千葉大学 大学院 デザインコースの修士2年生の杉山倖清(こうせい)さん。企業の「インナーブランディング」を主題として研究に励む傍ら、学外では多様なアルバイトやインターンを経験。
そして2024年11月からLumosでインターンを開始。学生生活最後の1年で、「エージェントハブ(Lumosが提供するプロダクト)」のデザイナーに挑戦することを決断しました。現在は週3日ほど勤務をしています。
今回はそんな杉山さんの学生生活と、Lumosでのリアルな仕事経験についてお話を聞きました。
家業で目の当たりにした課題をきっかけに、インナーブランディングを研究
ーーまずは、杉山さんの大学院での研究内容について聞かせてください。そもそも「インナーブランディング」とは?
「インナーブランディング」とは、文字通り「外向けのブランディング」の対になる考え方です。主に、企業が社内のメンバーに向けて、自社の持つ価値や強みの理解・愛着を高めてもらうための取り組みを指します。
メンバーひとりひとりがその想いに共感して動けるようになることで、結果として社外への価値創出にもつながっていきます。
ーー「インナーブランディング」を研究主題とした背景は?
私は静岡県出身で、実家が農家でお米を作っています。家業を始めとする農業の現状を見ていると、徐々に衰退に向かっている点に課題感を感じていました。
世代を越えて継承される農業のような仕事では、家族や地域のつながりが大きな強みになります。組織がその「つながりの強さ」を育むにはどうすればよいのか。この問いを考える中で、「インナーブランディング」という概念に出会い、興味を持ちました。
自分のスキルがどこまで通用するのかを知るために、Lumosへ
ーーLumosに入る前の、学外での経験についても聞かせてください。まずはどのようなアルバイトをしていたんですか?
興味の赴くままに、たくさんのアルバイトを経験しました。家庭教師・居酒屋・ピザ屋の配達などなど。長期インターンでは、ドラマの制作会社で宣伝などのデザイン担当や動画編集なども経験しました。
ーーいろんな経験をされていますね!そこからLumosに出会ったきっかけは?
大学院の同級生だった、澤田さん(※1)からの紹介がきっかけでした。決め手となったのは、就職先が決まり入社まで1年ほど時間がある中で、新しいチャレンジをしてみたいと思ったことです。
過去のデザイン関連のアルバイトやインターン経験では、自分自身の中で完結するものしか作ってきていませんでした。
一方Lumosでは、「エージェントハブ」というプロダクトがあり、その先にユーザーがいます。デザインの先にユーザーがいるという状況で、自分のスキルが通用するのか?というのを試したくて、入社を決めました。
(※1)Lumosにインターン第1号で入社した澤田さんのインタビュー記事はこちら
https://www.wantedly.com/companies/lumos/post_articles/992214
年齢がそう離れていないリーダー像に刺激を受け、日々主体的な姿勢を意識しながら働く
ーー最初のLumosの印象はいかがでしたか?
岩渕さんに初めてお会いしたときは、「若い!」という印象を抱きました。自身とそこまで年齢が変わらない方々が、ミッションを持って会社を率いる姿を目の当たりにし、驚きと刺激を受けました。
ーー働いてみての、岩渕さんへの印象はいかがですか?
岩渕さんから伝わってくるスタンスの一つに「学生に力をつけてほしい」という想いがあります。それもあって、主体的に「こういうことがしたい」と伝えると、それに近い業務を任せてもらうことができ、とてもありがたい経験ができています。
与えられる業務ももちろんありますが、ここでも主体的に動くことを大切にしています。ただこなすのではなく、自分自身も一歩引いてその先にある課題を深堀りし、改善点が見つかれば勇気を持って伝えてみることなどを意識しています。
ーー岩渕さんとは、プライベートでも交流があると聞きました!
そうなんです。もともと自身の性格としては、年上の方に対して礼儀正しく行きすぎてしまうタイプ。
なかなか親しい関係性になれないことが多かったのですが、半年働いて、岩渕さんには自分の思ったことを素直に言える感覚があります。プライベートで誘っていただくこともあり、シンプルに一緒に居ることがすごく楽しい。会社を率いる社長でありつつ兄貴分のような存在です。
弱みでもあった「完璧主義」を乗り越え、顧客に価値を届ける
ーーそれでは、Lumosで担当している具体的な業務について教えて下さい。
主要プロダクトである「エージェントハブ」のUI改善や機能追加を担当しています。また、お客様に製品を紹介する際の提案資料や、Lumos Tech(個別開発伴走支援)の営業資料作成などにも関わっています。
ーー実践的な業務に関わっているんですね。過去のアルバイト経験などで得たスキルが、そのまま活かせているんですか?
元々のスキル半分、新しいスキル半分、という感じです。Lumos入社前は、表層のデザインのみが作れればよかったところから、”システムに沿ったデザインを作らなければならない”という経験にシフトしました。後者については、実践を通して先輩のデザイナーに教えてもらいながら新たに学んでいるところです。
ーーここまでのLumosの経験を通して、得られたことはありますか?
まだまだ乗り越えられたわけではないのですが、自身の課題の一つに「完璧主義なところ」があります。何かと、未完成のまま提出するのが苦手で、細かいところにこだわりすぎて時間をかけてしまうことが多かったです。
しかし、進み過ぎた状態で提出して、「期待していたものと違った・認識が異なっていた」となると、自身のこだわりも無駄になってしまう。なので、Lumosでは意識して未完成の状態で出す、ということを実践しています。Lumosの先輩方は、オフィスに出社して勤務されているので、リアルでコミュニケーションが取れ、物理的にも心理的にも近い距離でサポートをしてくださる点もすごくありがたいです。
このやり方を意識し始めてから、結果的にアウトプットを出すスピード感も向上したと感じています。
今後は後輩へのバトンパスをしながら、自身の進路へ
ーーそれでは、杉山さんの今後について、現在思い描いているものがあれば教えて下さい。
来年4月から就職で別の企業にいくことになるので、それまでの期間でLumosでできることを最大限やりたいと思っています。
特に、今取り組んでいるエージェントハブのデザインについては、後輩のインターン生が2人いるので、彼らにうまくバトンをつなぎながら卒業できるようにしたいです。
ーー最後に、今後Lumosでのインターンに挑戦したいと感じている方に向けて、メッセージをお願いします。
Lumosは主体的に取り組む姿勢さえあれば、自分の伸ばしたい領域にチャレンジさせてもらえます。また、学生インターンは、学業とどううまく両立していけばよいのか?という点で、課題を感じている方も多いのではないかと思います。その点では、本業である学業になるべくフィットするように、シフトや業務内容も調整してくださることが多く、とてもありがたい環境です。
トライしたいことがあるけど、なかなか一歩を踏み出せない、という方の背中を押してくれる会社・メンバーだと思うので、そんな想いを抱えている方にぜひおすすめしたいです。