2025年7月、クラダシの総合通販部の新副部長に就任した三宅敦士さん(通称:あっちゃん)。
新卒でイベント会社に入社し、10年以上にわたりイベント企画の現場で経験を積んだ後、36歳で未経験の業界であるクラダシに飛び込み、ゼロから挑戦を重ねてきました。
今回、総合通販部の副部長に就任したあっちゃんが、未経験の世界で直面した壁をどう乗り越え、どのような経緯で副部長の座にたどり着いたのか、そしてこれから何を目指しているのか。赤裸々な想いを語っていただきました。
目次
- 未経験からの挑戦、壁と失敗の連続
- プレーヤー経験が導いた、次のステップ
- 6人で挑む、大きな課題と最速PDCA
- ブランド価値の向上が、次の成長を切り開く鍵
- 未経験でも挑戦できる
未経験からの挑戦、壁と失敗の連続
―—クラダシは全くの未経験業界だったそうですね。
はい。そもそもフードロスをビジネスにしている企業自体が少なく、私にとってクラダシへの入社はまったく新しい挑戦でした。職種は前職でも経験を積んでいた「営業」だったので、これまでの経験を活かせるだろうと思っていたのですが、実際に担当してみると「これは全く違う」と感じました。これまで取り組んできた営業とは性質が大きく異なっていたからです。
クラダシの営業は、「御社のフードロスになりそうな商品を買い取らせてください」という特殊な形で、非常に稀少な営業スタイルだと感じています。そのため、当初はどのようにお取引先と話を進めればよいのか分からず、難しさを痛感しました。そこでまずは、相手の立場を理解できるように、フードロスの仕組みやメーカーが在庫を抱える背景、業界ごとの事情などを徹底的に学ぶことから始め、少しずつ理解を深めていきました。
―—どうやって理解を深めていかれたんですか?
「初めてなので教えてください」と正直にお伝えし、パートナー企業に直接ヒアリングして回りました。もちろん社内での学びもありましたが、実際には商品カテゴリーごとに課題がまったく異なるため、担当者さまに詳しくお伺いしながら理解を深めていきました。
また、メーカーの皆さまにとって在庫は本来できる限り発生しない方が望ましく、もし在庫が生じたとしてもクラダシにご出品いただく際には、正規価格ではなく特別条件でのご案内となります。そうした背景もあり、私たちのお願いが常に歓迎されるとは限らないことも理解していきました。
だからこそ、どうすれば前向きに受け止めていただけるかを常に考え、時には失敗を経験しながら試行錯誤を繰り返してきました。今でも担当者さまごとに最適なアプローチを工夫し、より良い関係性を築けるよう模索しつづけています。
―—印象に残っているクラダシの営業の難しさはありますか?
入社してすぐにマーケットプレイスチーム(現ブランド事業部)で販促提案をしていたとき、あるメーカーさんに「費用対効果を具体的な数字で示してほしい」と言われました。でもクラダシのビジネスは、掲載のタイミングや他の商品との兼ね合いで成果が大きく変動するため、固定の指標が出しにくいんです。
数字を出さなければ納得してもらえない。でも、出しすぎると逆にブレて信頼を失うリスクがある。その板挟みの中で、頭をひねって説明を組み立てていたのを今でも覚えています。まさに「脳に汗をかく」経験でした。
―—そういった壁や失敗を、どう乗り越えてこられたのでしょうか?
やはり「相手に教えてもらう姿勢」を大切にしたことだと思います。未経験だからこそ素直に聞けましたし、そこから学んだことを一つひとつ積み重ねて、自分なりの営業スタイルをつくっていきました。
最初は手探りだったことも、経験を重ねるうちに「なぜこうなるのか」「どう提案すれば相手にメリットがあるのか」が少しずつ見えるようになってきたんです。そうした経験の積み重ねが、自分にとって大きな財産になりました。
プレーヤー経験が導いた、次のステップ
―—そして2025年7月、総合通販部の副部長に就任されましたね。
お話をいただいたときは、「いよいよ次のステップに来たな」と前向きに受け止めました。正直なところ、迷いはなかったです。プレーヤー時代に積み重ねてきた経験と培った自信をもとに、色々取り組んでいきたいというワクワク感の方が大きかったですね。
―—ご自身で「副部長を任せてもらえた要因」は何だと思いますか?
