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LINEの企画者同士がノウハウ共有、社内限定トークイベントの中身を公開します


LINEには多くのサービスや事業があり、それぞれに「企画者」と呼ばれる人たちがいます。プランナー・ディレクター・プロダクトマネージャーなど、部署によって呼ばれ方も様々で担う役割も異なります。

先日、企画職の有志によって、知見の共有や社内ネットワークの強化などを目的に、社内限定イベント「LINE Product Manager internal meetup vol.1」が開催されました。

そこで今回は、当日のライトニングトークやトークセッションで語られた内容を可能な範囲で紹介してみます。LINER(社員)ばかりのリラックスした雰囲気で、企画者同士のリアルなトークが展開されました。

社内だからこそ、知見と悩みを共有する機会を

今回のイベントを主導したLINE企画センターの須藤奨から挨拶&乾杯&意図の説明がありました。

須藤:イベントを開催した背景としては、他社との共催や個人的に参加しているものはあるんですけど、企画職やPM(Product Manager)として社内で交流できたり、キャリアやスキルアップについて話せるイベントがないなと思ってました。あと、どんどん人も組織も増えているので、知見もいっぱいあるはずなんですけど、その分、距離が広がっていることもあってもったいないなと。

というわけで、社内で企画者同士が話す機会を作って、社内だからこそ話せる知見を共有して、それぞれの能力、モチベーションの向上や、今後の仕事に生きるつながりができればと思って、今回このイベントを企画しました。

ライトニングトーク

参加者同士の簡単な自己紹介、交流タイムを挟んで、3人の企画者によるライトニングトークがありました。

社外秘の内容が多く詳しくは公開できませんが、過去のabuser(不正使用者)対応事例や、新卒で入社した企画者が苦労、努力したこと、LINE NEWSが未来に向けて準備していることなど、それぞれの視点で知見を共有していました。



過去のabuser対応事例について話した執行役員/LINE企画室室長の入江和孝。


新卒入社したときや今感じていることなどを話した2016年入社の佐々木拓洋。



LINE NEWSが未来に向けて準備していることを話した渡邉雄介。

マネジメント層が語る「LINEの企画者」

休憩を挟んで、普段それぞれ異なるサービスに携わる4人の企画者によるトークセッションが行われました。当日のトーク内容を一部編集して紹介します。


須藤:進行を務めます須藤です。このイベントの発起人かつ主催者で、2016年に新卒で入社しています。ずっと二木(祥平)さんの組織で働いていまして、最初はLINEの公式アカウントの企画をしていたんですが、気づけば今はLINE Ads Platformという運用型広告の企画をしています。学生時代はスマホゲームのプランナーをやっていたんですけど、気づいたら広告の領域に入ってきてという感じです。

二木祥平:僕は前職リクルートで、職種としてはPMとかWEBディレクターとか名前を変えながらやってきました。2015年にLINEに入って、新しい技術使ってなんでもやろうぜ、みたいな部署に配属されたのち、現在はLINE公式アカウント周り全般を担当しています。よろしくお願いします。

川崎龍吾:2015年に新卒で入社して、最初はLINEバイトの企画担当として、LINEバイトのブラウザ版とかLINE公式アカウントの配信設計とかをしてました。2017年に金融部門の立ち上げをやるかもしれないみたいな話があって、今いくつかの金融系サービスの立ち上げをPMとして担当しています。僕はPMというロールになったのは最近です。

米田昌平:LINEギフト(※リンク先はスマホ専用)やっている米田です。大学時代にデザインやプログラミングに触れてプロダクトを作るおもしろさを感じて、一生の仕事にしたいなと思って今までやってます。新卒では携帯キャリアに入って、その後、大学時代の友人の会社に転職して、主にディレクターとして働いてきました。それから、LINEに入ったという経緯です。

平井漠:LINEマンガを担当しています、平井です。僕はガラケー時代のキャリアの公式サイトの企画運営からスタートして、その頃から電子書籍には携わっていたんですが、その後もWEBの電子書籍サービスをやっている所で企画職をやっていました。2013年にLINEに入社してからもずっとLINEマンガの担当をしているので、電子書籍には13年ぐらいずっと企画職として携わってます。よろしくお願いします。

左から、金融系サービスの立ち上げに携わる川崎、「LINEギフト」の米田、「LINE Ads Platform」を担当する須藤、「LINEマンガ」の平井、「LINE公式アカウント」全般を担当する執行役員の二木。就業後なのでお酒も少し入ってます。

企画者のキャリアアップにつながるスキルとは

須藤:早速ですが、PMのスキルセットはエンジニアリング寄りなのかビジネス寄りなのかによって、求められる能力が全然違うのではと思っています。事前に預かった質問の中にも「PMのスキルアップってどうしたらいいんですか?」とか「キャリアアップするために必要なスキルは?」というものもあったんですけど、みなさんどう思われますか?

