こんにちは!株式会社ジョインハンズスポーツ(以下JHS)でインターンをさせていただいています、牧野です。
今回は、JHSの新卒1期生(2018年卒)である三ツ井さんに、学生時代~これまでのキャリアやスポーツ業界のリアルを深堀りさせていただきました。
キャリアの原点である学生時代
―スポーツに興味を持ったきっかけは?
小学生から高校生までバスケットボールをしていて、大学時代にもバスケットボールのコーチ活動をしていたことから、自然と周りにバスケットボールやスポーツというものがある環境で、大学時代はスポーツ科学科に在籍し指導者の道を目指していました。
しかし、指導現場について学ぶ中で指導者やトレーナーで“稼げる”人は少ないと感じていました。そんな中で、当時は東京五輪に向けた機運が高まっており、スポーツの成長産業化が期待されていたタイミングでもあったため、ビジネスとしてのスポーツに追い風を感じ、興味を持ちました。
―大学時代にはスポーツ業界のインターンにも積極的に参加されたそうですが、どのような経験を積まれたのでしょうか?
大学のカリキュラムではスポーツビジネスに触れる深さに限界があると感じ、月3回ほどスポーツ業界で活躍されている方の講義を受講できるスポーツビジネススクールに通っていました。そこでは、スポーツチームやスポーツメーカー、メディアや行政など幅広い業界人の生の話を聞き、多くのことを学ばせてもらいました。
ただ、スクールの方からの勧めもあり、座学だけではなくインターンシップ経験も積みました。当時観客動員数No.1だったB.LEAGUEクラブの興行運営に携わらせていただき、そちらでは動員数増加に成功している反面、それに伴って生じていた課題を解決していこうというフェーズで、当日の運営メンバーとして解決に取り組みました。
具体的な話をすると、来場者が増える半面で場内の混雑具合が激化しており、快適さが欠けている課題がありました。クレームに繋がるような部分のケアを行いつつ、快適な観戦体験の実現・来場者の満足度向上に向けて、運営面でのホスピタリティ業務や試合前演出のオペレーション業務などに関わっていました。また、プロ野球やJリーグの現場でファンクラブの入会促進に携わったこともありました。
就職活動について
―就職活動の際はどのようなことを軸に行動されていたのですか?
就職活動の時期は、人生の中で一番いろいろな会社に自由に触れることができる機会だと思っていました。なので、もちろんスポーツ業界という軸はあったものの、他の業界の説明会や選考にも積極的に参加していました。
全く興味のない業種職種の会社でも説明会に参加したり、選考を受けたりしていく過程で業界の特徴や会社の風土など様々あることに気づけ、視野が広がったと思っています。
―その中で、どのような経緯でJHSという会社を知り、興味を持たれたのでしょうか。
就職活動をする中で、スポーツ系の企業も含めて複数内定をもらっていたのですが、どの企業もイマイチ納得感が持てず、内定を承諾できませんでした。
自分の場合は、より多くの人にスポーツの魅力を届け、稼げる業界にするためには「プロスポーツ」の現場に携われるような会社が良いと思っていたので、「プロスポーツ マーケティング」で検索して出てきた企業を片っ端から調べて問い合わせていました。
その中の一つがJHSでした。当時はJHSが新卒採用を行っておらず、小林さん(JHS代表)からお返事を頂いた時にも採用する気は無いというような温度感でした。ただ、小林さんも新卒からスポーツ業界に身を置いていた立場として、お話をする機会を設けていただくことができました。その話の中で、自身と会社の方向性やタイミングも上手くハマり、中途採用の人と同じルートで選考を受けること条件に選考を受け、JHS初の新卒になれたという形です。
スポーツ業界で働いてみたリアル
―スポーツ業界だからこそ感じるやりがいや楽しさはありますか?
