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まだ見えていない景色を見つけて、創りに行く。リモート組織のコミュニティデザイナーが挑む変革とは

【profile】
丸毛幸太郎(まるもこうたろう)さん
鳥取在住。
コミュニティデザイナーとしてK.S.ロジャースに参画。

生活が大きく変わった、2020年

ー現在は鳥取からK.S.ロジャースに参画されているということですが…

2020年4月、緊急事態宣言が出た時期から鳥取に住み始めました。ここは妻の実家なんです。それまでは尼崎に住んでましたから、住環境が大きく変わりましたね。

ー2020年、大きな変化があったのですね

住む場所だけではなく、仕事も変わりました。移住前にやっていた仕事は継続しつつも、現在は鳥取県のNPOに籍を移して短時間正社員のようなスタイルで勤務しています。

NPOでは鳥取市内の空き家活用プロジェクトや、若手コミュニティの運営などにかかわっています。他にもいくつかの団体に所属したり、個人事業も立ち上げています。K.S.ロジャースも含め、すべてコロナ禍のあとに取り組んでいることなので、本当に人生が変化しました。

ーすごいですね!すべてオンラインですよね

完全オンラインで成り立っていますね。
子育てをしながら複数の仕事にかかわれるのは、ありがたいです。

コミュニティデザイナーという在り方

ーK.S.ロジャースに入ったきっかけを教えてください

以前友人に頼まれて、K.S.ロジャースのイベント進行役を手伝ったことがありました。その後「これから社内のコミュニティをつくっていくから、一緒にやらないか?」というオファーをいただきまして。

ーK.S.ロジャースではどのような肩書で働かれているのですか?

肩書的には「コミュニティデザイナー」ですね。
簡単にいうと、ファシリテーター的な仕事をしています。

ー聞きなれない肩書ですね

K.S.ロジャースは今、人数も案件も増えて、会社規模も拡大中です。これ自体はいいことですが、このまま突っ走っていくとK.S.ロジャースは「ただ仕事をする場」になってしまいます。

すると、「いい案件がある会社」にエンジニアが流れてしまいますよね。

ー確かにそうですね!

そうではなく、「K.S.ロジャースにいると心地よいな、もっとかかわりたいな…」と思ってもらえる環境をつくるのが、私の役目です。

「組織構築」というと難しく聞こえますが、メンバーの関係性をフラットにしながら、挑戦したいことや楽しいことが実現できる基盤として機能させていきたいです。

ー具体的には何をされてきましたか?

参画してすぐにコアメンバーへのインタビューを行い、「K.S.ロジャースのいいところや改善点」を可視化して、さまざまな施策を打ちました。たとえばラジオや、ウェルカム会、勉強会などを企画し、運用中です。

ーぶっちゃけ、エンジニアリング組織のコミュニケーションは難しくないですか?

難しくはないですよ!
でも参画してすぐに気付いたのは、「顔を出すことにこだわらなくても、きちんとコミュニケーションが取れるメンバーが多いな」ということです。

アンケートでも「ZoomよりDiscordの方がいい」という方が多かった。
それまで知っているコミュニティとは違う面だったのですが、これはこれでKSロジャースの文化ですよね。だからラジオ企画がうまくいっているのかも知れません!

Slackだけでコミュニティをデザインできるのか!?

ーエンジニアとのコミュニケーションについてもう少し教えてください。

一番心配だったのは、期待値の調整ですね。お互いが何を求めているのか、オンラインだけで通じ合えるのか?これまでの経験が活かせるのか?という部分です。

ー実際に関わってみて、ギャップはありましたか?

戸惑いはありましたが、慣れれば大丈夫かなと思っています。それからエンジニアの方々って、話すのが嫌いなわけじゃない。聞いたら答えてくれますし。

ただ、向こうからガンガンとパスが来る環境ではないです。笑
これは工夫と歩み寄りで馴染んでいけたらと思っています。

ーコミュニケーションはSlackが9割ですもんね!

Slackでいえば、「random」という雑談系チャンネルがあるのですが、代表の民輪の書き込みが半端なく雑談なんですよね。笑
個人的なことも含め、仕事以外のネタがどんどん投下されるので、代表がこんなにオープンな会社なら心理的安全は保たれるな…とは感じています。

ーSlackで何か工夫されていることはありますか?