そうですね。「自分自身が役職を目指してきたこと」かなと思います。
私はクラダシの面接のときから、「ずっとプレーヤーでいたいわけではなく、いずれは部長といった役職を目指したい」と正直に話していました。ただ同時に、「入社直後はプレーヤーからスタートさせてほしい」ともお願いしました。
というのも、プレーヤーこそが現場に一番近く、パートナー企業とも直接向き合う立場だからです。現場を理解できていない状態で役職に就いても、その業務を全うするのは不可能に近いと考えていました。特に私は異業界から飛び込んできた人。だからこそ、まずはプレーヤーとして徹底的に現場を知り、その経験を基にマネジメントに挑戦するんだという思いが強くありました。
私の中で「営業を突き詰めること」は、経営における営業戦略の視座を養うことでもありました。プレーヤーとしてミクロの現場を理解し、その理解を基に部としての営業戦略を立てる。そして戦略を立案していく経験を通じて、会社全体の営業方針にまで視野を広げていく。そうしたキャリアの階段を自分の中で描きながら、日々の仕事に向き合ってきました。
プレーヤー時代から、常に「その先の役職を見据えた視点」を持ちながら業務に取り組んでいました。その積み重ねが、今回副部長を任せていただいた背景にあるのではないかと感じています。
―—自分のキャリアを見据えて、日々取り組んでこられたことが就任につながったんですね。
これはクラダシに限らず前職から変わらないスタイルですが、「目の前の仕事を目の前の視点だけで語りつづけていては、一生そこから抜けられない」と思っています。壁にぶつかって打ちのめされる瞬間は必ず訪れる。でもそのときに、一段上、二段上からの視点を持っていれば、物事を立体的に捉え、突破口を見出すことができる。
前職時代からその意識を実践してきましたし、実際、役職に就いている人は業界を問わず皆、この視点を持ちつづけていると感じています。
6人で挑む、大きな課題と最速PDCA
―—就任後に直面している課題はありますか?
「仕入れ量が外的要因で下がっていること」です。物価高騰や円安の影響で、メーカー各社が生産管理をこれまで以上に厳格化してきています。その結果、新商品のSKU数も減っており、これまで仕入れの案内の元になっていた商品が目に見えて細くなってきています。
仕入れ量をどう増やすのか、新しい打ち手をどう見つけるのか。
これが今最大の難しい課題であり、乗り越えたい課題です。
―—その課題に、どう向き合っているのですか?
「答えがないことはない」と思っています。ただ、その答えを導き出すまでのプロセスは空白。だからこそ難しいですね。たとえば100人規模の大きな組織なら、全員で同時にアタックし、瞬発的に大量の仮説検証を回すこともできるかもしれません。でも今の私たちは6人の少数精鋭。一つひとつの動きの精度とスピードが問われます。
現状では、外的要因で生じている事象をチーム全体で共有し、さまざまな仮説を立てて、可能性を一つずつ検証しています。過去の経験も踏まえつつ、今の状況に合った最適解をチーム全員で探しにいく。そういう地道な取り組みを、最速で回しつづけることが必要だと考えています。
―—今後のチームづくりについては?
今の6人は本当に頼もしい仲間で、戦略に対して一人ひとりが主体的に動いてくれていると感じます。その上で、さらにスピードを上げていくために、現在は採用にも積極的に取り組んでいます。
目指しているのは「少数精鋭で骨太なチーム」。クラダシの営業は特殊なので、経験よりも大事なのはスピード感や柔軟な視座、そして円滑なコミュニケーション能力。そうした強みを持つ人であれば、すぐにクラダシ流に染まれるはずです。
今期のテーマは「突破せよ」。一人では難しい課題でも、チーム全員で解を探しに行けば必ず突破口は見つけられると信じています。
ブランド価値の向上が、次の成長を切り開く鍵
―—今後成し遂げたい目標はありますか?
