こんにちは、ラワンセ 遠藤(ネットワークエンジニア)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの第19回として、CCNAの問題を題材に知識を身につけていきます。
□前回の振り返り
前回はDNSの役割について解説しました。
ドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組みでした。
今回は、そのDNSが実際にどのような流れでIPアドレスを取得しているのか、「DNSルックアップ」について解説していきます。
■問題
DNSルックアップの流れとして正しいものはどれか?
■選択肢
A. ルートDNS → 権威DNS → ローカルDNS
B. ローカルDNS → ルートDNS → 権威DNS
C. ローカルDNS → ルートDNS → TLD DNS → 権威DNS
D. 権威DNS → ルートDNS → ローカルDNS
■回答
C. ローカルDNS → ルートDNS → TLD DNS → 権威DNS
■解説
DNSルックアップとは、ドメイン名からIPアドレスを取得する一連の問い合わせの流れのことです。
ユーザーがドメイン名を入力すると、複数のDNSサーバを順番に問い合わせながら、最終的なIPアドレスを取得します。
□登場するDNSサーバ
DNSルックアップでは主に以下のサーバが登場します。
ローカルDNSサーバ
ルートDNSサーバ
TLD DNSサーバ
権威DNSサーバ
それぞれ役割が異なり、リレーのように情報をたどっていきます。
□DNSルックアップの流れ
Webサイトにアクセスする際の流れは次のようになります。
① PCがローカルDNSサーバに問い合わせる
② ローカルDNSがルートDNSサーバに問い合わせる
③ ルートDNSが「そのドメインはこのTLDにある」と返す
④ ローカルDNSがTLD DNSサーバに問い合わせる
⑤ TLD DNSが「このドメインはこの権威DNSにある」と返す
⑥ ローカルDNSが権威DNSサーバに問い合わせる
⑦ 権威DNSがIPアドレスを返す
⑧ ローカルDNSがPCにIPアドレスを返す
このように段階的に問い合わせることで、最終的なIPアドレスを取得します。
□イメージで理解する
DNSルックアップは「案内をたどる」イメージです。
最初の窓口に聞く
→ 詳しい場所を教えられる
→ 次の窓口に聞く
→ さらに詳しい場所を教えられる
という流れを繰り返し、最終的に目的地にたどり着きます。
□なぜこの仕組みなのか
インターネット上のすべてのドメイン情報を1つのサーバで管理するのは現実的ではありません。
そのため、役割ごとに分散して管理し、必要な情報を順番に問い合わせる仕組みになっています。
□キャッシュの仕組み
実際には毎回この流れをすべて行うわけではありません。
ローカルDNSサーバは取得した情報を一定時間キャッシュするため、同じ問い合わせがあった場合はすぐに応答できます。
これにより通信の効率が向上します。
□初心者ポイント
「毎回全部のDNSサーバに問い合わせているのでは?」と思いがちですが、キャッシュがあるため通常はもっと高速に処理されています。
□もう一歩理解を深める
DNSルックアップは基本的にUDPを使用して行われます。
ただし、大きなデータや特定の処理ではTCPが使われることもあります。
ここは第8回で学んだTCP/UDPの使い分けとつながるポイントです。
■まとめ
DNSルックアップはドメインからIPを取得する流れ
複数のDNSサーバを順番に問い合わせる
ローカルDNSが中心となって処理を行う
キャッシュにより効率化されている
□今後について
次回は「DHCPの仕組み」について解説していきます。
IPアドレスがどのように自動で割り当てられるのかを理解していきます。
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