今回は、8月にLINNASにジョインしたニコラスさんにインタビューしました。
石川県・穴水町でALTとして働いていた彼がLINNASと出会ったのは、能登半島地震のとき。避難先として辿り着いたLINNAS Kanazawaで、スタッフの温かさに触れたことが、後のキャリア選択へとつながっていきます。
アメリカ出身の26歳。 いくつもの”縁”が重なり、金沢で新しい一歩を踏み出したニコラスさんに、”これまで”と”これから”のお話を伺いました。
アメリカから能登へ。ALTとして日本に来た理由
――まずはこれまでの経歴を教えてください。
僕はアメリカ・サウスカロライナ州の出身です。 大学では教育とは別の分野を学んでいましたが、6年前に日本へ4カ月間の短期留学をしたことが、大きな転機になりました。
留学中に地域の小学校で週末ボランティアをしたのですが、子どもたちと関わることが本当に楽しかったんです。「教える」ことより、自然に「つながる」感覚、自分にできることで役に立てる喜びが心に残り、「また日本で暮らしたい」という気持ちが強くなりました。
大学卒業後すぐに来日したかったのですが、コロナ禍で叶わず、1年後の2022年に日本へ。 そこから奥能登・穴水町でALTとして働き始めました。
授業より、“ほかの時間”が楽しかった。ALTの日々で知った国際交流の面白さ
――ALTの仕事で印象に残っていることは?
授業よりも、放課後や休み時間のほうが楽しかったですね。 鬼ごっこをしたり、スポーツをしたり、クラブ活動に顔を出したり。
外国人が少ない地域だったので、僕の存在は“アメリカの代表”のように見られていたと思います。地域のイベントに呼んでもらうことも多く、自然な形で国際交流が生まれていくのが嬉しかったです。
一番印象に残っているのは、国際交流相撲大会に出場したこと。子どもたちが本気で応援してくれて、 日本の文化をナチュラルに体験できたことに感動しました。
家が住めなくなった日。避難先だったLINNASで感じた“ここにいていい”という安心
――LINNASとの出会いは、能登半島地震がきっかけですよね。
はい。地震で借りていた家が住めなくなり、LINNAS Kanazawaに避難したのですが、最初は、“アウトサイダー”のような気持ちでした。 外国人は自分一人でみんなの輪に入りにくかったし、被災したとはいえ「これは本当の意味で僕の家じゃないし…」と考えすぎてしまって。
でも、Akiさんをはじめスタッフのみなさんが声をかけてくれて、自然な流れで輪の中に入ることができました。
そのおかげで他の被災者の皆さんともつながりができて、“ここにいていいんだ”と思えるようになりました。その経験が、自分の中でとても大きかったです。
――そこから、どうして「LINNASで働きたい」と思ったのでしょう?
昨年、白山市で外国人の日本語スピーチコンテストに参加したんです。
テーマが「防災」だったので、 LINNASで避難生活を送った経験をスピーチしました。その準備でLINNASのことを調べていたら、あの時の安心感や温かさを思い出し、LINNASのことが気になって気になって仕方なくなってしまったんです。そうしたらインスタでたまたま求人が出てきて、「ここで挑戦してみたい!」と自然に思いました。
ALTの仕事も好きでしたが、震災の時にLINNASがつないでくれたように、“人と人をつなぐ役割”をしてみたい と思うようになりました。
入社前の不安と、LINNASで働く今。自然に交流が生まれる場所で、自分だからできる役割がある
――ホテル業界は初めて。不安はありましたか?
はい。大きかったのは「日本語の壁」と「外国人の自分が、“金沢の玄関”に立っていいのか?」という2つでした。
Akiさんがよく「ホテルは玄関」と言うんですけど、僕もいつもそれを考えながら働いています。
日本人ではない自分がフロントに立つことを、ゲストはどう感じるだろう。 自分に日本人と同じレベルの丁寧な接客ができるだろうか。
正直、すごく不安でした。
――実際に働いてみてどうですか?
実際に働き始めてみると、不安に思っていた”違い”こそが、ゲストとの会話のきっかけになっていると気付きました。
LINNASでは、人とのつながりが本当に自然に生まれます。
長期滞在のゲストをコーヒーに誘ったり、 「外国人には入りづらい店もあるけど、あなたの紹介なら安心して行ける」と言ってもらったり。
アメリカ出身のゲストとは地元の話で盛り上がることもありますし、 何カ月か旅をしてまた戻ってきたゲストから「君との雑談でリフレッシュできたよ」と言ってもらえたこともありました。
もちろん、日本人ゲストへの対応で緊張することもまだあります。 でも、それも含めて毎日が学びで、もっと日本のことを知りたいという気持ちが強くなっています。
――これから挑戦してみたいことや目標としていることはありますか?
イラストを描いたりアートが好きなので、 半年以内にアートイベントを企画して、誰かの出会いや体験につなげられたらいいなと思っています。
“Be Brave”がある人なら大丈夫。経験よりも、挑戦したい気持ちを大切にできる場所
――これからLINNASで働くことに興味を持っている方へ、メッセージをお願いします。
僕も最初は、「本当に自分にできるのかな」と不安でした。 日本語に自信がなかったし、ホテルで働いた経験もゼロだったので。
でも、AkiさんやMikaさんが「経験よりも、チャレンジしたい気持ちが大切。それがあれば大丈夫!」と背中を押してくれたんです。
だから、経験がなくても心配いりません。
「これやってみたい!」という小さな風をLINNASに持ち込める人。 自分のストーリーを大切にしながら、ゲストや仲間の物語も楽しめる人。
そんな方なら、きっとLINNASで“自分らしい働き方”ができるはず。 一歩踏み出す勇気さえあれば、あとはLINNASがちゃんと受け止めてくれます。
――貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。