クラダシの「ブランド価値」をもっと高めていくことです。パートナー企業と向き合うなかで、まだ「安売りサイト」や「ディスカウントショップのEC版」と見られてしまうことが多いと感じています。
クラダシは「日本で最もフードロスを削減する会社」という明確なビジョンを掲げ、その実現のために存在しています。
「クラダシに出品することで、フードロス削減に貢献できるだけでなく、環境に配慮した取り組みを行う企業としてブランドを守ることができる」
この価値を正しく理解していただくためにも、クラダシ自身がブランド力をさらに育て、高めていかなければならないと感じています。
その意識のもと、総合通販部はパートナー企業に一番近い部署として、日々の提案の中でクラダシのブランドをどう体現するかに取り組んでいます。ここでブランド価値を引き上げることができれば、仕入れ量を増やすことにも直結しますし、他の事業部の取り組みに対してもプラスの影響を与えられるはずです。
たとえば、クラダシ側から新しい施策をPushしたときの効果は倍増しますし、逆にパートナーからPullで「一緒にやりたい」と声がかかるような好循環を生み出せる。
最終的には「クラダシと組めば、エシカルな発信がスピーディーにできる」と思ってもらえる企業になりたいですね。
―—その思いは、他の事業部の部長とも共有されているとか。
定例の会議でもよく話し合いますし、会議がなくても日常的に部長・副部長同士でコミュニケーションを取ることは多いです。「みんなが同じ方向を向いているよね」という目線合わせは、すごく大事にしていますね。
会社としての目標やスローガンは掲げっぱなしになりがちですが、そこに込められた「なぜそれを目指すのか」という部分を正確にチームに伝えていかないと意味がありません。部長や役職者が精度の高い“伝言ゲーム”をすることで、初めてメンバー全員が一つの意思を持って動けるようになると思っています。
また、大事なメッセージは定期的に、日々のミーティングや業務の場面に自然に織り交ぜて伝えていく。その積み重ねが、組織をより強くすると思っていますし、一人ひとりが会社の掲げるビジョンを自分ごととして捉えられる状態を目指していきたいですね。
未経験でも挑戦できる
―—最後に、クラダシへ挑戦を考えている方へメッセージをお願いします。
最初にもお伝えした通り、クラダシの営業は特殊です。
でも、決まった型がないからこそ、自分の営業の型をつくりたい人には絶好の環境だと感じています。これまでに営業を経験してきた人は、自分の営業スタイルを試せる環境があり、挑戦を恐れなければ必ず成長できる環境があります。
今に満足できていない人、もっと成長したい人。壁にぶつかったときに他責にせず、自分を変えていける人。そういう人はクラダシで必ず活躍できます。業界未経験でも挑戦できる環境がここにあります。
また、私自身、社会人になった当初から経営の視点を持っていたわけではありません。ただ、日々の業務の中で常に物事を俯瞰的に見ることを意識し、経験を積み重ねていく中で少しずつ視座が高まり、気づけば副部長という役割をいただけるようになっていました。
異業界から飛び込んでも、自分のキャリアを見据えて取り組みつづければ、キャリアの階段は必ず登れる。今回、副部長を任せいただいたことで、そのことを身をもって証明できたのではないかと思っています。
「未経験だから」という理由で、諦める必要はありません。
もし今悩んでいる方がいたら、勇気をもってぜひ一歩を踏み出してみてください。
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私たちクラダシは、一緒にフードロス削減に挑み、社会を前に進める仲間を探しています。
ミッション「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」、ビジョン「日本で最もフードロスを削減する会社」を掲げ、社会性・環境性・経済性に優れた持続可能なビジネスを展開しています。
もしこの記事を読んで、少しでも「クラダシで働いてみたい」と思っていただけた方は、ぜひ一度採用ページをのぞいてみてください。
きっと、あなたが輝けるフィールドが見つかるはずです。