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【前編】無意味なことはやらなくていい。エンジニアとしての本分にフルコミットできる環境。

「ITの力で、不動産に眠る価値を引き出していく」ーー不動産×Techで暮らしに便利さ、快適さ、そして安全性を届けるライナフ。当社ではさまざまな個性を持つエンジニアが数多く活躍しています。今回はその中でも特に技術者マインドあふれる比嘉さんと大森さんにインタビュー。前編はお二人の入社の経緯から前職との違い、さらに仕事のスタイルまでざっくばらんに語っていただきました。

形骸化したドキュメントは書かないエンジニア

-お二人はもともと前職で同じ会社だったそうですね

比嘉:前はカメラのソフト周り、システム周りを作るメーカー系の会社にいまして。大森さんは僕のチームのメンバーでした。もっといえばライナフに僕を誘ってくれた人も同じ会社だったんです。

大森:まさに連鎖ですよね。

比嘉:彼が転職した後、久しぶりに飲みましょうと誘われて。当時ライナフにはスマホアプリを開発した経験のある人がいなかった。そこで僕に「お金を払うからアプリの勉強して教えてくれ」って。

大森:切実だったんですね。

比嘉:だから「アプリなら趣味で作ってますよ」っていったらそのまま「じゃあウチで一緒に…」って具合に話が進んでいったんです。最初は、まあ飲みの場だし、シャレで言われてるんだろうなぐらいにしか思ってなかった。でもそのあと社長の滝沢さんが登場したので、これはガチだ、ネタじゃない…と(笑)。

-大森さんに声がけしたのはどれぐらい経ってから?

比嘉:そんなに空けてなかったよね。入社は僕の1年ぐらい後だけど。

大森:そうですね。比嘉さんには非常にお世話になっていたし、尊敬するエンジニアだったので、声をかけていただけてとてもうれしかったです。でも、そのとき私は比嘉さんの引き継ぎの最中で(笑)。よく昼休みに比嘉さんに「ここちょっとわかんないんですけど…」なんて電話していた頃でした。

比嘉:大森さんはアプリ開発やったことなかったんだけど、それまで一緒に仕事していたから、腕もわかってるし、まあできるだろうと。

大森:さっきも言いましたが連鎖を感じましたね。いまこの状態で私が辞めたらどうなるんだろう、と。でも、気持ちとしては誘っていただけた時点で行く気満々でしたから、ポジティブだったんですけどね。

-前職は割と大手だったと聞いています。ライナフはベンチャーですが…

比嘉:なんでしょうね、気楽そうだなってのはありましたね。これは僕のあくまで個人的な性格なんですけど、決まりきった開発手順とかが向いてないんですよ。ウォーターフォール型でドキュメントガリガリ書いて、それが承認されたら次は詳細設計、みたいなヤツが。

大森:まあ、大手の開発会社ではデフォルトというかスタンダードですよね。

比嘉:そういうのがめちゃくちゃ嫌いで。だからライナフに誘われたとき、いくつか条件を出しましたね。そのひとつが「ドキュメント書きたくない」です(笑)。いや、まったく書かないわけじゃないですよ。必要であれば書きます。ただ意味もないのに書くことをフローに組み込んだり、義務付けるのはやめてほしいと。

大森:あと比嘉さんは管理や評価とかも…

比嘉:そうそう、プロジェクト管理もやりたくない、と。できればコーディングだけしていたい、と。評価もね、前職でも嫌いだったね。

-評価がないと困りませんか?

比嘉:評価は必要だと思います。ただ、いわゆる形骸化した評価システムにのせて運用するだけの評価なら、やらないほうがマシだと。ソフトウェアの会社ってよくふわっとした数字で評価されるじゃないですか。よくわからない資格を取得する、みたいな目標を立てて、半年後に振り返って達成しませんでした、みたいな。そういうのって無意味だなと。

大森:私が比嘉さんの下についていたとき、比嘉さん毎年ぼやいていたんですよね。「また半年に一度のくだらないヤツがきたぞ」とか言って(笑)。で、目標設定を面白おかしく書いてるシートを見せてくれるんです。

比嘉:「遅刻しない」とか?

