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木が大きく育つのにかかる年月は40年から50年らしい。

Photo by Bermix Studio on Unsplash

こんにちわ。ココロミル 和田です。

先日、大学受験が終わった教え子たちと高校2年生になる教え子たちと会ってきました。

なぜか、今年一番難しかった栄光学園中学校の入試問題を解こう!となりまして。

そこでのできごとや感じたことをお話しします。


〜林業と教育〜

さて、いきなり脱線します。

みなさんは「WOOD JOB!」という映画をご存知でしょうか?

ウォータボーイズやスウィングガールズを手がけた矢口史靖監督が、林業をテーマに撮った作品です。矢口監督の作品はどれも面白く考えさせられます。

簡単に概要をお伝えすると、、

大学受験に失敗し彼女にもふられた主人公が、林業体験プログラムのパンフレットを目にする。表紙の美女に会いたいというだけの動機でそのプログラムを受けます。

都会育ちゆえに村人たちはなかなか相容れず、何度も逃げ出そうとする主人公。しかし先輩たちの姿や森の美しさに触れるうち、だんだんと林業の魅力に気づいていく。

コメディ要素多めですが、世相を反映したメッセージを感じる話です。


その映画で好きなセリフがあります。

105年間育てた木を売りに出すというシーンで

「農業は自分が植えたもんがどう育ったか見れるが、林業はそうはいかん。ええ仕事をしたか結果が出るのは、俺らが死んだあとなんや。」というのがありました。

当時見ていたときに、教育業と似てるなぁと。

もちろん受験の成果は、合否としてすぐに出ます。

しかし、教育の成果は、今すぐにはわかるものではないなと思っています。


〜卒業生と問題を解く〜

私が「今年の栄光学園の入試問題が難しかったんだよねー」といった流れから、

いやーちょっと解いてみたいっす!となりまして。

面白いですよね。

みんなで2022年の栄光学園大問4、円すいの問題をときました。高校3年と高校1年が混じって解くわけです。


(お時間があれば是非解いてみてください。こんなの小学生が解くの!?となります)

「先生久しぶりですね!問題解きましょう!」って、マジで幸せですね。笑

さて、みんな「むずっ!」といいながらも、小学生用の小さい机で解いてました。

名だたる国公私立をでた高校生でさえ、大問1つで1時間かかるほどの難問です。

当時の小学生の公式、母線分の底面の半径〜を使う子もいれば

余弦定理を使う子、三平方の定理でゴリ押しする子、角の二等分線を使う子など

非常に多岐に渡るやり方でやっていました。

こんな難しいことできるようになったのか、、と感心しました。あと字が綺麗になってました。

小学生の男の子って、字?!ってくらい読めないことありますよね。でも高校生になると整ったいい字を書くようになるようです。

問題に対する取り組み方もさまざまでした。

解説は聞きたくない!と、自分で考える子

ある程度解いて、人と議論する子

この問題にでてくる楕円の方程式を求めたいと言って、解き出す子

写真はそのときの極方程式をつかって解いた式だそうです。



和田先生に問題出されるとついやっちゃうんですよね〜、って言われたのが嬉しかったですね。実は嬉しい。

結局僕は解説はせず、みんなの考えをただ見ていました。

彼らも当時中学受験生のときには苦労がありました。

受験結果に一喜一憂があったというのはもちろんのこと

志望校を決めるのに悩んだ子

学校別コースの問題が全くできなくて悩んだ子

クラスで一番できるのに、1問間違えただけで悔しくて耐えられなくなる子

字がピカソすぎる子 など(笑)


でも、6年経ち、私の想像をはるかに超えた成長を遂げていました。

そして彼らはまだ道の途中で、これから自分の未来を切り開くわけです。

小学生で培ったことは、

中学の勉強で役立ったかもしれません。

高校での進路決定に役立ったかもしれません。

もしかしたら、大人になって役立つのかもしれません。

40年から50年かかることもあるのかな。


毎年2月の受験が終わるたび、もっと良いやり方はなかったのか?と反省します。

反省って変ですね。ずっと考えてます。

サービス業である以上、中学受験で求められた以上の結果を出すのがプロ講師としての責任です。

それと同時に、学習に前向きになったり、理数系が好きになったり、先々の何かにつながってくれたらいいなと思っています。


今年ココロミル として初の卒業生を送り出しました。

ここで学んだことが、いつか、何かに繋がってくれることを願っています。

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