こんにちは、ラワンセ 遠藤(ネットワークエンジニア)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの第14回として、CCNAの問題を題材に知識を身につけていきます。
□前回の振り返り
前回はスイッチの学習機能について解説しました。
MACアドレスをもとに、どのポートにデータを送るかを判断する仕組みでした。
今回は、IPアドレスとMACアドレスを結びつける仕組みである「ARP」について解説していきます。
■問題
IPアドレスから対応するMACアドレスを取得するために使用されるプロトコルはどれか?
■選択肢
A. DNS
B. DHCP
C. ARP
D. ICMP
■回答
C. ARP
■解説
ARP(Address Resolution Protocol)とは、IPアドレスから対応するMACアドレスを調べるためのプロトコルです。
ネットワークでは、通信の宛先はIPアドレスで決まりますが、実際にデータを送る際にはMACアドレスが必要になります。
そのため、「このIPアドレスの機器のMACアドレスは何か?」を調べる仕組みとしてARPが使われます。
□通信の流れ
同一ネットワーク内で通信する場合、次のような流れになります。
① 宛先のIPアドレスを確認する
② 対応するMACアドレスをARPで問い合わせる
③ MACアドレスが分かる
④ そのMACアドレス宛にデータを送信する
このように、IPアドレスとMACアドレスをつなぐ役割をARPが担っています。
□ARPの動き(ブロードキャスト)
ARPの問い合わせは、ネットワーク内に対してブロードキャストで送信されます。
「このIPアドレスを持っている機器は誰か?」という問い合わせを全体に送るイメージです。
そして該当する機器だけが、自分のMACアドレスを返信します。
□なぜブロードキャストなのか
送信側は、まだ相手のMACアドレスを知らない状態です。
そのため、特定の相手に送ることができず、ネットワーク全体に問い合わせる必要があります。
このときに使われるのがブロードキャストです。
□ARPテーブルとは何か
一度取得したIPアドレスとMACアドレスの対応は、ARPテーブルとして一時的に保存されます。
これにより、毎回ARPで問い合わせを行う必要がなくなり、通信効率が向上します。
□初心者ポイント
「毎回ブロードキャストするの?」と思うかもしれませんが、実際にはARPテーブルに情報が残っている間は再利用されます。
そのため、常にブロードキャストが発生するわけではありません。
□もう一歩理解を深める
ARPは同一ネットワーク内でのみ動作するプロトコルです。
異なるネットワークに通信する場合は、まずデフォルトゲートウェイのMACアドレスをARPで取得し、その後ルータにデータを送ります。
この動きは第7回で解説した内容とつながっています。
■まとめ
ARPはIPアドレスからMACアドレスを取得する仕組み
ブロードキャストで問い合わせを行う
対応関係はARPテーブルに保存される
同一ネットワーク内の通信で使用される
□今後について
次回は「ブロードキャストドメインとは何か」について解説していきます。
ARPのようなブロードキャストがどこまで届くのかを理解することで、ネットワーク設計の考え方が見えてきます。
□採用情報
ラワンセでは一緒に働くエンジニアを募集しています。
・IT業界での経験を活かして、エンジニアとしてステップアップしたい方
・インフラエンジニアとしてキャリアの幅を広げていきたい方
・実務に近い環境でスキルを身につけていきたい方
・これからエンジニアとしてのキャリアに挑戦したい方
ラワンセには、それぞれのキャリアに応じた形で成長していける環境があります。
今の環境でこのままでいいのかと感じている方や、エンジニアとして次のステップに進みたいと考えている方は、ぜひ一度お話ししてみませんか。