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配属直後のミッションが「全社向け」プレゼン!?新卒マーケターと“ムチャぶり”の戦い「マーケティングLay Up!」

LIFE STYLEは、拡大するSaaS領域の新規事業立ち上げをマーケティング・セールスの側面から支援し、これからの日本の未来を描くことを事業としています。

そんな”LIFE STYLE”で働くメンバーのリアルな姿をご覧いただくべく、今回は私、マーケティング室の前田がお送りいたします。

今回の記事は、新卒マーケターの玲衣(れい)さんのミッションとして、ベテランマーケター(上司)からのムチャぶりで始まった社内プロジェクト【マーケティングLay Up!】についての取り組みレポートになります!

# 最初にそれぞれ自己紹介をお願いします

BizDev事業部 マーケティング担当の篠﨑 玲衣(れい)です。2021年度の新卒で、「マーケティングLay Up!」の担当者です。

同じくBizDev事業部 の篠原 正憲(ノリ)です。事業部全体の統括をしつつ、玲衣さんと一緒にマーケティングをやらせてもらっています。

# ありがとうございます。では、「マーケティングLay Up!」とはどういう取り組みだったのか教えてください

(玲衣)ひとことで言うと、「マーケティングの基礎知識講座」になります・・・えっと、合ってますよね?

(ノリ)合ってますよ(笑)

(玲衣)はい、ということで、そういうことです(笑) マーケティングミックス等の「そもそものマーケティング」と、ここ数年でマーケティングの代名詞になってきている「デジタルマーケティング」、最後に「カスタマーサクセス領域のマーケティング」という感じで、3つの大項目ごとに、1回ずつ全社向けにプレゼンする形で行いました。

一部のセールス活動と実際のマーケティング業務のあいまにちょっとずつ時間をつくって取り組んだので、ミッションをいただいた7月から、最終回のプレゼンをする11月まで4ヶ月間かけた、私としては長期・一大プロジェクトでした。


# なるほど。壮大な「マーケティング講座」だったんですね。ところで「Lay Up!」ってどういうことなんでしょう?

(玲衣)バスケのレイアップシュートの「lay up」が一般的だと思いますが、実はこの言葉には「保管する」とか「貯める/蓄積する」という意味がもともとあるみたいで、会社全体のマーケティング知識を「しっかりと貯めて向上させよう」という意味が込められています。

(ノリ)実は玲衣さんがやってくれる取り組みってことで、タイトルに「レイ」っていうワードをうまく盛り込めないかなって思ってたんですよね。そしたらすぐに「lay up」って言葉が浮かんで、調べたらたまたまそれっぽい意味もあると分かりまして。玲衣さんの意見も聞かず「これでお願い」って一方的に伝えました(笑)

# 玲衣さん、大丈夫でしたか?(笑)

(玲衣)多少照れる思いはありましたけど、語感もよかったですし、意味がしっかりとマッチしていたので、ちゃんと気に入りました。 でも、なんか変な「Lay Up!のポーズ」みたいなことも考えてくださったんですけど、それは丁重にお断りしました(笑)

(ノリ)あのNG意思表示は明確だったな・・・。

# スタートまでにも結構ストーリーがあったようですね。次に、玲衣さんにうかがいたいのですが、100ページ以上におよぶ資料と3回に渡るプレゼンで構成された、かなりボリューミーなこの取り組みですが、実施のきっかけはなんだったのでしょう?

(玲衣)きっかけは7月の部署配属でした。私は「BPO事業部のマーケティング」と全社の広報を担当する「マーケティング室」に配属された立場上“マーケティング”について詳しくなる必要があったので、「関連知識を資料にまとめ、全社会で発表する」ことをファーストミッションとして与えられたところからこの取り組みが始まりました。

と言っても0から自分で調べてまとめたわけではなく、ノリさんがマーケティング勉強会を開いて下さり、そこで得た知識を自分なりに理解して資料に落とし込んでいきました。

# なるほど。次にノリさん。この取り組みを通してどういったことを実現されようとしていたんでしょうか?

(ノリ)目的は大きく分けて3つでした。まず、マーケティング担当として別の大規模プロジェクトチームに異動することが決まっていた直哉(FY21上期までBPO事業部・セールス担当)に、この領域に比較的詳しい人間として何かしてあげられないかと思ったこと。次に会社全体のマーケティングに関する知識の底上げ。もうひとつは玲衣さんのマーケターとしての成長です。


# それぞれの目的について、もう少し詳しく教えてください

(ノリ)直哉はBPO事業部でセールスとして活躍し、それを認められて、社長じきじきに別プロジェクトにアサインされたわけですが、マーケティングとなると求められる知識とスキルが違ってきます。セールス以上に、そもそもの用語や考える上でのフレームワークなど、「知らないと話にならない」ことが多い領域なので、「初動で置いていかれない」程度のレクチャーはしてあげたいと思った次第です。

