レジカスタジオ編集長の武者正昭は断言します。
「鳥山明さんは、手塚治虫に並ぶマンガの天才です。」
鳥山明さんは、あふれる才能を作品づくりに注ぎ込み、数々の素晴らしいマンガを世に送り出しました。
あとで今の時代を振り返ったとき、「鳥山明」が日本の文化を代表するキーワードになるのは間違いありません。
しかし、あくまで「今の」クリエイターであるはずでした。
今日、あまりに突然の訃報と共に、鳥山明さんは時代の一部となってしまいました。
あまりに早すぎる……という思いで、多くの人は呆然としているのではないでしょうか。
『ドラゴンボール』をはじめとする名作を生み出すことは、大変な苦労の上でのことだっただろうと思います。
同時代をマンガ編集者として生きた武者正昭も、命を縮めるような作品づくりだったのではないかと呟いていました。
マンガ制作のあり方は、変わり続けています。
もっともっと普通の生き方の下で、作品をつくることが増えてくるはずです。
一人の天才が、常人には理解しがたいほどの集中力の中で、魂のリソースを削り出し、傑出した作品を生み出すということは、二度と無いのかもしれません。
そして、鳥山明さんに対して、「マンガ界、最後の天才」と呼ぶ日が来るのかもしれません。
LEGIKAのスタッフ一同、鳥山明さんのご冥福をお祈り申し上げます。