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耐震補強専門会社が古民家をリノベし、宿泊施設を開業するお話。

タイトルをご覧になって、意外に思われた方も多かったのではないでしょうか?

耐震補強専門の会社が宿泊施設まで運営するの?と。

私たち新規事業部は、会社のノウハウが活かせると判断すれば、どの分野にもチャレンジしていく精神なのです!

今回、具体的にご紹介したいのは、2024年4月に東京都田端で新規開業した宿泊施設「和モダン一棟貸切宿 -東sui京-(とうすいきょう)」です。


この建物は、JR田端駅南口から徒歩4分の閑静な住宅街の中にあり、もともとはオーナーご自身が住むための住宅として建てられ、長年住宅として使われてきたのですが、その後、賃貸に出され、建築設計事務所兼シェアハウスとして活用されていました。

その設計事務所が物件から退去することとなり、設計事務所の方から退去後のこの物件の利活用についてお話をいただいたのが、プロジェクトの発端となっています。



山手線沿線の駅から徒歩圏内という立地、住宅街にひっそりと佇み厳かな日本庭園を有した物件のポテンシャルに惹かれ、また、今後のインバウンド需要の増加を見越して、

「一棟貸しの宿にすれば大人数で泊まりたい旅行客のニーズに応えられるのではないか。」

「これだけ立派な庭を持つ物件は他にはなく、観光だけでなく、宿で過ごす時間も楽しんでもらえるのではないか。」

といった目論見があり、一棟貸切宿として事業を進めることになりました。


私たちは、2022年より大阪で高級貸し切り宿「今昔荘」の運営をすでに開始しており、宿泊事業についてのノウハウや知見は社内に溜まってはいたのですが、大阪でタッグを組んでいた運営会社が関西を拠点にしていたこともあり、今回の東京でのプロジェクトでは宿泊事業の運営体制の構築の部分から新たに進めていく必要がありました。

また、事業推進にあたっては、プロジェクトチームを発足し、建築設計については元入居者である建築設計事務所の方々にお願いし、庭の設計やライティングデザイン、ブランディング、マーケティング、内装工事などに関してもそれぞれの専門家と協力しながら事業を進めていきました。




この事業は、「建物を一棟まるごと所有者から借りた上で、キーマンが建物や外構の改装工事を施し、宿として運営する」というスキームになっており、毎月の家賃を支払い、改修にかかる工事費は全額キーマンが負担しています。また、建物が築50年近く経っていることもあり、内装工事だけでなく、耐震補強工事も実施し、建物としての安全性も高めています。

この物件の賃貸借契約は10年という期限付の契約になっているのですが、築年数の経過した旧耐震物件を借主(キーマン)の費用負担でバリューアップし、10年後に資産価値が向上した物件が戻ってくると考えると、物件のオーナー様にとっても非常にメリットのある事業だと思っています。

今後は、築年数が古く、利活用をどうしたら良いか分からない物件所有者の方々に対して、この事例のような解決策を提案していくことで、築年数が古いというだけでそのポテンシャルを活かしきれていない不動産の価値向上に寄与していければ良いと思っています!


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