組織の心臓部は、意外と静かな場所にある。
請求書の処理、給与計算、採用事務、営業サポート—こうした業務は、開発チームが集中してコードを書き、営業チームが契約を勝ち取ることを可能にする。でも、その重要性は、ときに見落とされる。
神戸ソフトのバックオフィスを支えるのが、新實だ。彼女の仕事の正体とは。そして、その先にある「やりがい」とは。
「バックオフィス職」を選んだ、その理由
—新實さんは、神戸ソフトでどんな仕事をされていますか?
新實:経理、総務、採用事務など、いわゆるバックオフィスの業務全般ですね。会社規模に対して人員が限られているので、かなり幅広くやっています。具体的には、月次の売上・原価管理、社員の給与処理、求人対応、従業員の書類手続き、それから最近は簿記の勉強も始めて…(笑)本当に多岐にわたります。
—そういった業務って、大変だと思うんですが、その中でやりがいを感じるのはどういうときですか?
新實:やっぱり、それは開発メンバーや営業メンバーからの「ありがとう」ですね。たとえば、給与の計算ミスがなく、給与日にちゃんと振り込まれる。社員が安心して働ける環境を、わたしの仕事で作れている。そういう部分が、実感として感じられるんです。
「目立たない」けれど、「必要不可欠」
—バックオフィスって、どうしても縁の下の力持ち的な存在ですよね。その中で、モチベーションを保つコツは?
新實:確かに、目立つ仕事ではないかもしれません。でも、私たちがいなければ、開発チームも営業チームも、本来の力を発揮できない。社長だって、経営判断に必要な数字を正確に知ることができない。
それにね、最初は気づかないかもしれませんが、社員のみんなが「働きやすい」って感じてくれるときがあるんです。新入社員が「あ、この会社、ちゃんとしてるな」って思ったり、給与計算が正確だから信頼してくれたり。そういった、小さな信頼の積み重ねが、私のやりがいなんです。
数字が好きな理由
—新實さんは数字に強いんですか?
新實:そこまで強いわけではないんですけど(笑)、でも経理の仕事をしていると、会社の現状が数字で見えてくるんですよ。売上の推移、原価の構成、キャッシュフロー—それらが、経営判断の基礎になる。
だから私の仕事が正確でなければ、全体の意思決定に影響する。その重さを感じながら、毎日向き合っています。
「目立たない仕事」だからこそ
—最後に、バックオフィスの仕事を志望する人たちへ、メッセージをお願いします。
新實:バックオフィスって、ときに「つまらない」「退屈」って思われることもあると思います。でも、実際には、会社全体を支える、とてもクリエイティブな仕事なんです。
たとえば、給与計算ひとつとっても、単に数字を入力するだけじゃなくて、社員の生活を支えるという責任がある。採用事務だって、新しい仲間が加わることの喜びを、一番最初に感じられる仕事なんです。
もし「みんなを支える仕事がしたい」「正確さと信頼が大事だと思う」って方なら、バックオフィスって、本当にやりがいのある職場だと思いますよ。
新實 神戸ソフト バックオフィスチーム 経理・総務・採用事務などを担当。社内からの信頼も厚く、「困ったときは新實さん」と頼られる存在。休日はの読書と限界飲酒が好き。