医療機器メーカー事業・医療機器ディーラー事業・ナノテク事業を3本の柱として、科学文化の発展を追求する株式会社常光。組織運営においては経営者と一体になり、従業員を導く管理監督者の存在が欠かせません。 2025年7月、常光では新任の管理監督者が正しい知識を身につけ、経営層との目線を合わせる機会として「新任管理監督者研修」を実施。常光の管理監督者になるメンバーが何を学んだのか当日の様子をレポートします!
対面集合型による新任管理監督者研修の意義
今回は前年度の新任管理監督者研修以降、管理監督者となった2名の研修を実施しました。 研修の形式は「対面集合型」。コミュニケーションを重視しながら、外部管理監督者研修では得られない「近年実施した管理職研修の内容把握」や「経営層との目線合わせ」を行いました。
▲研修スケジュール。管理職が把握すべき知識を基礎から学ぶ
【当日の様子】常光の管理監督者に求められることを基礎から学ぶ
さっそくですが、当日の研修の様子をレポートします!
社長講話:新たな価値の創造が必要
研修は例年通り、常光の代表・服部直彦の講話からスタート。社会貢献とはお金に余裕のある企業や個人だけが行うものではありません。「社会貢献」と「利益確保」を同時に行うのがSDGs目標であり、常光では「社会貢献=SDGsに掲げた目標への貢献」と捉えています。ともすれば、企業の利益は社会貢献度のバロメーター。管理職としては「持続可能であるか」を常に考え、組織のブレーンである自覚を持って部門を経営する。そんな意識を持って欲しいと熱いメッセージが送られました。
研修本編①:法や規程を理解し、安心できる職場づくりを
講話後は本格的に研修がスタート。まずは総務部長から「管理職が把握すべき法や規程」について講義がありました。
まずは『労務管理やテレワーク等新しい働き方に関する理解』について。時間外労働の上限規制や残業時間の管理、有休消化の義務化など、最新の労務関連の規程を整理しました。とくに、テレワークや在宅勤務に関するケーススタディでは、実際のシーンを想定しながらディスカッションを実施。管理職としての判断力を磨きました。
次いで『感染症対策と対応』について。新型コロナは5類感染症となりましたが、職場クラスターが発生するリスクは残ります。発生時の対応をシミュレーションすることで、管理職としての初動判断の重要性を確認しました。
その他、労災隠しやサービス残業など、法令違反事例への理解を深めたり、社宅や社屋・備品などの管理の大切さを学んだり。安全・快適な職場環境を守ることが、部下のパフォーマンス向上につながることを改めて確認しました。
研修本編②:「考課者研修」で評価の本質を学ぶ
続いての講座は、人事部長と人事副部長による「考課者研修」。会社が求める人物像を体現するのが、行動評価であるという考え方を共有。管理職が部下の人物像を形づくる役割を担っていることを学びました。また、評価をする上で、部下との1on1は非常に重要です。全体ミーティングと個別面談を組み合わせることで、部下が目標に納得し、自ら動ける状態をつくれることをケースで学びました。
さらに、ハロー効果や寛大化傾向、好き嫌いによるバイアスなど、評価に潜む心理的な落とし穴を学習。フィードバックを伝える順序やアイスブレイクの工夫も実践的に習得しました。
研修本編③:契約・会計の基礎知識をアップデート
最後は、経営管理本部長による「会計・契約書に関する基礎知識」でした。管理職となれば、契約書や会計周りを確認する業務も増えていきます。あらためて、契約まわり・会計まわりの概要を整理しました。「契約が無効になりえるのはどんなケースか」「契約や印章に関する用語やその意味は」「契約内容を確認し吟味する重要性」「財務諸表の基本的な考え方」など……。当たり前ではありながら「意外と知らない」知識を得る場になっていました。
今回の研修を通じて、法令遵守・適切な評価・数字感覚という管理職に求められる基本姿勢を改めて確認することができました。
常光が目指すのは、社員一人ひとりが安心して働き、成果を出せる環境づくりです。その実現のために、管理職は制度や規程を正しく理解し、部下の成長を支える存在であることを再認識する研修となりました。
以上、常光の新任管理監督者研修 のレポートをお届けしました!