプロダクトは医療なので、必要以上に硬いんじゃないか、デザイナーの自由度が低いんじゃないかって気にされる方が多いんです。金綱さんが感じる医療業界特有のことってありますか?

金綱:僕はあまり感じないですね。そもそも特有ってどの業界にもあるもので、医療だから特別難しいとは感じません。僕も医療業界の経験は全くありませんが、新鮮な状態でお医者さんや患者さんに対応できるので、かえって良いのではないかと思っています。

コンシューマー向けの常識が通用しないのは、もちろんあります。でもどんな業界でも、現場から感じ取ったものやリサーチしたものを反映できるのが、デザインの面白いところですよね。

―― スピード感とかユーザーとの距離はどうですか?

金綱:開発スピードは速いですね。ウォーターフォールで時間がかかるというのもありません。基本的にエムスリーが開発環境を整えてくれるので、仕事はとてもスムーズです。現場を見たいと思えばすぐにアポが取れますし、分からないことはすぐに聞けるし、ユーザーへのアンケートも取りやすいです。

レガシーさは全くないですね。むしろ僕のチームはモダンだと思いますよ。

―― 本当に前職とは全く違うんですね。

金綱:会社の違いというよりは、チームの違い、プロダクトに関わる人数の違いなのかもしれません。ヤフーのときは大きいサービスにいましたけど、今は少人数だからこそ、スピードの違いを感じるのかもしれないです。

―― そのような初めての環境を、どのようにして乗り越えたんですか?

金綱:もう慣れしかないという気持ちですね。でも周囲の人たちが助けてくれるので、割と平気です。PdMの山崎さんがアドバイスをくれますし、同期デザイナーなどの距離が近い人たちも、分からないことがあれば気軽に聞けます。そういう周囲のサポートがあって乗り越えたという感じですね。

―― 先ほど「自分の作るもので誰かに影響を与えたい」と仰っていましたが、仕事をしていてそれを感じる瞬間はありますか?

金綱:あります。フィードバックのためにクリニックに足を運ぶと、驚いてくれる患者さんがたくさんいるんです。簡単だったとか、どこでも使えるようになったら良いのにとか、良い感想をたくさんもらいます。そうしたときに「自分はクリニックで不便と感じていることを改善できている。誰かに影響を与えている」と感じます。

―― エムスリーに入社してからの良いギャップがあれば教えてください。

金綱:思っていたよりもモダンなことです。エンジニアがモダンな開発環境を作っているので、デザイナーもそれに合わせてモダンな開発環境で働けているなと。「エムスリーだからこうしなければ」という縛りも特にないですし、割と自由に仕事ができます。

―― ありがとうございます。逆に悪いギャップは?

金綱:難しいな(笑)強いて言うなら、任される責任と仕事の範囲が広いことでしょうか。それに付随する忙しさも。

―― どんなデザイナーがエムスリーに向いていると思いますか?

金綱:「ユーザーの課題を解決したい人」が向いていると思います。デザインの本質って、最終的にはユーザーの課題を解決することです。「カッコいい・オシャレな広告を作る」はあくまで手段。デザインにこだわらず、ゴールの実現に向けて何でも動ける人はエムスリーに向いているデザイナーだと思います。

エムスリーは、プロダクト開発が好きな人には良い仕事があります。何でもできるし、楽しく自由に動けます。自分は、エムスリーに入社してとても良かったと思います。影響を受けやすくてミーハーな理由からデザイナーを選んだ自分でしたが、今では「なるべくしてなった」と、良いことに思えますね。



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金綱 優弥(プロダクトデザイナー)

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。ヤフー株式会社の「ヤフオク!」にてUI/UXデザイン、プロモーション、プロジェクトマネジメント、市場リサーチなど、幅広くデザインに関わる。 2020年エムスリー入社。プロダクトデザイナーとして、主に新規プロダクトの立ち上げを担当。UI/UXデザインを中心に、事業の成長に必要なミッションを幅広く担当している。

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