こんにちは、ラワンセ 遠藤(ネットワークエンジニア)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの第12回として、CCNAの問題を題材に知識を身につけていきます。
□前回の振り返り
前回はwell-knownポートについて解説しました。
サービスごとにあらかじめ決められているポート番号があるという内容でした。
今回は、ネットワークの中で実際に機器同士が通信する際に使われる「MACアドレス」について解説していきます。
■問題
MACアドレスの役割として正しいものはどれか?
■選択肢
A. 通信する機器のIPアドレスを決定する
B. 同一ネットワーク内で機器を識別する
C. 通信経路を決定する
D. ポート番号を管理する
■回答
B. 同一ネットワーク内で機器を識別する
■解説
MACアドレスとは、ネットワーク機器に割り当てられている固有の識別番号です。
主に同じネットワーク内で、どの機器にデータを届けるかを判断するために使われます。
□IPアドレスとの違い
IPアドレスとMACアドレスは役割が異なります。
IPアドレスは「どのネットワークのどの機器か」を示す論理的な情報ですが、
MACアドレスは「実際にデータを届ける相手」を示す物理的な情報です。
つまり
IPアドレス:最終的な宛先
MACアドレス:次に送る相手
という関係になります。
□具体例
例えば同じネットワーク内で通信する場合、
① 宛先のIPアドレスを確認する
② そのIPに対応するMACアドレスを調べる
③ MACアドレスを使ってデータを送信する
という流れになります。
□MACアドレスの形式
MACアドレスは以下のような形式で表されます。
00:1A:2B:3C:4D:5E
16進数(0-9とA-E)で構成されており、基本的に機器ごとに一意の値が割り当てられています。
□なぜ必要なのか
ネットワークの通信では、最終的にデータは「物理的にどの機器に送るか」を決める必要があります。
IPアドレスは「どの機器に送りたいか」という最終的な宛先を示す情報ですが、
それだけでは実際にデータを届けることはできません。
なぜなら、ネットワーク上でデータを送るときは、
「次にどの機器に渡すか」をMACアドレスで指定しているためです。
例えば同じネットワーク内で通信する場合、
① IPアドレスで宛先を決める
② そのIPアドレスに対応するMACアドレスを調べる
③ MACアドレスを使ってデータを送る
という流れになります。
さらに、異なるネットワークに通信する場合は少し動きが変わります。
IPアドレスは最終的な宛先のまま変わりませんが、
MACアドレスは「次に送る相手」に応じて途中で何度も書き換えられます。
例えば
PC → ルータ → 目的のサーバ
という経路の場合、
PC → ルータ(ルータのMAC)
ルータ → 次の機器(次のMAC)
というように、1ステップごとに宛先MACアドレスが変わりながらデータが転送されていきます。
つまり
IPアドレス:最終的なゴールを示す(変わらない)
MACアドレス:次に進む相手を示す(都度変わる)
という役割になっています。
このように、IPアドレスとMACアドレスが役割を分担することで、ネットワーク通信が成り立っています。
□初心者ポイント
「IPアドレスがあれば十分では?」と思いがちですが、実際の通信ではそうなりません。
IPアドレスはあくまで論理的な宛先であり、実際にデータを届ける際にはMACアドレスが使われます。
この2つが組み合わさることで通信が成立しています。
□もう一歩理解を深める
IPアドレスとMACアドレスを対応付ける仕組みとして「ARP」というものがあります。
この内容は次回詳しく解説していきます。
■まとめ
MACアドレスは機器に割り当てられた固有の識別番号
同一ネットワーク内で通信する際に使用される
IPアドレスと役割が異なる
実際の通信ではMACアドレスが使われる
□今後について
次回は「ARPとは何か」について解説していきます。
IPアドレスとMACアドレスがどのように結びつくのかを理解すると、通信の仕組みがより具体的に見えてきます。
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