二木:スキルセットの話は結構聞かれるますね。僕が思ってるのは、IT業界入ってアプリとかWEBサイトを企画するのに、それがどうやってできているのかを知らない状態なのは不自然だと思ってます。個人的にも自分で開発してみて、こうやってできてるんだと構造を学んで、今があるかなというのは思っています。

僕自身の経験で行くと、その後鍛えられたのが、プロジェクトマネジメントのスキル。結構ガチガチのプロジェクトマネジメント部署に配属されて、10人くらいのものから100人近いリソースで開発するようなプロダクトまで任されて、プロジェクトってどうやって進めるんだっけというのを学びました。

そして最後にUI/UXですかね。そもそもの仕組み的な開発を勉強して、プロジェクト進行を学んで、そこからUIとかUXといった設計を学んできたことは、いい順番だったなと思ってます。


川崎:僕はビジネス寄りのPMだと思ってるんですが、エンジニアリングのスキルがあるに越した事はないと思います。足りないスキルがあれば、見つければいいと思っていて。今やっているクレジットサービスの立ち上げの中でも、僕が苦手な技術的な部分は違うメンバーが補ってくれていて、そういう仲間を見つけられたらプロジェクトは前に進む。技術的なスキルがなきゃいけないかというと、そういうことは無いと思います。

ただ、新卒の配属のときに(稲垣)あゆみさんに言われたんですが、この会社で新規事業を立ち上げたりするためには、サービスがどうやってできていくのかを把握できていないと、誰も話聞いてくれないし活躍もできないと。

【私のSTYLE】二木祥平×稲垣あゆみが語る「サービス企画者としてのLINE STYLE」

米田:どこの領域を頑張ったらいいというのは、そもそも自分が何をやりたいかが大事だと思っています。ただ、身に付ける労力はそこまで無いけど、身につけたら役に立つものっていうのも結構ある。例えば、UIに興味があるならSketchは使えた方がいいし、データが欲しいときに自分でSQL(データベース言語)を書いて集計できた方がいい。そういう基本的なところは習得するコストは高く無いし、教えてくれる人もいっぱいいる。専門的にまでならなくても、できないことを減らすことは大事かなと。

須藤:そういうベースのスキルみたいな部分って、仕事と通して身に付けていくんですかね? もしくは本を読むとか、自分でアプリ作ってみるとか?

二木:正直、僕はラッキーなことに、1年目で新規事業を任されて、仕事の中で全行程を学べたというのはありますね。

川崎:僕もそうですね。最初にLINEバイトに入ってまず条件検索ページの機能改善をやって、なんとなくLINEでの企画の仕事の雰囲気を知りました。その次は、LINEアプリの中だけでは市場でNO.1になるには限界があったので、当時なかったブラウザ版開発をリードする立場でやらせてもらえた。一通り企画から開発ディレクションからQAまでを見る経験ができました。

二木:須藤くん、逆にずっと大きいプロダクトやってるけどどう?

須藤:最初は同期の佐々木(拓洋)くんと二人三脚で、HTMLとかCSSくらいはわかるけど、APIとは? みたいなレベルからスタートでした。エンジニアリングのバックグラウンドは全く無かったので、本当に仕事を通して学んでいきました。

ちなみに、僕の同期は開発の知識が無い人ばかりだったんですけど、今の新卒は結構、理系出身者もいますよね。LINEの新卒企画職は、エンジニアリングがわかる人を採用したいとかいう思いもあったりするんですかね?