大森:「一日一善」ですよ(笑)。エンジニアの半期目標が「一日一善」って。はじめて見せてもらったときはギャグで、わたしを笑わせてくれているのかなと思っていたんですが、本当にそのまま書いて提出しているんです。

-すごいですね…上の人は相当困ったんじゃ?

比嘉:一度まじめに書いたことあったんですよ。こういうシステムの稼働率は何%で、とかがんばって書いた。で、めちゃくちゃデカいプロジェクトをひとりで完成まで持っていった。これは評価上がるだろう、と思っていたのに、別に給与も上がらないし、評価も5段階評価の3。そのとき思ったんですよね、これは書くだけムダなヤツだと。

大森:今年の昇格はこの人とこの人、昇給額はこれだけ、みたいなことはあらかじめ裏で決まっているんですよね。みんなわかっているんです。わかっているけど、知らないフリをしている。比嘉さんだけでした、それは違うと体現しているのは。だって評価と無関係に仕事で成果出しているんですから。

比嘉:評価されていないとは思わなかったけど、評価システム自体が無意味でムダだったなと思ったんですよ。みんな結構な時間をかけて書いているのに。だから、ライナフに誘われたときに、そういう形骸化されたことは全てやりたくない、と。

大森:そういったことに柔軟だったのがライナフなんですよね。

比嘉:ライナフには評価システム自体はあっても、形骸化したものはないですね。そういうのはやらなくなるし、やめましょうっていつも言ってますし。わざわざ評価シートを書くために面談しまくって、心にもないことを言ったり言われたり…システムも何十万もするようなものを入れる意味はまったくないですよ。

サービスの「部品」をつくる、という感覚

-現在、お二人の開発担当は?

比嘉:担当領域はアプリとかハードウェアに近いですね。スマートロックのNinjaLock(ニンジャロック)シリーズとか。Bluetooth使って操作するんですが、そのあたりの細かな開発中心です。最初はNinjaLockのアプリを新しいサービスに対応させる、みたいな仕事からスタートしたんですが…。

大森:比嘉さんが入社して4年、私が3年目になりますが、毎年新しいプロダクトというかサービスがリリースされていますよね。いつも誰かが言い出したアイデアがきっかけで開発がはじまりますよね。ハードはだいたい社長発信、それ以外は飲みの場とか立ち話とか。

比嘉:最近はさすがに飲みの場ってのは少なくなったけど、最初の頃は本当に飲んでるときに思いついてふと話したことがそのまま実装までいったりしてたよね。こういうのできる?なんて聞かれると試してみる。で、やってみたらできました、というケースが多い。

大森:勝手に何かを作っている人を止める風土はないですね。スマート物確の音声認識も確か比嘉さんが勝手に…。

比嘉:いやあれは勝手にではない(笑)。ただ飲んでる時に直談判したのは事実。音声認識を別会社のサービスで実装されていたので、飲みの席でオレにやらせてくれ、って。それで完全に内製化したんだよ。

-開発はアジャイルですか?

比嘉:そうですね、基本的にアジャイルです。やっぱりやってみたらこういう機能も必要だとか、急に顧客から要望が出てきたりとかありますからね。それは最初から想定されていないのでやりません、というのはありえないです。もちろん実現が難しいものもあるけど。

大森:ハードにもファームウェア入ってるからちょっとした不具合があったりすると、アップデートの必要が出てきますしね。でも改善ばっかりって感覚はないですよね。

比嘉:改善もやるんですが、我々はどちらかというとライナフのサービスの元となる「部品」を作っている、という印象をもっています。NinjaLockを動かせる仕組みですね。サーバーのここをこう叩けばニンジャロック開けられます、閉まります、ペアリングできますという「部品」を用意している。それをサービスで使ってくださいってスタンスです。

大森:だから新しいサービスがはじまれば、そのぶん新しい開発に手を出すし、一方でアプリの不具合があれば直すし…でも業務量が無尽蔵に増えていくってわけじゃありません(笑)。不具合は改善のたびに減っていくわけですし。量が増えるというよりも担当領域や仕事の幅が広がっていくイメージですよね。

(つづきます。次回はさらに仕事の面白みや一緒に働きたいエンジニア像について解像度高めに迫ります!)

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