こんにちは。リフト株式会社申請部の山田です。
早いもので入社からもうすぐ2年になります。
リフトで働いて感じたこと、考えたことをお話ししたいと思います。
リフトに入社するまで
入社前には、5年ほど士業の事務所で、法務局や裁判所への申請書類作成を経験しました。30歳になるタイミングで何か資格を取ろうかなと思い、行政書士試験を受け、合格したので、この仕事を始めました。
外国人関係の業務を選んだのは、ただ単純に面白そうだと思ったからです。
学生時代は、世界史が好きだったので、海外の歴史系のドラマや映画をよく見ますし、本もよく読みます。各国の文化や料理などにも興味がありました。(特に韓国料理と四川料理が大好きです!)
でも、留学経験もないですし、語学も別に得意というわけでもなく、飛行機や船が苦手なので海外旅行にも行ったこともありませんでした。
合格後すぐに行政書士事務所に就職したのですが、お給料が安すぎて生活できず、喫茶店の夜勤のバイトをして、毎日卵かけご飯を食べ、糊口をしのぎました。が、結局代表ともウマが合わず、嫌になって3か月で辞めてしまいました。
そんな時に見つけた求人に応募して面接に来て…今に至ります。
採用面接では、代表の杉村さんと話をしましたが、地元の話だったり趣味の話だったり、取り留めない話をした記憶しかありません。
ただ「面白そう、この人の会社で働きたい」と思ったのは覚えています。
業務を通して
現在私は、在留資格申請の書類作成と入管提出をしています。
書類作成といっても、申請前に本人確認や事前説明もするので、実際に外国人候補者の方と接する機会も多々あります。そしてもちろん社員にも外国人が多数います。また、ベンチャー企業でもあるので、日本人社員でも様々な経験をしてきた方が多いです。
違うことがたくさんあるのが当たり前なので、国籍や言語の違いで差別することはありません。逆に外国人だからできなくてもいいか、というのもありません。
違いを認めた上で、お互いに理解し合い、自然にフォローし合える環境だと思います。
私自身、自分と価値観やバックグラウンドが違う人に対して身構えることがなくなりましたし、「こうあるべきだ」と自分の考えを相手に押し付けることもなくなったと思います。
他には社内メディアの動画に出てみたり、記事の監修をしたり、候補者向けのセミナーにも参加しました。人前に出るのはあまり得意ではないのですが、良い経験にはなりました。なんでもやってみよう!という社風なので、挑戦しやすい環境だと思います。
今後やりたいこと
私は日本に生まれ育ち、裕福ではなくとも食べるものに困ったことはないですし、好きな仕事を選んで働き生きてきました。
明日から突然、外科医をやります!とかパイロットになります!というのは無理ですが、基本的には自分の能力や資格に見合った仕事ならなんでもできます。足りない部分があれば、自分で勉強することもできます。
しかし、それが当たり前ではないのだと気付かされました。
日本人と結婚したり、永住者になったりすれば別ですが、いわゆる「就労系の在留資格」で働く方たちには、就労制限があります。この仕事をするまで何も知りませんでした。一言で説明するのは難しいのですが、それぞれの在留資格でできる仕事に違いがあります。またその在留資格を得るためにも、学歴や経験などの要件があります。
以前、アパレル系の会社に就職したベトナム人女性に会う機会がありました。始めは留学生として来日したそうです。現在、通訳やウェブデザインの仕事をしています。明るくておしゃべりな方で、会社の同僚の話や、撮影で見たモデルの話、今社内で任されている仕事の話など…本当に楽しそうに話してくれました。よく考え行動し、人一倍努力して内定を得たのだと思います。実際に彼女はとても優秀な方でした。
しかしそれと同時に「運が良い人だな」と思ってしまったのです。やりたい仕事に巡り合えるか、そして内定をもらえるかどうかというのは、日本人でも能力、運やタイミングによるところもあると思います。
ですが外国人留学生の場合、それだけの問題ではないのです。
日本人の私たちがクリアしなければならない問題に加えて、考えなければならないことがあります。在留資格を変更できるかどうか。またそもそも日本語力によっては採用の枠自体が少ない。外国人というだけで採用しないという企業もまだたくさんあります。日本人で足りているなら、わざわざ言葉や文化の違う方を雇う必要はないからです。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。日本ではこれからさらに人口が減少していきます。労働者人口がどんどん減っていきます。国籍にこだわっていたら人手不足になってしまいます。業界によってはもう既にそうなっています。
私の当面のミッションは、
できるだけ多くの企業に対して外国人採用・雇用のサポートをし、外国人を雇いたい!
という企業を増やしていくこと。外国人雇用を当たり前にすることだと考えています。
日本人だけではなく、外国人も幸せを感じ、お金のためだけではなく、日本が好きだから日本で働きたい、日本に住みたい。そう思う人が増えることで、本当の意味で豊かな国になっていくのではないかと思います。