ー こんにちは、採用担当の渡辺です。エルピクセルは創業当初から、「研究から、ワクワクを。」を掲げています。
今回は、エルピクセルに在籍しながら、ライフサイエンス分野の研究者として活躍している画像解析エンジニアである菅原さんと、製薬会社の研究員としてキャリアをスタートし、現在はビジネスサイドで事業開発をリードする加藤さんのお二人に話を聞きたいと思います。
ー 本日はよろしくお願いします。まずは、お二人の自己紹介をお願いします。
(加藤)
加藤です。エルピクセルでは、サイエンスビジネス事業本部の責任者として、製薬企業や医療機器企業と協力しながら、AIによる画像解析技術を活用した事業開発に携わっています。
私は、修士課程で分子生物学を学んだ後に、製薬会社で研究職に従事しました。そこで大学との共同研究プロジェクトに携わり、社外の方々と新しい価値を創造していく魅力に触れ、研究職から事業開発への転身を決意しました。その後、医療IT会社で薬剤のマーケティング支援の経験を積み、エルピクセルに入社しました。
(菅原)
菅原です。エルピクセルでは、研究開発本部でサイエンスグループに所属し、エンジニアとして活動しています。大学院では、イメージング技術を用いた生物物理学研究に従事し、その過程で画像解析の技術も習得しました。現在は理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター発生動態研究チームにて研究員を兼務し、AIエンジニアと研究者としてのキャリアを並行して進めています。
ー 菅原さんは去年までフランスで研究しながら、リモートで働いていましたね。
(菅原)
そうですね、今は日本におり、時々学会で海外へ行っています。
ー エルピクセルに入社したきっかけを教えてください。
(加藤)
エルピクセルへの入社は、高校のサッカー部の先輩から誘われたことがきっかけでした。その先輩から製薬会社の研究に関する相談を受け、話を進める中でエルピクセルの事業内容に魅力を感じました。自分の研究領域と直接関連するテクノロジーを活用し、ライフサイエンス領域で新たな価値を想像できる環境だと感じ、入社を決めました。
(菅原)
エルピクセル創業から1年ほどの2015年から関わっています。当時、メンバーは5、6人でした。自分の研究室で画像解析の勉強会を開きたいと思い、その分野で活動する企業を探していたところ、エルピクセルと出会いました。当時は、東京大学のアントレプレナープラザにオフィスがあって、といっても部屋の一角にデスクが一つ割り振られている程度だったのですが、エルピクセルにちょくちょく遊びに行き、創業メンバーと対話を重ねるうちに自然と入社をしていました。
決め手は、自分が研究で活用していた生物画像解析の分野において、アカデミアで新しいことを色々やっていく以外にも、ビジネスで生物画像解析に携わることで社会に貢献できるのではないかと感じたところです。
ーお二人から見て、サイエンス事業のやりがいはどこにありますか?
(加藤)
事業開発の醍醐味は、様々な企業とコラボレーションをすることで、エルピクセルの画像解析技術をレバレッジをかけて展開し、ライフサイエンス業界へ幅広い貢献ができるところです。
製薬企業、医師、大学教授といった医療に携わる多様なステークホルダーの橋渡しとして、密接に連携をしながら、具体的な価値を提供できる点にもやりがいを感じます。
それと、プロジェクトを獲得した時は、チームの働きに信頼を置けると評価をして頂いたな、と強く感じる瞬間なので嬉しいです。
ー元研究していた身として加藤さんの研究者魂に火がつくことはありますか?
(加藤)
プロジェクトでは製薬企業の研究者の方々と関わることが多いので、どういう研究をしていて、どういうところでエルピクセルの画像解析技術を欲してるのか、などを知れるのは、純粋にサイエンス分野に対する自分の興味関心をそそられます。
製薬企業にとって、研究の幅の広さや、期間が長いプロセスの中でどういう位置付けで、どのような制約があるのかといったことを理解して、顧客とのコミュニケーションをうまくとった時も、自分のバックグラウンドを活かせており楽しくなります。
(菅原)
私は最終的に顧客が満足できる形でソフトウェアやアプリケーションを提供できた時にやりがいを感じます。あとは、既存の手法だとうまく行かない場合に、自分たちの技術を用いて工夫してできるようになったといった課題解決プロセス自体もモチベーションになります。
国立成育医療研究センター様との小児白血病の診断支援システムのアルゴリズムを開発したり、第一三共様と提携をし、社内の画像AI解析の活用に関わる課題解決に包括的に取り組むプロジェクトなど、様々なプロジェクトを通じて、自分たちの専門知識やスキルが顧客への価値提供につながっていると感じられます。
ーアカデミアとビジネスの違いからキャッチアップが必要だったことはありますか?
(菅原)
アカデミアでは、新しい発見に重点を置く一方で、ビジネスでは顧客の成功がゴールになります。また、エルピクセルに入社後は複数のプロジェクトを同時並行で扱う機会が増えました。一つの課題に集中する代わりに、さまざまなプロジェクトをバランスよく並行して進めるスキルが求められるようになりましたが、そういった部分は実際に手を動かしながら学んでいきました。
ー ありがとうございます。事業ではお互いどのように協力していますか?
