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すべてのクリエイティブには、理由がある

学生時代は、染めや織りの技法でアート作品を制作してきた。
就職活動で大切にしたのは「形あるものづくり」。
想いのまま、インテリアファブリックを扱う商社へ入社した。
ところが、携わるカーテンやラグは想像以上に商品開発の期間が長い。
数年に一回のペースで出る新作を待たなければ、デザインに携われなかった。
もっと作りたい。もっと成長したい。何でもできる場所で、自分を試したい。
そんな意欲と焦りの中で、出会ったのがリバティーンズだった。



デジタルという、広い海への転職

インテリア業界は魅力的ですが、身につくスキルが業界内に限られてしまいます。そのため転職に際しては、幅広い経験とスキルを身につけたいという想いがありました。一方、デジタルやマーケティングは未経験の領域でしたので、自分に何ができるのか不安だったことも事実です。そんな中で、求人メディアに掲載されていたリバティーンズのブログ記事を目にしました。そこには、自分と同じように未経験で入社し、悪戦苦闘しながらリバティーンズのデザイナーとして成長していく先輩社員の姿が描かれていました。前職は輸入壁紙販売店のスタッフだったという彼女の経歴にも重なるものがありましたし、未経験のことでも「一度やってみよう!」という気持ちで乗り越えるという仕事のスタイルにも憧れを抱き、リバティーンズへの転職を希望しました。



想像以上に幅広い、デザイナーの役割

デザイナーという言葉から想像する仕事内容は、転職を経て大きく変わりました。リバティーンズのデザイナーは、とにかく仕事が幅広いのです。例えば、アプリストアにおけるアプリの詳細画面で表示される「スクリーンショット」の制作はその一つ。3枚程度の画像の中で利用者の意識がどう遷移するかの仮説を立て、デザインやコピーに落とし込みます。また、広告の分析も仕事の一部。携わった広告がストアに反映された後、結果の数値をもとに仮説の正誤を判断し改善策を立案します。さらに、動画制作も欠かせない仕事です。「スクリーンショット」と同様、利用者の興味や意識の導線を考え、絵コンテを切り、編集を行います。仕事は幅広いですが、いずれも目的は、お客様の課題解決。携わる広告を通じ、お客様のアプリダウンロード数や利用者数、課金額、ひいては事業全体を改善することが目的です。



デザインを言語化するために

リバティーンズのデザイナーは、手よりも頭を動かす仕事。制作にかけるのはほんの一部で、そこに至るまでのロジックや分析に多くの時間を割きます。だからこそ、自らのデザインを言語化することが重要です。私がそのことを痛感したのは、とある大手企業様のご提案時です。アプリ広告案に関連するクリエイティブ面のご説明をする中で、お客様から「この色を使う意図は?」「この文言を選ぶ意図は?」「このレイアウトの意図は?」と多くのご質問をいただいたのです。幸い、ご提案自体は評価され受注に至ったのですが、お客様からは「クリエイティブ面で少し不安を感じた」とのご指摘もいただき、それまで感覚に頼って制作していたこと、そして根拠がないクリエイティブは納得してもらえないということを痛感した出来事でした。以来、自分の考案したデザインに対して「なぜ?」と深掘りし、客観的な根拠をもとに言語化することで物事をロジカルに考える癖がつき、それがクリエイティブの成果にも繋がっています。


vision

利益を生み出すクリエイティブ

クリエイティブで案件を受注することが目標です。アプリストア内におけるアプリの順位改善において、クリエイティブは重要な存在ではありますが、今はまだそれを売上や成果として実感しづらいように感じています。だからこそ、社内の他のデザイナーと共により良い方法を考えて形にすることで、名実ともに「利益を生み出すクリエイティブ」を実現したいと考えています。



美術館とセルフネイルで色合いを考える

休日は、美術館に行くことが多いです。最近観て印象的だったのは、上野の国立西洋美術館で開催されていた「キュビスム展」です。どの作家のどの時代の人だからというよりも、シンプルにその色合いに見入ってしまいました。久々にデジタルクリエイティブじゃないものを見て、目が癒やされたような気がします。あとは、趣味でやっているセルフネイルも休日の過ごし方の一つです。そこでもやはり色合いを意識するので、私生活でも意外とインプットとアウトプットを兼ねているのかも知れません。


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