「random」は雑談系ですが、他にも「ロジャペディア」というK.S.ロジャースのアレコレが聞けるチャンネル、「ksr_introduction」という自己紹介用チャンネル、「ロジャニュース」というニュース共有チャンネルなど、目的や用途に合わせたチャンネルを新設して、さらなるコミュニケーションの活性化に取り組んでいます。

チャンネルでコミュニティも生まれ始めました。中でも活発なのが「猫コミュニティ」です。これもメンバーのアイデアから生まれました。

とはいえ、Slackでのコミュニケーションもまだまだこれからですね!
まずは僕らがよい運用スタイルを確立し、見せていかなければいけません。

コロコロとよい方向に転がってきたキャリア

ーコミュニティデザイナーにたどり着くまでのお話を…

大学では幼児教育を専攻していたのですが、保育園実習で保育者同士が喧嘩してる現場をたくさん見ました。大人の不機嫌を子どもが察して、いい子を装う…というのはよくないですよね。そこから子どもではなく、子どもの周りの大人を見るようになりました。それが「大人のコミュニケーション」に興味を持ったきっかけです。

ーなるほど

大学院生のときにファシリテーションという手法に出会い、興味を持ちました。
サークル運営で人間関係に悩んでいる時期だったので、自己課題解決です。

決定的だったのは2012年に「情熱大陸」で山崎亮さんというコミュニティデザイナーの仕事を見たことです。とても感銘を受け、「僕もやってみたいな」と思ったんです。

ー大きなターニングポイントですね

ただし「デザイン」という言葉が曲者だな…と。
コミュニケーションは分かるけど、デザインは一切分からないぞ…と思い、当時はそのまま幼児教育の研究を続けました。

でも研究職って、結果が見えるのが何年も先ですよね。僕は、自分が動いたことにもっと早く結果がほしいし、もっと早く「ありがとう」っていってほしいんだな…と気付き、「コミュニティデザイナー」という仕事を思い出しました。

ー繋がりましたね!

そうして見つけた職場は、山崎亮さんとかかわっていらっしゃった方が代表で、僕のファシリテーションや「場づくり」のスキルを評価していただきました。

その後、コロナをきっかけに退職したり、子どもが生まれるなどのライフイベントが重なり、今の鳥取ライフに移行したという次第です。

ーコロコロと、すごくご自身にマッチした方向に転がってる感じがします

転がっていく方がたまたま合っていたのか分かりませんが、確かに何かの流れに乗って転がってきた気はしますね。

コミュニケーションにお酒は欠かせない…?

ー鳥取での暮らしについて教えてください

実は、妻の実家は造り酒屋なんです。
今、酒造の二階に住んでいるんですけどね…。

ーうらやまし過ぎるお住まいです

結婚をきっかけに、日本酒、中でも燗酒にはまってしまいました。
義父とは毎晩のように一緒に晩酌をしています。肝臓の数値が気になり始めたので、少し控え気味ですが…。

ーいい趣味ができましたね

以前は大阪でイベント開催などもしていましたが、コロナ禍になってからはオンラインで蔵見学などを行いました。ちょうど今年から、日本酒事業を小さく始めたところです。

ー趣味で終わらないところもさすがです!

まだ見えていない景色を見つけて、創りに行く

ー今後はどのようなビジョンをお持ちですか?

K.S.ロジャースは、会社の形そのものが最前線です。今の時代らしい会社にかかわらせてもらえるのは、ありがたいと感じています。

社会も、対面前提のコミュニケーションから、オンラインコミュニケーションへの移行が進んでいますが、前例はまだ少ない。だからこそ、その前例を一緒につくり、ノウハウを世にシェアしていくのが自分の役割なのかな、って思っています。これはK.S.ロジャースで働き始めて、改めて気付いたことです。

ー人生にビジョンはありますか?

僕はあまり人生に目的を持たないタイプなので、「転がりながら、きた球を打つ」というスタンスで生きています。

ただ、家族と一緒に過ごす時間は大切にしながら転がっていきたいですね。

ー仕事も人生も、上手に転がっていくイメージですね

オンラインで仕事ができるなら、住む場所も鳥取に限らず、家族でいろいろな生き方に挑戦してみたいじゃないですか。そういうワークスタイルには憧れます。

ーありがとうございました。
最後に、K.S.ロジャースに興味を持ってくださった読者にひとことお願いします

新しい挑戦を考えている方に、向いている会社だと思います。「まだ見えていない景色を見つけて、創りに行く」なんていうとカッコよすぎますけど。

あと、自分のスタイルをキープしながら働きたい方にもおすすめです。ここでいろいろ試して、人生をバージョンアップさせたい方には、ぜひエントリーしていただきたいですね。

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