- PM
- PL
- スクールサポートスタッフ
- Other occupations (19)
- Development
- Business
- Other
こんにちは!
LIG人事の澁谷です。
本日はLIGの「コンサルタント」として活躍している、てっぺーさんのブログをご紹介させていただきたいと思います。
これまで「LIGにコンサルタントって居るの?」という状態だったため、まだまだ認知は低いですが、戦略やITコンサルタントとしての会話ができるようになりました。
社内でも横文字への抵抗感が随分と薄れてきている印象で、「優秀そう」「英語話せそう」「スーツ着てそう」という固いイメージが和らいできているのかなと思っています。
しかし、こうした理系的なイメージのコンサルタントですが、デザインや面白さといったLIGのイメージとコラボしていくと、イノベーションが生まれるのではないか? と思いこれらをコラボした新しいアプローチ方法を考えてみました。
目次
- デザイン思考の必要性ニーズの変化への対応不足
自明の解決策と創造性の欠如
先入観に囚われる - デザイン思考の実践方法1.顧客インサイトの発見
2.インサイトの掘り下げ
3.デザインに新しい息を吹きかける
4.ラピッドプロトタイプの実践
5.継続化 - 最後に
デザイン思考の必要性
現状のコンサルティングやソリューション提案においては、課題抽出と打ち手の検討をかなりの時間をかけてやっております。
しかし、プロジェクト関係者との方向性が決まり「いざ、実行へ!」という段階で競合企業が別サービスを打ち出していたり、施策自体に競争力をなくしてしまったりと、タイミングを逃してしまうこともしばしばです。
特に昨今では、アジャイル開発やプロトタイピングを用いた試行錯誤のアプローチが主流と認識しているにもかかわらず、従来型の手法に固執し過ぎている部分もあるのではないでしょうか。
こうした背景から、ユーザ視点でデザインすることや、体験を作る視点とそのプロセス、そしてコンサルティングとのコラボによって創造性を取り戻すことができるのではないかと考えています。
従来型のアプローチに固執してしまうと下記のように陥ってしまいます。
ニーズの変化への対応不足
「モノに対する価値観から体験へと変化している」という潮流は多くのリーダが実感していると思うので詳細は割愛しますが、GAFAの登場やディスラプターによってビジネス構造が大きく変化しており、従来のモノ作りでは時代遅れとなっているのが現状です。
自明の解決策と創造性の欠如
イケているものを作ることばかりに固執してしまったり、絶対に失敗できないというプレッシャーによって自明の解決策を優先してしまうなどしてイノベーションの創造を阻害しているのではないかと私は考えます。
先入観に囚われる
従来のやり方や過去の成功体験によって、自社内の関係のみで議論がなされ、顧客や市場ニーズと向き合わずに、サービス企画や問題解決をしてしまうこともあります。また、先を急ぐがあまり、どの問いに向き合うべきかも十分に時間をかけて検討しなくなるリスクもあります。
デザイン思考の実践方法
それでは、実際にデザイン思考でどのように創造性を取り戻すのか、その方法をまとめてみました。以下を実施すれば、デザイン思考の枠組みと実地検証、社内体制の整備へと自然な流れを作ることができると思います。
また、この過程を辿ることで、顧客視点でのデータが集まり、知見へと変わります。課題に対する仮説のどれが有効であるか、実際のモノやサービスを使いデータ駆動型で解決策を磨くことができるようになるでしょう。
1.顧客インサイトの発見
顧客の立場になりきる機会を設ける。関係者とのワークショップを開催し、ペルソナとジャーニーマップ使って、顧客行動に着目すると良いでしょう。関係者と顧客行動を議論することで今まで気づかなかったインサイトが発見できるはずです。
2.インサイトの掘り下げ
収集した情報からエスノグラフィック手法で、インサイトをさらに引き出します。これは、データ駆動型で発見したインサイトを検証し、先入観に基づく解釈を回避するためにも重要なアプローチです。
ただし、インサイトの掘り下げを行う作業は膨大な情報に向き合うことが必要となるので、社内にデータ分析官がいない場合は、協力会社へ相談することも必要です。
3.デザインに新しい息を吹きかける
上記のインサイトに従い、サービスやプロダクトのデザイン・設計に息を吹き込みます。デザイナーだけではなく、ビジネス、エンジニア、分析官などの多様なメンバと協調しながら議論することで新しいアイディアを展開しやすくなります。
4.ラピッドプロトタイプの実践
大雑把なプロトタイプや簡素なサービスを作り、顧客に先行体験をしてもらいましょう。これは、リーン・スタートアップ手法のMVP(必要最小限の製品)よりも、はるかに大雑把なものでも構いません。不完全なものほど顧客との意見交換が活発になるからです。
5.継続化
プロトタイプをさらに改良し、サービスや製品を顧客のニーズに近づけるようにフィードバックを取込む仕組みを整備します。営業部、サービス企画部、開発部、CS部と言った部門間を横断して、顧客の声を継続的に取り込む業務フローや体制を整備します。必要によって、BPR(Business Process Re-engineering)を行うことも有効です。
最後に
いかがでしたでしょうか? デザインシンキングやデザイン思考の書籍も多く出版され、国内でも認知度は高くなっておりますが、まだまだ現場では活用しきれていないというのが現状だと思います。しかし、外資企業の多くはサービス開発やプロダクト開発の現場でも、デザイン思考で創造的解決を導く方法を実践しています。
当社でもグローバルなデザインコンサルティングファームであるExperience Point社のトレーニングを行っておりますので、お問合せいただけけると幸いです。イノベーションは待ってくれません!