皆さんはロシアと聞いて何を思い浮かべますか?「寒そう」「怖そう」「良く知らない」などネガティブな印象を持たれる方が多いかと思います。実際、私もそう思っていました。しかし、2年前にシベリア鉄道で出会ったロシア人の方々の触れ合いや文化への興味が忘れられず、もう一度行きたいと思い、モスクワとサンクトペテルブルクへ足を運びました。
他と比べても独特な国
ロシアの共通語といえば、шやдでおなじみのキリル文字で表されたロシア語です。ヨーロッパ圏の言語と繋がりの見受けられる単語もありますが、独自の進化を遂げているため、非常に難しい言語です。
また、言語だけでなく、独自の進化を遂げてきたものは、他にもたくさんあります。
例えば、モスクワのポクロフスキー救世主教会は有名な玉ねぎドームに青、緑、金などの様々な色が施されています。この特徴は、ヨーロッパの教会にはありません。地下鉄は宮殿のような造りや見事な装飾を有しており、これだけで一つの観光地になるのではと思えたほどです。
初めてのバレエ鑑賞
ロシアと聞いて忘れてはいけないのが、オペラやバレエです。特に、サンクトペテルブルクには、世界屈指のマリインスキー劇場という歌劇場があります。当日、私は「ジゼル」という演目を観ましたが、本場ロシアのプロが魅せるパフォーマンス、その一挙手一投足に目を奪われました。
授業も同じことが言える?
バレエは演者のパフォーマンスによって、観客を魅了し、非日常の空間を作り出していきます。我々講師も、生徒の興味や関心を引く上で、彼らのような演出や魅せ方を見習わなければいけないなと思いました。
ただし、授業は講師だけでなく、生徒も含めた双方のパフォーマンスによって、成り立つものです。こちらが指導して終わりではなく、生徒の理解及び復習によって、初めて形となります。指導経験やスキルも上げることも大事ですが、違う世界や人々、文化や作品に触れることで、その見聞をさらに深めることができます。
家と職場の往復だけで1週間が終わるのは非常にもったい無いです。旅でなくとも、少し遠出をしたり、友人の趣味に付き合ってみたりするだけでも、普段と違う自分を見つけられるかもしれません。
※写真はエルミタージュ美術館からすぐの文学カフェにて。プーシキンの人形とツーショットを撮るのがお約束だそうです(笑)