会社全体については、マーケティングという言葉に含まれる本来的というか、元来的な意味と、ここ数年におけるトレンドをそれぞれ正確に把握してもらうことと、各種専門用語の意味と使うシーンを理解してもらうことを狙いました。

玲衣さんに関しては、知識アップに加え、資料作成スキルの向上とプレゼン経験の蓄積が目的でした。あと、上司として部下に活躍の場を提供したかったという意図ももちろんありました。

# 1つの取り組みで複数の目的を達成しようとされた、と

(ノリ)おっしゃる通りです。ベンチャーなんで、いろいろと欲張っていかないと(笑)

# では玲衣さん、ズバリ、この取り組みに挑戦してよかったと思えていますか?

(玲衣)取り組んでいる最中も、今振り返ってみても、「挑戦してよかった」と心から思えています!

# 具体的にどういうことをよかったと感じたんでしょうか?

(玲衣)まず、自分のこれからの役割を明確化できたことです。“マーケティング”と聞いても漠然としていて、配属が決まったときは正直自分が今後どんな取り組みをしていくのかイメージが湧いていませんでした。「マーケティングLay Up!」では、デジタルマーケティングで扱う媒体や広告の種類/役割をはじめ、全体の仕組みを学ぶことができました。その上で自社サービスを対象としながら各種の広告施策や指標について説明することで、自分自身の“これからの業務”をイメージすることができました。

また、知識をアウトプットする場があったことが、理解度を高めることができたポイントだったと思います。全社会で発表する=全員に“わかりやすく”、“正確に”伝えることが重要だったので、とにかくノリさんと慎重に一言一句確認しながら、資料とプレゼンスクリプトを作成していきました。1つの単語だけでも、まずは自分で理解しようと様々なサイトや本を参考にわかりやすい説明や表現を追求し、ノリさんからフィードバックをもらい改修していく...これを繰り返したおかげで、より理解が深まったと感じています。

あと、私は資料作成が好きなので、好きなことがシゴトになる喜びもあり、当初は思わず「これは仕事ですか?」とノリさんに聞いてしまったのを思い出しました(笑)

# ありがとうございます。なるべくリアルな実体験を伝えたい企画なので、ネガなことも聞いていきましょう。逆に、大変だったこと、辛かったことを教えてください。「ない」は「なし」です(真顔)

(玲衣)正直、冗談でも「ない」なんて言えないくらい大変でした(笑)

私にとって「マーケティングLay Up!」は、「新しい言語を習得すること」と同じような感覚だったと感じています。用語や計算式など覚えることはできても、意味や仕組みを人に説明するにはまだ理解が足りていないかも...と思うことが多くありました。かつ、何でもわかりやすくすぐに教えて下さるマーケティング大ベテランのノリさんと一緒に取り組む中で、「私はこれからちゃんとしたマーケターになれるのかな...」と自分の無知さに不安が募るばかりでした。

さらに自信を持っていた資料作成...なはずだったのに、以下の2点でかなり苦戦しましたね。

  • 仕組みや用語の説明を図としてアウトプットする
  • なるべく1ページ1キーワードで端的にまとめる=紙芝居形式で見せる

「わかりやすさ」を重視するうえで、何を説明するにも必ず「図式化」することを心がけました。かつプレゼンをする場合は聞き手がどの部分を説明しているのか常にわかるように、同じ図の中でも1ワードずつスライドを切り替えて、「目から得る」情報を少なくする見せ方をノリさんから教えていただき、それからは自分でも意識するようになりました。

全社会での発表は3回に分けて行ったのですが、2回目の「デジタルマーケテイングの媒体/広告の種類と指標」の説明では、73ページ(130ページ中)も作っていました(笑)

「とにかく自信を持ってみんなにわかりやすく話せるように理解したい」という私の想いと、その想いを汲み取ってくださり、より良いコンテンツにするために...と4ヶ月間全力で向き合い続けてくださったノリさん、その私たちの想いが結果として130ページに及ぶ資料になったのだと思います。「挑戦してよかった!」と思えているのは、大変なことを乗り越えたからこそ感じられることだと思っていますし、結果的にネガティブなことはありません!