二木:いえ、あまり求めないし、後々身についていくかなと。エンジニアとコミュニケーションができるレベルぐらいあればベター、という温度感です。

平井:LINEマンガでも去年初めて企画職の新卒を採用しました。個人的には、技術的なスキルや知識はやっぱり持っていた方がいいかなと思っています。HTML書いたり、アプリを自分で作ってみたり、そういう経験があった方がいいです。自分で作ってみると、大まかな仕組みとかがわかって、すごくエンジニアと会話がしやすい。自分の経験は成功も失敗もあればあるほど、助けにはなると思います。新卒で入った瞬間にそういうスキルや知識が必要という訳ではないけど、苦手意識を持って欲しくないとは思います。


二木:面接でも「PMのスキルって何ですか」と聞かれるんですけど、ぶっちゃけネットで「プロダクトマネージャー スキル」で検索したら、すごいいっぱい出てくる。他の企業に行っても使える「ポータブルスキル」と言われるものを言語化してくれているサイトも多くある。

例えば、ユーザーリサーチの領域だと、質問票の構成もスキルだし、ワイヤーを作るのもスキル、分析ツールを作ることができるのもスキル。「私こういう業務やってるけど、これってスキルなんだっけ?」というのを可視化して消化していくと結構自信が付く。そうやって、自分ができていることと、できていないことをマッピングしていくのがいいかなと思います。

そしてスキルはあくまで良いプロダクトを生み出すための手段でしかない、ということも忘れないでほしいです。

須藤:川崎さんは、新卒で入社してもう4年経つじゃないですか。他の会社でも通用するスキルとかって意識してますか?

川崎:僕はそんなに考えないですね。とりあえず今、目の前にあるプロダクトを早くなんとか出したいとしか考えてないです(笑)。スキルも大事だと思うんですけど、PMというロールに変わって一番違うことは、マインドですね。

PMに求められるのって「逆算思考」だと思っていて、いつまでに何かを出さないといけないという成果地点が決められている。あらゆる選択肢を考えて、なんとかそれに間に合わせるというのがPMなんだと思います。

メンバーとしてプロジェクトに携わっているときは、「積み上げ思考」でできることからやっていた気がしている。PMになると手順はどうでもよくて、プロダクトができればいいという発想になりました。

LINEの企画者が担うプロジェクト体制づくり

須藤:さて、組織についての質問も多くもらってます、外注とか内製どっちがいいですかとか、優秀なPMを採用するためにはどうしたらいいですか、など。組織的なことで気をつけられているところはありますか?

米田:僕が所属するポータルカンパニーでは、リソースがないからできません、にならないように、外注も使ってプロジェクトを始めてみたりしていますね。結局リソースや体制を作るっていうのが一番難しいですよね。やること決めて、リソースを作ることができれば、PMの仕事はそれだけでいいというくらいです。

特にLINEの場合は、企画とデザインや開発が組織が分かれているので、自分の思う通りにできない。その中でどう工夫してリソースや体制を作るか、というのはすごく悩みだと思うし、そこがPMの力が問われるところになってくる。

平井:採用もすごく難しいですね。採用するときはスキルも大事なんですけど、自分や今いるメンバーとマッチするのか、の方が重要。そういう部分を1時間とかの面接で見極めるのはなかなかハードです。

体制づくりという点だと、プロダクトを最初から作っていくエンジニアやデザイナーはすごい近い存在です。

今、LINEマンガの開発・運営は、LINE Digital Frontier株式会社に分社化していて、今はLINEからエンジニアのチームに出向してもらっているんですね。彼らにコミットし続けてもらうことはとても大事で、エンジニアとしても成果になるし、やりがいのあるプロジェクトにするというか。あんまりウチには居ないんですが「これは仕様に書いてなかったからもう作りません」みたいな状態になってしまうとダメです。もちろんエンジニアに限らないんですが、関わる人たちのタスクが任され仕事にならないように、1つの体制にしていくのが重要かなと思っています。

須藤:リソースを確保するということだと、他の部署との取り合いとか、社内政治が必要とかあったりするんですかね? そのへん他社と比べてどうですか?

