株式会社コンタクト 採用担当の末永です。私は現在、採用・教育・人事・エンジニアサポート を担当しています。
「ITって将来性ありそう」
「未経験OKって書いてあるし、自分でもいけるかも」
そんな理由でIT業界に興味を持つ人は少なくありません。
でも、なんとなく入った人ほど、入社後に“思ってたのと違う”と悩むことが多いのも事実です。
なぜか?
それは、「何を作りたいのか」を考えずにスタートしてしまうから。
今回は、未経験からエンジニアを目指すあなたにこそ考えてほしい、
キャリアの出発点=“作りたいもの”を言語化する大切さをお伝えします。
■ なぜ最初に「何を作りたいか?」を問うのか?
私たちは、エンジニア志望の方と面談するとき、必ずこう聞きます。
「何を作りたいですか?」
すると、意外と多くの方が言葉に詰まります。
「うーん…アプリですかね?」「とりあえずITに興味があって…」と。
でもこの質問、実はとても大切な問いなのです。
■ 料理人はイメージできるのに、エンジニアは曖昧になりがち
たとえば、誰かが「料理人になりたい!」と言ったとしましょう。
おそらく次に来る質問はこうです。
「和食?洋食?中華?それともスイーツ系?」
料理人という職業には、誰もが具体的なイメージを持っています。
そのため、「何を作る料理人になりたいか?」という問いにも自然と答えられる。
一方で、「エンジニアになりたい」と言ったときはどうでしょうか?
IT業界の幅広さゆえに、エンジニアという言葉だけでは仕事内容が想像しにくい。
プログラミング=アプリ作成といった漠然としたイメージだけで、実際の仕事像や作りたいものを具体化できていない方が多いのが現実です。
■ 「研修があるから大丈夫」は危険な考え方
最近は「未経験OK」「研修あり」の求人が増えています。
それ自体は歓迎すべきことですし、私たちの会社も未経験の方を育てる環境に力を入れています。
でもその一方で、
「入社してから考えればいいかな」
「研修でなんとなく分かっていくだろう」
という思考のまま飛び込んでしまうと、入社後に“イメージギャップ”に悩まされるリスクが高くなります。
■ どんなイメージギャップが起きるのか?
- 本当はスマホアプリを作りたかったのに、配属は社内業務ツールの開発
- Webの見た目(デザイン)に興味があったのに、ロジック処理担当に
- ITといえば“開発”と思っていたら、運用保守の現場だった
なぜこんなことが起きるのか。
それは、「自分が本当に作りたいもの」を事前に考えずに就職先を選んでしまったからです。
未経験だからこそ、考えておくことが大切なのです。
■ 「ゴール設定」こそ、成長スピードの決め手
私たちは多くの未経験エンジニアと関わってきました。
その中で分かっていることがあります。
成長が早い人には、例外なく「ゴール」があります。
- プログラミングを極めたい
- 要件定義や設計など、上流工程に携わりたい
- 若手を育てるリーダーになりたい
- チームを束ねるマネージャーを目指したい
このような“将来像”が明確な人は、研修中の学び方も違います。
すべての行動に目的意識があり、迷いなく成長していきます。
一方で、ゴールが曖昧なままだと、進むべき方向が見えず、立ち止まる時間が長くなってしまいます。
■ 自己理解が、ゴール設定の第一歩
とはいえ、「やりたいことが分からない」「自分に何が向いているか分からない」という方もいるでしょう。
それも、全く問題ではありません。
大切なのは、「自分はどうなりたいのか?」を考える意志があるかどうかです。
自分の得意・不得意、興味の方向性、働き方の希望などを棚卸ししていく中で、少しずつゴールが見えてきます。
■ 私たちも、ビジョンを持って組織をつくっています
私たちの会社も、ただ人を採用して終わりではありません。
- 未経験から本物のエンジニアを育てる
- エンジニアが安心して長く働ける環境をつくる
- それぞれのキャリアを会社として支援していく
これらは社員一人ひとりへのビジョンであると同時に、組織としてのビジョンでもあります。
今後さらに組織を大きくしていく中で、同じ方向を見て歩んでくれる仲間と出会いたいと願っています。
もしお話しできる機会があれば、私たちの組織としてのビジョンについても、ぜひ語らせてください。
■ ビジョンを語り合える人と出会いたい
今、あなたの中に少しでも——
- 「こんなエンジニアになりたい」
- 「今の自分を変えたい」
- 「成長したいが、何から始めていいか分からない」
そんな気持ちがあるのなら、それは立派な第一歩です。
まだ明確なゴールがなくても構いません。
大切なのは、「考えようとしているかどうか」です。
その意志があれば、私たちは一緒に探します。
必要なのは、完璧な目標よりも、“踏み出す意志”です。
“目的”が、あなたの“未来”をつくる。
エンジニアを目指すあなたへ。
まずは、「何を作りたいか?」を考えてみませんか?
そこから始まるキャリアは、きっと強く、ぶれません。
私たちは、あなたの“想い”と“行動”を、しっかり受け止めて支えていきます。
そしていつか、
お互いのビジョンを語り合える日が来ることを、心から楽しみにしています。