▲全社発表の様子

# ということらしいですが、想定通りですか?

(ノリ)回答が100点すぎて、逆に疑わしいです(笑)

(玲衣)ひどいです(笑)

(ノリ)いやでも、「新しい言語を習得する感覚」というのは言われてびっくりというか、そこまで難しいことをやってもらってたんだな、と改めて実感してます。玲衣さんにとってはマーケティングという「新たな言語」と、プレゼン資料の「つくりかた」、双方同時に学んでいたんだということも、やってもらっていたその時は意識できていなかったですね。結構ビシバシやっちゃってた気がします。すいませんでした・・・。

(玲衣)ひどかったです(笑)

(ノリ)反省します(笑)

まぁそもそも、玲衣さんは新卒で、私はビジネス歴20年の古株です。そんな2人が、マーケティングというある種の専門性が求められる領域でパートナーシップを組んでやっているのが我々のチームなわけです。知識や経験に差があるのは当然で、知らないことやできないことがあっても「学べばいい」と伝えてはいますが、言われている本人としては自己完結できないことの多さに凹む、というのも当たり前な環境だろうなと。

と思っていたら、やっぱりしんどかったってことだったんで、しんどかったんでしょう(笑)やりきってくれたことに感謝しかありません。

あと、実は「紙芝居形式」というのは私自身言語化していたものではなく、自分がプレゼン資料を作成するときは無意識に採用していたものなんです。それを玲衣さんにレクチャーしたときに「紙芝居みたいにするんですね」と言ってくれて、彼女以上に納得した記憶があります。「人に教えるのは勉強になる」って言いますが、本当に実感ました。そういう意味でも感謝です。


# Lay Up!を通じて得た知識が、実際の業務で役立ったという経験はすでにありますか?

(玲衣)今の業務は全てLay Upの内容がベースとして頭にあるからこそできていることだと感じています。BPO事業の新サービス「スケッターズ IS FORMATION」のLP(ランディングページ)制作やウェビナーの企画、サービス資料の改善など、自分が取り組んでいることが事業を進めていく中で「どのような役割を果たすものなのか」を意識するようになりました。(常にLay Upの資料は開きっぱなしで、いつでも見返せるようにしています。笑)

まだ本格的に広告運用などは行っていませんが、メディア掲載の説明を聞く際はLay Up!で学んだ指標を気にするようになったり、スケッターズのターゲットや見せ方を改めて考えて提案し、ノリさんが資料の改修を一緒に行ってくださったり...以前よりもサービスや事業を「ジブンゴト化」し、自分で考えて行動できるように変わりました。

# とのことですが、ノリさんから見て実際に玲衣さんの成長を感じたポイントなどあったら教えてください

(ノリ)玲衣さんもからもすでに一部言及されていますが、今BPO事業で取り組んでいる新たなサービスのマーケティング活動において、日々「Lay Up!やっておいてもらってよかった〜」と思う場面があります。

LPを作ってもらうときや、ウェビナーの企画をやってもらうときなど、基本的にそれらがデジタルマーケティングにおけるどのプロセスでどのような機能を発揮し、どういった結果を得るためのものなのかを理解した上で制作やディレクションしてくれるようになりましたので。1言ったら10返してくれるっていうのを体感できてます。

マーケティング室の活動は、今は半分が広報、もう半分が採用マーケという感じなんですが、集客とコンバージョン(この場合採用募集に対する応募)、そのためのメディアと記事等のコンテンツ、といった相関関係を理解してくれているので、ちょっと雑に振っても期待以上のアウトプットを見せてくれることが多いですね。

そもそもセールスは研修時からしっかりできていた人材なので、新卒1年目でマーケティングもここまでやれるようになっちゃって、羨ましい限りです(笑)

# では最後に玲衣さんに、今後取り組んでいきたいマーケティング領域でのスキルアップや、施策などあれば教えてください

(玲衣)直近で取り組んでいきたいのは、新サービスのLPを完成させることと、「スケッターズ」のオウンドメディア(ブログサイト)の立ち上げです。新サービスの“スケッターズ IS FORMATION”は、やっと方向性が定まってきた段階で、LPもノリさんと絶賛再構成中なんです...。「新規事業支援=スケッターズ」というようなイメージをより多くの人に持ってもらえるよう、今はとにかくサービスを認知してもらうための土台をしっかり固めていきたいです。

また、来年度から同じ事業部になる別のグループ(世間でいう「課」)のWEBサイト運営や広告運用などにも関わりはじめているので、本格的にデジタルマーケティングを実践できる日も近いようで...(もう始まっているのか...)目標を達成するための施策考案や効果検証など、今はまだ不安もありますが、自分に与えられている可能性に日々ワクワクしています。

マーケティングは変化する社会と共に常にアップデートされていくものだと思うので、今後も感度高く様々なツールやメディアを活用しながら知識を蓄え、LIFE STYLEを代表するマーケターを目指したいです!

(いつかこの「マーケティングLay Up!」を社外向けのコンテンツとしても出せたらうれしいですね...!)

(ノリ)(やりましょう...!)

ノリさん、玲衣さん、息のあった掛け合いをご披露いただきありがとうございました!新卒期待の星である玲衣さんが、ベテランのノリさんにいじめられていないか、個人的に心配していましたが、今のところ大丈夫そうだとわかりました。これからもLIFE STYLEのアピールと集客というミッションを背負い、全力で走り続けてくださることを期待しています!

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