「お前が大きくなったらウチの会社を任せるからな。」
私の人生において、進む方向が決まった瞬間。
子どもの頃、祖父(京都カネヨシの創業者)にそう言われた瞬間、プレッシャーではなく、不思議なほど心がすっと前を向きました。
「自分の人生はきっとこの会社につながっている」というポジティブな感覚。
子どもながらに、自分の人生のレールが「カチッ」とつながったような感じがして、
不安よりも、嬉しさと静かなやる気の方が大きかったことを今でも覚えています。
大学で気づいた「企業を動かすのは数字ではなく、人の想い」
立命館大学の経営学部で学んだ4年間は、私の原点をより強いものにしてくれました。
経営戦略、組織論、人材育成、財務、マーケティング…
多くの理論を学ぶほどに感じたのは、
「組織を動かすのは“人の想い”である」という確信でした。
学業では西園寺奨学金を2年連続でいただきましたが、それ以上に私を成長させたのは“人との出会い”でした。
ストリートダンスとの出会いが気づかせてくれた“仕事の本質”
高校まではサッカー部だった私が、大学でストリートダンスにのめり込んだのもその一つ。
大学の新歓でストリートダンスを見た瞬間に衝撃を受け、すぐに入部。
最初は全く踊れなかったものの、仲間と作品をつくり上げる過程が楽しすぎてどんどん夢中になっていきました。
やがて日本3位、そして日本一に。
この経験で気づいたのが、
「人が心を動かされる瞬間にこそ、仕事の本質がある」ということ。
これは今の私の経営観にも直結している、大切な価値観です。
前職で学んだ「信頼は数字以上の価値がある」
新卒で入った㈱コナミデジタルエンタテインメントでは、家庭用ゲームやカードゲーム・アミューズメント機器などのルート営業を担当。
北関東や九州エリアのGMSや小売店をまわり、数多くの現場に触れました。
何より大切にしていたのは、「顧客と真正面から向き合うこと」です。
言葉だけの提案では意味がない。
相手の想いを聞き、背景を理解し、共に課題を考える。
その積み重ねが、信頼につながっていく。
「あなたが担当で良かった」
その一言が、僕の原点になりました。
退職し、後任に引き継ぐときに複数の得意先から言われた言葉。
「あなたが担当で良かった」「あなたは最高の営業だった」
私にとって一生忘れられない言葉です。
成果はもちろん大事だが、
“信頼してもらえる人間であること” が、最終的には最も大きな価値になる。
この感覚は、経営者になった今も変わりません。
経営者としての軸——「従業員とその家族を幸せにする」
京都カネヨシの未来を考える上で、私の中心にあるのはただ一つです。
「従業員とその家族の幸せ」。
これはきれいごとではなく、心から感じていることです。
もし明日、5人が休んだら会社は回らないかもしれない。
もし誰も来なければ、会社は存在できない。
だからこそ、毎日早く起きて会社に来てくれる従業員には、心の底から感謝しています。
この会社は、従業員の支えで成り立っています。
だから私は、彼らが胸を張って「ここで働けてよかった」と言える会社をつくりたい。
そして、その家族に「いい会社で働けて良かったね」と言ってもらえる会社にしたい。
そこに会社の存在意義があると、本気で思っています。
父のスタイルは継がない。
私は「仕組みで強い会社」をつくります。
父は現場を知り尽くし、何でもできるカリスマ。
だからこそ、トップダウン型で会社を引っ張り、幹部からも強い信頼を得ています。
しかし、私は同じやり方はできません。
そして、やりません。
現状、現場作業はできないかもしれません。
でも、「社員のために考え続け、会社を前に進める覚悟と使命感」だけは誰にも負けない自信があります。
私が目指すのは、
“仕組みで組織が回る会社”
そして
“誰もが意見を言えるボトムアップの組織”。
経営者が変わっても揺るがない、強い会社に。
私が大切にしている価値観
- 家族を大切にする
- 仲間を大切にする
- 笑顔で働ける環境をつくる
- 「できない理由より、できる方法を考える」
- 信頼関係を築く
- 遊ぶときは思い切り遊ぶ
- 変化を恐れない
- 仕組みで会社を強くする
経営者としての強みは、
「会社を前に進める使命感」
「会社を背負う覚悟」
「誰よりも会社のことを考える時間」
だと自負しています。
京都カネヨシを『働く人とその家族が誇れる会社』にする
私が目指すのは、「歴史を守るだけの会社」ではなく、
“未来をつくる会社”。
そして、「経営者が偉い会社」ではなく、
“働く人が主役の会社”。
京都で一番の歴史を持つおしぼり会社として、
次の50年をつくる責任が私にはあります。
だからこそ、これからも挑戦し続けようと思います。
会社のためではなく、
働く仲間とその家族のために。