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【イベントレポート】【LPIXEL×CADDi】Kaggle Masterとマネージャーが語るAI製品化の舞台裏

皆様、こんにちは。エルピクセル広報です。

3月15日にキャディとの合同イベント「【LPIXEL×CADDi】Kaggle Masterとマネージャーが語るAI製品化の舞台裏」を開催しましたので、レポートを公開します。

イベントについて

今回は、AI製品化をテーマに、AIを製品として市場にリリースしているキャディ、エルピクセルのKaggle MasterおよびマネージャーがAI製品化の舞台裏を語りました。

AI開発経験を持つエンジニアが増えている一方で、実務として取り組んだことがない方々も少なからずいらっしゃいます。そのため、現場のエンジニア、マネージャーがそれぞれの立場から語ることで、具体的なAI製品化のイメージがつきやすくなるのではないかということで開催に至りました。


また、開発者の立場から所感をまとめたレポートは、本イベントの発起人でもある、キャディのML/MLOpsチームのグループリーダ 稲葉さんが書かれました。ぜひそちらもご覧ください。

▼イベント詳細:【LPIXEL×CADDi】Kaggle Masterとマネージャーが語るAI製品化の舞台裏

▼キャディ社のレポート:【LPIXEL×CADDi】Kaggle Masterとマネージャーが語るAI製品化の舞台裏【イベントレポート】

各パートについて

【CADDi】実例で示すKaggleコンペと開発実務の差

キャディ株式会社 機械学習エンジニア 押条祐哉さん  

資料:20240315_LPIXEL×CADDi_kaerururu | ドクセル


まず、キャディの機械学習エンジニア 押条祐哉さんの発表です。趣味はKaggleと釣りとのことで、コンペにもよく参加されているそうです。

今回は、図面ドメインにおける機械学習モデル開発に焦点を当て、Kaggleコンペティションでの経験が実務にどのように役立つか、また、キャディでの具体的な機械学習モデルの開発流れを例に挙げて説明されていました。特に、データセットの作成、モデリング、評価、推論コードの作成、運用について詳細に触れており、実務での課題とKaggleでの学びがどのように活かされるか述べていました。ちなみに、Kaggleでアノテーションのやり方は身につかないが、コンペにたくさん出ることで勘所をつかむことができるとのこと。




【LPIXEL】実例で示すKaggleコンペと開発実務の差 

エルピクセル株式会社 シニアエンジニア 髙木 優介  

資料: LPIXEL_CADDi_イベント資料 - Speaker Deck


続いては、エルピクセルのシニアエンジニアの髙木です。研究開発本部でAI画像診断支援技術のアルゴリズム開発等を行っています。最近まで、Software Designで「画像解析AIの作り方」を連載していたKagglerです。

今回は、Kaggleコンペとエルピクセルでの開発実務の差について語りました。主な違いは、プロジェクト企画、データセットやアノテーションの自由度、製品化の制約に関連しており、最終的には、Kaggleで学んだモデル構築技術が医療AIなどの特定の領域で価値を提供できる一方で、実際の製品開発では周辺の環境や制約も考慮する必要があることを述べていました。また、医療AIの製品開発とKaggleに取り組む流れは似ており、どちらも機械学習モデルを構築し、性能向上のためのアイデアを常に試行錯誤しているとのこと。




【CADDi】CADDi AI Labの進化 R&Dから実用プロダクトへの旅路 

キャディ株式会社 Engineering Manager 今井武晃さん  

資料: ML組織のこれまでとこれから


続いては、キャディの Engineering Manager 今井武晃さんです。「技術で文化を創る」をテーマに製造業×DXに携わっておられます。

今回は、R&Dからプロダクト中心の組織への進化、図面データ活用クラウド「Drawer」の立ち上げ、図面解析や3D解析の技術開発などの重要なマイルストーンを紹介されていました。また、エンジニアリングとプロダクトマネジメントの役割を重視し、今後は図面を超えて様々なデータを活用し、モデルの価値を高める方向に進むことが強調されていました。基盤やフィードバックサイクルを作り、プロダクト挑戦の機会を増やしていきたいとのこと。




【LPIXEL】製品化を実現し続ける医療AIアルゴリズム開発のプロセス

発表者: エルピクセル株式会社 Engineering Manager 竹内 広一

資料: 製品化を実現し続ける医療AIアルゴリズム開発のプロセス | ドクセル



最後は、エルピクセルのEngineering Manager 竹内です。子育てと業務を両立させつつ、社内のボードゲーム部に所属し、月1でボドゲを楽しんでおります。(参考:【メンバーインタビュー】エンジニアのチームリーダーってどんな人たち?

今回は、医療AIを製品化するための開発プロセスについて紹介しました。法規制や市場、ユーザーの要求の下で開発からリリースサイクルの課題を克服することに重点を置いているとのこと。技術的に優れているだけでは製品化できないので、製品価値の明確化や法規制遵守への戦略的なアプローチの重要性を強調していました。開発開始前に製品の市場適合性と価値を確保し、マネージャーとして、明確な目標設定と準備を通じてエンジニアが頑張りやすい状況や環境を整備することを意識しているそうです。




質疑応答&パネルディスカッション

それぞれの発表の後、4名で質疑応答を受けてディスカッションをしました。製品開発のサイクルについてや、ユーザーフィードバックの取り入れ方等、実践的な質問が多数ありました。

詳しく知りたい方はキャディ稲葉さんのレポートをご覧ください。



懇親会

本編の後は、参加者や関係者で懇親会をしました。

エンジニアイベント定番のピザやビールを片手に和気あいあいとして楽しい雰囲気でした。エルピクセルからはCOO福田や人事担当なども参加し、会社のことを気軽に聞くことができる場になっていました。カジュアル面談ご希望の方もおられたので、皆様にとって良い出会いのきっかけになればいいなと思っております。



最後に

エルピクセルとして久しぶりのオフラインイベントでしたが、皆様の質問や発表に対する反応などを生で確認できてありがたい機会だと感じました。また、直接皆様と交流ができてとても嬉しかったです!

企画から密に入ってくださったキャディさんやご参加の皆様、どうもありがとうございました。

エルピクセルでは、今後も技術関連のイベントを開催していく予定ですので、ぜひご参加ください!



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