平井:僕はそんなに感じないですね。LINEマンガの事業部内のリソース調整は事業部内のことですし、イレギュラーなときは例えばサービス同士の連携の時とかですかね。ただ、そういう機会がすごく多いっていう訳じゃないですし。

二木:LINEはダークフォースみたいなのが少ないですね(笑)。「見えない力に僕のプロダクトが……」みたいなのはよく聞くんですけど、この会社は必要なプロダクトにリソースを追加していこうという感じ。ちゃんと伝えるべきことを伝えたら、リソースは割り振ってもらえる。逆にリソースがないことで諦めるのはもったいないかな。

米田:LINEギフトは当初サービス規模も小さくて開発リソースが全くなかった(笑)。それでも、こういうサービスでこういうことをやりたいと言い続けるうちに開発側の体制も変わって、今は十分にリソースを割いてもらえようになりましたね。

須藤:決められたリソースの中で、施策の優先順位の決め方はどういう風にされてますか?

米田:基本1人で、都度都度すごく悩んで決めてます。優先順位付けとか考え込むこともあるんですけど、そこはPMとして僕がめっちゃ考えて、腹括らないといけないことかなと。何が正解かなんて誰もわからないですし。

川崎:新規サービスか、既存サービスかで全然違うところもあります。今やっているサービスは、新規かつ金融事業なので、法令違反しない仕様というのは当たり前だけどマストです。そして、マストじゃない部分でPMの志向が出てくるのかもしれないですね。UXも大事だし、売上を上げるために大事な機能もあるし、各メンバーから意見を取りまとめて、これだっていうのを決めてその意見をみんなに伝えるのがPMの役割かなと思います。本当に大事なことは何なのかを突き詰めて考えて、それをみんなに説明できる状態に仕上げるというのが大事だと思ってます。

平井:僕が考えているのは、KPIがある中で、結局何が一番プライオリティ(優先度)が高いのか、インパクトが大きい部分なのかとかそういう観点ですね。一番インパクトが大きいところはもちろん最優先でやりたいんですが、その分工数もかかるので、インパクトと工数を掛け合わせてプライオリティは決めていっています。

二木:昔、担当してたB2Cプロダクトのプライオリティのつけ方が徹底してて、企業向けの機能もユーザー向けの開発もやっていたんですけど、全て金額換算をして順番をつけるんです。

企業向けだとこんだけ売れるからいくら、みたいなインパクトがありますよね。ユーザー向けでどうやるかでいうと、1人当たりの獲得単価×ユーザー数で。最初はいい感じにデジタル化されているなと思っていたんですけど、やっぱり企業向けの機能の方が優先度が上がりがち。逆に優先度を上げにくいのがUX改善系です。結果、デジタルに行きすぎてもプロダクトは良くならない、という失敗事例もありました。

トークを振り返る

須藤:そろそろ時間も少なくなってきたので、最後に皆さんから一言ずつもらえますか?

二木:結構皆さん面白い話をしているし、同じような悩みを感じるような話もあったと思います。正直、そういう場面に直面しないとわからない部分もあると思うのですが、いつか近しい体験したときに何かの参考になればと。今後もこういう機会を作って、知見も悩みも共有できるといいですね。

平井:僕の話が参考になったかわからないですが、ずっとLINEマンガだけをやっていたので他の企画職がどんな感じで考えて働いているのかイメージがなかった。そこがなんとなく見えてきたので、登壇者というか参加者として良かったです(笑)。

川崎:二木さんや米田さんの話にもあったんですけど、やりたいことや困ってることをちゃんと言い続けてたら、思いが届くというか助けてくれる性善説みたいなところがこの会社のいいところ。プロジェクトを前に進めようとして困っていることがあるときに、上長や隣の島の人もですし、意外なところから解決策が見つかってくることを僕も体感しています。何か困ったことがあったら、自力で解決するという方法以外にも第三者の手を借りることも覚えておいてほしいなと。

米田:今回、この会をすごく楽しみにしていました。というのも、この人たちと話すことって普段全然ないんですよね。日々、自分のプロジェクトをやっていると、それ以外の人たちとしゃべる機会って少ないと思います。他の人と関わることで、価値観とか自分が見えていないものが見えて、視界が開けたり、ヒントになったり、何かしら変わることがあると思います。この会がそういった機会になって良かったです。


以上、「LINE Product Manager internal meetup vol.1」の模様を少しだけお伝えしました。

LINEでは、各サービスでPMの募集を行っています。ご興味がある方は、こちらのページをご覧ください。


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