Server-Side Kotlin Meetup #14『オフラインLT大会!』開催
2月28日、東京都港区の株式会社タイミーの本社オフィスでServer‐Side Kotlin Meetup#14 『オフラインLT大会!』が開催されました。Server‐Side Kotlin MeetupはサーバーサイドKotlinユーザーのためのコミュニティで、2〜3か月に1度、情報交換を目的としたハイブリッド型のイベントを開催しています。justInCaseTechnologiesは、2022年から運営企業としてイベントをサポートしています。この日は、約30人が参加しました。
今回は、通常のLT(ライトニングトーク)会と合わせ、Kotlin Fest 2024のCFPのうち、興味深いProposalを提出された方々をお招きして、招待LT2本、公募LT3本の構成で行われました。
招待LT1人目は櫻庭 祐一氏。Javaを使い続けて30年。日本で1人目のJava Championで、さまざまな媒体でJavaの技術解説を執筆されている方です。この日は「JavaにおけるNull非許容」をテーマに、JavaのNullに対する取り組みを、JEP (JDK Enhancement Proposal) draftの流れに基づいて解説していただきました。
招待LT2人目は、フリーランスエンジニアのkohii氏が登壇しました。「KotlinでRefinement types」と題して、Refinement types(述語式によって制約付けられた型)について、その利便性と、Kotlinでの実装の観点からお話いただきました。
休憩をはさみ、後半は公募LT。
1人目は株式会社ヘンリーで電子カルテ・レセコンの機能開発とアーキテクトを兼務されているというkohii氏。テーマは「Kotlinの開発でもAIをいい感じに使いたい」。TypeScriptの開発では日頃からAIコードエディタ「Cursor」を利用し、その生産性の高さを実感しているという同氏が、Kotlinの開発でも同様にAIの恩恵を得られないものかという観点からAI エディタを用いたKotlin開発について考察した内容を語っていただきました。
続いて、2人目は株式会社スマートラウンドのシニアエンジニアのカマイルカ氏。テーマは「From Scala/Clojure to Kotlin」ということで、ScalaやClojureなどの関数型言語とKotlinとの言語仕様の比較をしながら、それぞれの特徴を紹介していただきました。
3人目も株式会社スマートラウンドから、エンジニアリングマネージャーの井上 洋樹氏が「detektで学ぶKotlin」をテーマに講演しました。エンジニアとしてはPHPに長く関わってきており、昨年10月のスマートラウンドへの入社を機にKotlinを使うことになったという同氏が、Kotlinの静的解析ツール「detekt」を通じてKotlinを学んだ経緯を共有していただきました。
LT終了後に行われた恒例の懇親会にも多くの方にご参加いただき、会は最後まで大いに盛り上がりました。
今後も当社では、Server‐Side Kotlin Meetupのサポートを通じて、知識のアップデートや企業としての認知度向上に取り組んでいきたいと考えています。