常光で働くメンバーに「仕事の魅力」を語ってもらう社員インタビュー。今回は、常光の医療機器メーカー事業の医療機器開発部門を支えるメンバーにお話を伺いました。現在のお仕事内容や常光で働く魅力をお伝えします。
▼インタビュイーについて
医療機器メーカー事業 医療機器開発職 / 2022年4月新卒入社 S.O
※本記事の内容は2024年10月公開時点のものです。
身近な存在だった医療機器に関わるキャリアを目指した
ーー本日はよろしくお願いします!S.Oさんはもともと医療機器関係のキャリアを進むと決めて、大学の専攻を選んだそうですね。
そうですね。以前から「将来は医療機器メーカーで働きたい」と思っていたので、大学の学科も電気関係の勉強ができる電気電子工学科を専攻しました。入学後も一貫して、医療診断や治療へのアプローチをメインに扱う研究室に所属し、自分なりに目指している方向性に進んでこられたと思っています。
ーーそもそも医療機器関係の仕事を目指したきっかけはなんだったのでしょうか?
昔から医療機器の存在を日常的に感じていたというのはあるかもしれません。実は昔、家族が心臓を患ってペースメーカーを入れることになったんです。おかげさまで今も健在なのですが、やはり身内が医療機器のお世話になっていると、自身にとっても身近なものになっていく感覚がありました。ペースメーカーというものをきっかけに、次第に広く医療機器全般に関心を持つようになっていきました。
ーー就職活動中はいろんな医療機器メーカーを見られたと思うのですが、常光とはどのように出会ったのでしょうか?
私が就職活動をしていたのは、コロナウイルス感染拡大の影響が非常に強かった時期。就職活動の山場と言えるときにも一度も大学に行けませんでした。周りがどんな活動をしているかも全く分からなかったので、本当に手探りでさまざまな医療機器メーカー企業を調べる中で、たまたま出会った一社が常光でした。
ーーさまざまな選択肢がある中で、常光へ入社を決めた理由を教えてください。
就職あるあるなのかもしれませんが、新卒入社の場合は「研修期間後、希望する配属先に行けるとは限らない」という話をしばしば聞いていました。適性や社内体制などの関係である程度は仕方がないとは思いつつ、個人的には「大学で学んだことを活かしたい」という想いもあったんです。
そんな中で、常光の場合は「この分野の人を募集しています」とポジションを明確にして募集を行っていました。入社してから確実に希望している部署に配属してもらえる点が一番の決め手だったかなと思います。
電子設計の専門家として医療機器開発に向き合う
ーー現在、入社3年目になりますね。どのようなお仕事をされているのでしょうか?
医療機器開発の中でも、とくに「電子設計」の領域が私の担当です。回路設計に限らず、回路が載っている基板、その基板につなげるケーブル、さらには電気を使って動かす部品の選定なども含めて、電気を使う部分の開発に広く携わっています。
ーー医療機器の開発というのは、どのように進んでいくのでしょうか?
あくまでも常光での進め方になりますが、弊社では営業や経営陣から「こういうものが作れないか」という提案が届き、その提案に基づいて開発部門で検討が始まるケースが多いです。そして、開発部門で設計書を作成し、実現可能な内容かどうかの判断や、細かな仕様の検討などを進めていくんです。
装置開発のプロジェクトでは、私が担当している電子設計以外にもデザイン・駆動部等の設計を担う機械設計の専門家や装置を動かすためのソフト設計をする専門家、さらには薬品を扱う観点で化学分野の専門家が連携することになります。
各分野のスペシャリスト同士が「ここはこうできる」「電気的にはこうしたいけど、機械的には厳しい」といったディスカッションをほぼ毎日重ねているんです。
ーー入社以降、S.Oさんの中でとくに思い出に残っている仕事を教えてください。
入社1年目の年度末に対応した緊急案件は印象深いですね。当時はコロナ禍の影響もあって、電子部品等の供給が満足にはいかなかった時期でした。部品が不足しているとなると、そもそも製品がつくれない。その状況を脱するためには、代替部品の使用を検討しなければいけませんでした。
とはいえ、装置のコアな部分にあたる「電源」の部品を安易に代替することはできず……。代替品であっても問題なく動作するのか、外部での公的な試験を通して確認する必要がありました。
試験を外部に委託することで少なくない予算もかかりますし、そもそも3月末までに試験に通らなければ時間切れ。そこまでかけた予算も時間も全て無駄になってしまいます。
一度のミスもできないというプレッシャーでヒヤヒヤした瞬間も一度や二度ではなかったです。それでも入社して早い時期にそういう経験をしておけて良かったと思いますね。
ーー入社1年目にしてすごい経験をされていますね。そこから学んだことはありますか?