スポーツ業界に限った話ではないですが、やはり自分の携わった仕事でお客さんが喜んでくれることが嬉しいです。自分はバスケットボールリーグの仕事をしており、試合の現場だけでなくオンラインの視聴サービスやキャンペーンを通じて、ファンの方と接点を持つこともあります。ファンの人がバスケをより好きになってくれたり、競技だけでなく推しの選手を見つけてくれたり、お客さんが喜んでいる瞬間や新しい好きを見つけた瞬間に立ち会えた時はとても高揚感があります。
また、ファン向けだけでなく、クライアントやその先の企業やステークホルダーとのやり取りの中で、「三ツ井さんがいてくれてよかった」と言ってもらえた時は相手に貢献できたことを実感できるのでとても嬉しいです。
―特に印象に残っているエピソードはありますか?
これまで、様々なイベントや企画、キャンペーンでトップ選手が子どもたちやファンの方と触れ合い、夢を与える機会に立ち合ってきました。その時のみんなが笑顔になる瞬間はとても印象に残っています。
一つ例を挙げると、キャンペーンの賞品として「プロ選手がファンの夢を叶える」という権利を用意したことがありました。企画段階から選手にご協力いただく調整を行っていく中で、様々なご意見をいただいたり苦労もありましたが、実際に形になった時、企画に携わった方々、ファンの方々含めて皆さんがポジティブな反応を示してくださったことがとても印象に残っています。
実際にその場にも立ち合い、ファンと選手の絆が深まる瞬間を見られて、こういう瞬間を生み出すために仕事していたのだなと実感しました。
―一方で、大変だった経験はありますか?
イベントや企画を作っていく“過程”はいつも大変です。どんな仕事もそうだと思いますが、関係者も人それぞれ意見を持っている、だけど正解は存在しない、そんな状況下でヒアリングやイメージの擦り合わせをしてひとつのものを練り上げていくという、一連の過程とそれに伴う作業は、難易度に差はあれどいつも難しいと思います。
スポーツが好きなだけではなく、自分の注いだ時間と苦労がクライアントやその先のファン、そしてスポーツ業界の貢献に繋がると信じて向き合う粘り強さや覚悟が必要だと思います。
今後の展望について
―今後のキャリアプランはありますか?
入社当初は、スポーツチームのゼネラルマネージャーになりたいと思っていましたが、コロナ禍をはじめとして様々な経験を経て、現在は自分にとってゼネラルマネージャーが最適解なのか考えながら取り組んでいる最中です。個人的にプランが崩れた時のダメージの方が大きいので、今は明確なキャリアプランはあまり深く考えすぎないようにしています(笑)
まだアラサー世代なので、経験の蓄積から導き出せるこれまで思いもしなかったキャリアプランが思い浮かぶ可能性もあるかも、くらいに思っています。
―スポーツ業界を目指す方へのアドバイス
学生時代にスポーツに熱中する方も多く、オリンピック等の世界大会、プロスポーツリーグやチームで活躍するアスリートの姿を見て華々しく思えるスポーツ業界ですが、「自分はスポーツのどこが好きなんだろう」「なんで好きなのだろう」という「好き」をもっと分解していってほしいなと思います。スポーツ業界に入りたいという方とお会いする機会も沢山ありますが、スポーツ業界で何をやりたいのか明確になっている人はそういないと感じます。
分かりやすく言うと、「スポーツ業界という競技」の中で「どのポジションがやりたいのか」といったところでしょうか。
かくいう私もスポーツビジネスについて知り始めた頃は「なんとなくイケてるからスポーツメーカーにいきたい」と思っていた浅はかな学生でした。ただ、スタート地点の指導者やトレーナーで“稼げる”人は少ないと思って、ビジネスサイドからスポーツに関わる道を選択した、という自身が経験した挫折感に対するアンサーになっていないと思いました。
そこから考え直し、スポーツを産業として盛り上げるためには「プロスポーツ」という切り口が最も合理的なのではないかという考えに至り、幅広く様々な立ち位置からプロスポーツビジネスに関われるJHSに入社しました。なので、スポーツ業界で担いたい役割を分析していけるとよいのかなと思います!
―ありがとうござました!
いかがでしたでしょうか。
私自身、今回のインタビューを通して、スポーツ業界で働くリアルや今求められている人材が理解できたように思います。
少しでもスポーツ業界を目指す方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!