(加藤)
プロジェクト獲得から管理までを事業開発チームが担当し、開発はエンジニアが担います。とはいえ、プロジェクト獲得段階からエンジニアの皆さんに商談に入ってもらうようにしています。そうすることで、事前にエンジニアが顧客のニーズを踏まえて開発方針を考えることができるため、深い技術訴求まで踏み込んだ効果的な提案が可能になります。
(菅原)
私自身も商談に参加をすることで刺激を受けますし、エンジニアが早くから入ることで技術的なフィードバックをもとに提案内容を磨いていく上で非常に重要な役割を果たしていると思っています。
エンジニアの多くはプロジェクト獲得のための商談は得意ではないので、様々な角度から顧客課題と私たちの技術を捉え、プロジェクトを獲得をしてくれる事業開発のメンバーは日々すごいなと思っています。
事業開発とエンジニアが協力して、私たちの技術を顧客の事業課題の解決と結びつけ、案件獲得に繋げられている点はエルピクセルの強みではないかと思います。
(加藤)
そうですね。エンジニアチームが持つ、高度なライフサイエンス知識と画像解析スキルはエルピクセルの強みであり、これを活かすことで多くの案件を獲得できています。
また、技術を事業にさらに活用するために、私たちはエンジニアと顧客との間の橋渡し役の役割に力を入れています。
エルピクセルのエンジニアは常に最新の研究情報や技術を取り入れてくれているので、その事業への価値を顧客に伝えていく。一方で、顧客は最新の技術よりも実際の課題解決が可能な技術を求めていますので、これを理解し、社内で共有する。といった活動を推進する体制を強化しています。
昨年から菅原さんがワーキンググループを立ち上げてくださり、エンジニアと事業開発が協力し、サイエンス事業の成長戦略を話し合っています。「技術的な訴求」をテーマに、今後も協力体制を強めていきたいと考えています。
ー エルピクセルで働く意義を教えてください。
(菅原)
エルピクセルが掲げる「研究から、ワクワクを。」は、私が入社した当初から一貫して変わらず、研究者が活躍できる第三の場所として存在し続けています。アカデミアは、非常に競争率が高い世界なのでキャリア形成をしていく上で大変な思いをされている方は結構いらっしゃると感じています。逆に、アカデミアから完全に離れて民間に就職してしまう方もおり、ゼロイチの選択が科学分野へ与える損失は大きいと思っています。
そのため、エルピクセルがアカデミアとビジネスの両方に軸足を置いたキャリア形成ができる選択肢を提示していることは非常に意味があります。
そういったエルピクセルだからこそ価値を提供できるようなプロジェクトも多くあり、社会的意義も非常に高いと思っています。
(加藤)
エルピクセルはAIを使った画像解析技術を駆使し、現在2つの事業を展開しており、サイエンスビジネス本部では、製薬企業の創薬研究を支援し、世に薬を生み出すためのきっかけになるような技術を提供し、EIRLビジネス本部では、AI画像診断支援ソフトウェアを提供し、医師の診断を支援するサービスを提供しています。
それぞれの事業によって患者さんの診断と治療の質を向上させていくことで、ライフサイエンス業界における課題解決を横断的に実施していることは非常に意義があります。
ライフサイエンス領域の様々な顧客と関わり、それぞれで出てくる成果を色々な形で社会に還元できていることは、エルピクセルならではの社会への価値提供のアプローチであり、これからも社会に様々なインパクトを与える事業を育てていく可能性を持っていると考えています。
ー 最後にエルピクセルに興味を持って頂いた方へ一言お願いします。
(菅原)
エルピクセルでは、様々な技術と知識を活用しながら、多様なプロジェクトに取り組むことができます。この環境は、技術革新に情熱を持つ方々にとって、刺激的な研究開発の場です。また、アカデミア出身でビジネスに興味がある研究者にとっては、多くのロールモデルと共に成長できる理想的な環境です。興味をお持ちの方は、ぜひ当社にご応募ください。
(加藤)
エルピクセルでは、ライフサイエンスと画像解析の知識がある方にはそれを活かせる環境ですが、それだけが全てではありません。様々なバックグラウンドを持つ方々が、製薬企業やエンジニアと協力して、新たな事業価値を創造しています。
また、家庭を持つメンバーも含め、多様な人材が活躍しているため、どのライフステージにある方もフィットする環境を提供できます。興味を持たれた方は、気軽に私たちとお話しをしてみることから始めてみてください。ご応募お待ちしています。
ー 最後までインタビューを読んで頂きありがとうございました。個人的には、「研究から、ワクワクを。」は、入社当時から気に入っている言葉なので、研究に関わるメンバーが協力して事業を作っていく様子を伺えて非常に満足でした。
なお、今回インタビューをした二名は共にエルピクセルnoteに記事も書いておりますので、そちらも合わせてご覧頂けると嬉しいです。
<note記事>
エルピクセルが進める製薬企業との協業と共創(加藤さん)
画像解析AI開発におけるアノテーションツール(菅原さん)
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