そうですね。メイン担当として対応させてもらっていましたが、経験不足ゆえに先輩方の力をたくさん貸していただきました。振り返ってみると、1年目であるからこそ「自分一人でがんばろう」と気負いすぎることなく、周囲に助けを求めることができたと感じています。仕事を成功させるには、いろんな人と協力して助け合うことが大切だと学べた出来事でした。
ーーS.Oさんがお仕事をする上で大切にしていることはありますか?
入社1年目の頃から「確証を得られないまま進めると、必ずどこかでミスを生んでしまう」ということは言われ続けてきました。たとえば、1〜10の項目があったとして「9はわかるけど、1はなんとなくしかわからない」という状態で物事を進めると、やはりそこがボトルネックになってミスが発生してしまいます。
恥ずかしながら、私自身も割とその傾向があって「直さないといけない」と意識し続けて、最近ようやく改善できるようになりました。私たちが行っている電子設計は、一つ仕様を違えるだけでも装置の電源がつかなかったり、その先にある別の部分が壊れてしまったりということがあり得ます。
本当に細かい部分まで確認して、確証を得た上で物事を進めていかなくてはいけません。もちろん、時間はかかりますが「急がば回れ」という言葉もありますし、確実な設計をするということは心がけていますね。
やる気があれば「挑戦の機会」がたくさんある
ーーS.Oさんが感じている常光の魅力はどんなところでしょうか?
先にお話しした専門領域を跨いだ開発プロジェクトもその一例ですが、他の部門との関わりが密接なところに魅力を感じています。普段から同期や先輩方とのコミュニケーションが盛んで、ふとしたときにも頼りやすい雰囲気です。
知識面においては、いかに自分が電子設計の担当といえども「機械設計の知識が必要」ということもあります。電気に限定せず、横のつながりから知識を得られるという魅力は大きいです。
ーーこれからさらなる成長をする上での目標を教えてください。
電子設計の専門家として、もっと知識をつけていきたいと思っています。まだまだ先輩方に頼ってしまうことも多く、知識も豊富とは言えません。電子設計に関するセミナーなどにも積極的に参加して最新情報をキャッチしたり、資格取得の勉強をしたり。自分一人でできることも増やしていきたいと思っています。
また、これからは私も「頼れる先輩」を目指したいです。私の先輩たちは本当に頼れて気さくな方ばかり。仕事以外の砕けたコミュニケーションを取りながら、気軽に「聞ける」雰囲気をつくってくれています。先輩方に倣って、まずは後輩と仲良くなれたらいいですね。
ーー最後に、採用メッセージをお願いします!
私自身が強く感じていることですが、常光は「なんでもやらせてくれる」会社だと思います。電子設計と一言で言っても「回路を考える」「ケーブルをつくる」「部品を探す」とさまざまな仕事があり、その全てに携われるのが魅力です。
入社歴は関係なく挑戦の機会をもらえるので「幅広く経験を積みたい」というやる気と活気に満ち溢れている方には良い環境だと思います。興味のある方はぜひ気軽にご応募ください!